ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

映画『シン・ゴジラ』

観てきました!すごかった!

劇場で映画本編が始まる前に予告映像が流れますが、それで何回か思わせぶりな映像は観ていて、正直まったく興味がなかったんです。「あ、ゴジラだ」みたいな。キャラクターとしての認識というか、なんだろう、恐怖を感じる対象ではないというか……

でも、観たかたの熱いネタバレなしの感想を読んで、これを観ないなんてもったいないなって。劇場で観ないとって思いました。とにかく、ゴジラファン・エヴァファンにはたまらないとのこと。(そのかたは、両方のファンだそうです🎶) あと、怪獣映画として容赦ない。つまらない配慮がされていないので、フィクションとして楽しめないかたはやめておいた方がいいって声もあります。そのあたりは自衛してください。わたしは、作品自体がそのことときちんと向き合って作られているなって感じられて、大丈夫でした。迂闊に踏み込んだわけじゃなくて、ちゃんと誠意がある。って、ここからネタバレになってしまうかもしれないので、まだのかたは先に劇場へ観に行ってくださいね!

 

やっぱり最初の気持ちとしては「え?誰?」でした。え?どういうこと?なんで?分からない。何それ?って、もうその時点ですでに作品世界に取り込まれてます。未知との遭遇。会議のシーンや対策本部の設置など、細かい部分のやりとりに緊迫感とリアリティがありました。ひとの話を聞かない人あるある、結論ありきの会議あるある、感情論重視で根拠のないうっかり発言あるある。「なんか分かる」の積み重ねが、虚構を現実に強力にリンクさせる気がします。

ゴジラという存在の説得力。細かいツッコミを入れる余地がない合理的な解釈と説明・分析。リアリティです。

専門用語がカッコいい。「1」を「イチ」じゃなくて「ひと」って呼称するところとか。「ハチ(8)」との混同を避けるためでしょうか。あと、ゲンチャクとか。現(地到)着?

職業意識の高いオトナがそろってる。それだけで、すごくカッコいいです。余計な単独行動をしようとしない。これ大事です。ひとりのヒーローが活躍する話だと、単独行動こそ正しいみたいなのありますが……。

ゴジラの曲。かかった瞬間にキタ━(゚∀゚)━!ってなりました。詳しくないので印象ですが、最初のタイトルと「終」の文字のフォントや最後のシーンは、監督のゴジラ映画に対する愛なのかなって。

 

大きな画面で観るのが最高なので、劇場で楽しむことをオススメします。収容人数の大きな映画館で公開しているうちに、是非!

薬師寺涼子の怪奇事件簿

田中芳樹さんの描く伝奇アクション小説シリーズ。「ドラキュラもよけて通る」で「ドラよけお涼」の異名をもつ警視庁刑事部参事官のキャリア官僚・薬師寺涼子警視が、美貌と美脚と才能をいかんなく発揮して、部下を引っ張り回しつつ怪奇事件を解決していくというストーリー。参事官付の常識人・泉田警部補による一人称視点で語られています。

「魔境の女王陛下」講談社ノベルス 2012年

「海からなにかがやってくる」祥伝社ノン・ノベル 2015年

 ミステリーの合間に上記2作品を読みました。「魔境の女王陛下」は、北の大陸が舞台になっていて、ネタバレをさけて感想を言うなら、中華料理がおいしそうでした。あつあつの水餃子とか。大好きです💕 「海からなにかがやってくる」は、気づかずにさらっと読んでしまったのですが、キャラクター造形的に緑色をイメージカラーにしている政治家さんが出ていて、ここへきて「わぁ」と思いました。出版された年月日を意識して読むと、見えてくるものがあるかもしれません。ないかもしれません。

シリーズの最初の方は、もっと伝奇色が強かったというか、怪奇現象を主に物理攻撃でぶちのめす感じが爽快でした。怪奇現象に説明がつけられたというか、文献にあたってみる描写も少なからずあったように思うのですが……また読み返してみたいです。(ΦωΦ)

