ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

白い兎が逃げる

有栖川有栖先生の名探偵 臨床犯罪学者・火村英生助教授が活躍するミステリー。

『白い兎が逃げる』(株)光文社 2003年〔収録作品「不在の証明」「地下室の処刑」「比類のない神々しいような瞬間」「白い兎が逃げる」〕

この作品では、火村先生は助教授。発行年と役職に注目するようになって、ようやく分かってきました。もしかしたら、サザエさん方式が採用されているのかもしれない。されていないかもしれない。発行順に読むってことをしていないので、そのあたりがあやふやですが……。アリスと兎というイメージの相性の良さもあって、好きな作品です。再々読くらい。でも、細かい部分を忘れていたりするので、今回も楽しめました🎶

「地下室の処刑」は、ドラマ第9話の原作にあたります。ドラマ全体の流れとして、当事者が代わってコンパクトにまとまっているような。なんか背の高いイケメンを想像していたキャラクターが、ドラマではそんなでもなかったなって印象です。ネタバレは避けますね。

「比類のない神々しいような瞬間」あとがきで有栖川先生が「賞味期限のあるアイディアなので、なるべく早めにお召し上がりください。」と書いてみえますが、今現在でもおいしくいただけました。自分の記憶力が弱いのも、こういうときはプラスに感じられます。

表紙も素敵です。各話の標題も。先日、読んだばかりの『長い廊下がある家』も表紙が素敵でした。奥付とあわせて凝ってるなって。