ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

映画『たたら侍』

実は観に行っていたり……。昨年、ふとしたことから『HiGH&LOW』シリーズにはまり、何度も劇場に足を運んでいたので、『たたら侍』の予告もよく目にして気になっていました。予告のAKIRAさんを見て、最初のうち「青島くん!」のひとだ!えっと……そう!室井さん!って、え?違う?!とか思ったのは私だけではないはず……。って、すみません。室井さんと尼子様の雰囲気が似てる気がして(なかのひとが違うのは存じております)……おふたりとも大好きです💓🐱💦

公開中に出演者の不祥事が明らかになって(反社会的な事件でしたっけ?)、早々に観られなくなってしまって残念でした。その後、編集したものが再度公開されることになったので、そちらを観てから感想を……と思っていましたが、タイミングが合わず新たたら侍は観に行けませんでした。どこが変わったんだろう……???

そんなこんなで、実際に観た感想をまとめてみます。HiGH&LOWでは九十九さんと琥珀さんという役柄を演じるおふたりが、この作品ではまったく違った役柄を生きてらして、役者さんってすごいな……などと思いました。たたら製鉄の場面は、その道のプロがバックアップしているとのことで、教育ビデオとか日本文化の紹介に使えそうな、資料としても価値ある映像になっていると思いました。その時代にそこで生きたひとの心意気まで伝わってくるようで、現代でそれを描き出すのは並々ではない情熱というか執念にも似たこだわりを感じます。

主人公ゴスケさんの主人公補正がかかってない感じが半端なくて、途中で死んでしまうのでは?!というハラハラ感がすごかったです。実際にどうなったかは、その目で見届けてくださいね。そして、直己さん。カッコ良かったです。新聞に掲載されてた原作小説を毎回かかさず切り抜いていたのに(っていうか家のひとに頼んで取っておいてもらいました)、読まずに映画に臨んでしまったので理解不足なのですが、村長の子息っぽいのに影響力がうすいというか、声が届かないというか、みんな!話を聞いてあげて!って感じでした。原作……読もうと思います。復習。

ゴスケさんへのエールやツッコミや心配に支配され、百戦錬磨なおとなにイラつき、上にたつものの信念ある生き様に触れ、集団にちょっと待って!自分でちゃんと考えて!話を聞いて!と思い、アレコレあって………貴様よくも……あぁそうか…それを選んだんですね、あなたは強くなるのが遅かった、でも遅すぎることはないはずですよ……って感じでした。争いの虚しさとか、関わるひとが増えていくにつれて最初の意図とは離れて自分の力ではどうにもならなくなっていく感じとか、多数における個人の無力さとか、それぞれの信念とか、観終わったあとにいろんな感情があふれてくるような作品でした。すべてを包んで許してしまうような主題歌が祈りのようで、こころの奥に染み渡る感じがしました。