「ふらいんぐうぃっち」

たとえ誰にも届かなかったとしても毎日更新しよう、と決めていたのに早くも記録が途絶えてしまった予感。哀しい。だからって、困るひとはいませんが……。(ΦДΦ。)

ま、いっか。

書きたいことはあるけれど、大人らしくオブラートに包んだり、誤解のないように分かりやすく、とか考えるはじめると、なかなか難しいです。

さて、ふらいんぐうぃっち。この春、テレビ放送されていたアニメ番組です。動画配信で観ましたが、すごく良かった!放送中からオススメって聞いていたのに、なんかタイトルがひらがなってだけで敬遠してしまっていたので、今思えばすごく残念。楽しさを共有したかったです。でも、アニメの放送日時は地域によってバラバラだったりしますし、わたしの住むところは遅かったりするので実況とかは出来なかったかもですね。配信でまとめて観られたから良しとします。毎週の放送が待ち遠しいって楽しみかたはできませんが、これはこれで。

一人前の魔女を目指して横浜から親戚の住む青森へやってきた真琴(ヒロイン)が、いろんなひとと出会って、体験して、季節を感じる暮らしを満喫する話です。使い魔がチトさんという名前の黒猫さんだったり、いろいろツボでした。出てくるキャラクターがみんな愛しい。大好きです。親戚の圭くんは料理上手でおもしろいです。「女子力高いですね」って言われて「男子にもてちゃうかな」ってさらっと返したり、それが皮肉とかでなく普通の反応で、なんかイイコだなって感じました。コミュ力が高いです。

興味があるかたは是非!

映画『ヒーローマニアー生活ー』

監督さんつながりで、この春 公開された映画についても備忘録的に。

こちらも原作は漫画で、福満しげゆきさんの「生活」という作品。『生活【完全版】』のタイトルで単行本化されています。ヘタレな一般市民がひょんなことからヒーロー活動をはじめ、自分たちの想う正義のために、セクハラ疑いの教師を吊るしたり、あれこれ暗躍するうちに仲間が増えたり、組織になったり、いろいろあったりする話です。

監督が、原作に対してかなりの思い入れがあるようだったので、予習だと思って原作も読んでみました。

映画を観る前は、いくらなんでもカナヅチはダメでしょう……ガチな犯罪者になっちゃいますよ?と設定にハラハラしていたのに、観たら「ありだな」って思いました。あたりどころが悪ければ凶器だけれど、殺傷能力自体はさほどないような。それを華麗に操るオジさんこと片岡鶴太郎さんがカッコ良かったです。それから、窪田正孝さんが演じた「僕」こと土志田も攻撃をする前と後に決めポーズがあって、そういうヒーローっぽさが可愛かったです。

原作を読んでいたからこそ、わりと安心して観ていたのですが、ひとつ大きく違ったところがあって、そこにものすごくダメージをうけました。背中から切られた感じ。やっぱり大丈夫だった展開を望んでいたので、再登場の場面ではなんだか雑だけどやっぱり大丈夫だっ……え?ってなりました。「パーリーエンタテインメント」って言ってたのに、この展開なんだ……。

「守るべきものがあるとき人は誰でもヒーローになれる」「きっかけを周りから与えられても、自分で変わろうとしなければ変われない」このあたりが映画全体を通してのメッセージなのかな。どうかな。(ΦДΦ。)

映画『森山中教習所』

だいぶ警戒しながら観てきましたが、楽しかったです。

監督は『ヒーローマニアー生活ー』の豊島圭介さん。原作は漫画家・真造圭伍さんのデビュー作で、劇場にあった映画の案内によると「思いも寄らない展開と、驚くほどのさわやかな読後感、そして自由な絵柄が激賞され、松本大洋の再来と評された」とのこと。

前情報なしで観たので、ひたすら「さわやかな読後感」を信じようとしてました。(主演のどちらかが死んだりするなら「さわやか」って形容はされないはず。主要人物がうっかり死んでしまう展開も「さわやか」じゃないですよね。そこは大丈夫って思ってもいい……ですよね?) 原作のながれを変えるとすれば、そうするだけの理由があればこそだろうし、紙面と映像とでは媒体が違うから仕方のないことだけど、全体的な印象が変わってしまったら、もう別物かなって。

W主演の野村周平さんと賀来賢人さんが、良い距離感の友人関係でした。そんなに仲良くないような、仲良いような。原作も読んでみたいです♪(ΦωΦ)

映画『HiGH&LOW THE MOVIE』

先日の三連休に地元の映画館で舞台挨拶つきの上映会があったので、観に行ってきました。

チケットが争奪戦だったのか、こんな片田舎なのに20分ほど出遅れたら回線混雑のため繋がらず……翌朝の再挑戦でなんとか。2列目で画面の中央よりは、かなり端。観にくいだろうなって思っていたら、意外とそうでもなくて驚きました。シートに背中をあずけてしまえば、かなりくつろげそうです。(実際は首と肩がパキパキに)

映画は、すごく良かったです。公式さんの惹句が「超豪華キャストで贈る、青春バトルアクション!」だけあって、アクションシーンのバリエーションが豊富で見応えがあって楽しかった。カッコ良かったです!(語彙力……) 

ドラマ2期からの続きだと思うのですが、ドラマを観ていなくても、映画単体で楽しめました。最初に世界観を説明してくれる親切設計です。出てくる人たちが日本語で会話しているのですが、舞台が日本とは誰も言っていないので(たぶん)、なんでもありかなって。ツッコミを入れる余地がないのは、疲れなくて良いです。なんだろう。疑問に思うことはすべて「でも、この世界観でならあり」で解決です!

 ひとつだけ気になることと言えば、刑事さんが単独行動っぽいところですが。(基本、ミステリーが大好きなので、そういう妙なところにひっかかってしまうのです) それも、魔法の言葉でクリアです!いいんです。カッコよければ。こういう振りきってる感じの映画って、なかなかないような気がします。必要なところに惜しみなくかけてる感じ。

 で、まったく的はずれなのですが、観終わった感想のひとつが「やっぱ語学って大事だな」と「英語は基本として、韓国語か北京語あたりを学びたい」でした。理解したい。あと、大画面で楽しみたいので、公開している間にもう一度観に行きたいと思います♪(ΦωΦ´)

 

映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』

原作は、有川浩さんのライトノベル、恋愛小説。主演は、岩田剛典さん(三代目J Soul Brothers)と高畑充希さん。お二人については、有川さんも「これ以上のキャスティングはなかったんじゃないかな」というくらいイメージに合ってるみたいです。それだけで、なんだか「間違いない」って感じがしますね。

岩田さんは、映画『HiGH&LOW THE MOVIE』ではコブラという役を演じてみえます。舞台挨拶つきの上映を観に行って、せっかくだから他の役も……と観たのですが、良かったです!

ものすごく柴犬っぽかった!可愛い!
それで「拾ってください」って言われたら、拾う……かな。少なくとも絶対ムリって感じにはならないと思います。
そのひとが演じるだけで、ある種の説得力があるというか、納得させられるというか。

ふたりで囲む食卓が、あたたかそうで、おいしそうで、しあわせそうでした。生活をともにするって、何気ない日常を重ねていくことなのかなって。
途中、ラブストーリーにはそぐわないのでは?なくだりもありましたが、ふわっとした話を現実に寄せるためには必要だったのかな、なんて思います。

植物を通して四季を感じるってステキです。花の名前とか、草の名前とか、田舎暮らしのわりに驚くほど知らないので、そのうち植物図鑑を片手に散策してみたいです。