ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

映画『パーフェクトワールド 君といる奇跡』

観に行ってきました。

たまたま休みで、たまたま映画館の上映情報を観ていたら舞台挨拶つきの上映回があったので、よいタイミングだなと。

メガネの是枝くんが、見事な「永遠の恋人未満」って感じで良かったです。なんか、イイやつだなって。しあわせになってくれ。あと、美姫先輩が好きです。綺麗で優しくて素敵。

つぐみちゃんは、すごく可愛い。声も可愛い。空回りしていそうな部分も、安心して観ていられました。でも、なんというか初手からとばしすぎな感じは否めない。できることから頑張って、自分に無理なところは人の手を借りることをよしとしないと、いろいろ難しいんじゃないかな。ヘルパーさんをお断りするタイミングが早すぎるような。とはいえ、複雑な乙女心としては分からないでもない。

樹先輩は、すごく努力していて、強さがあって、心のなかに弱さも抱えている。つぐみちゃんに再会して、少しずつ変わっていったところも、なんか良いなぁって思いました。あと猫が似合う。雨も似合う。それから、車椅子の操作とか自然な感じで違和感がない。そこが作品としては、すごく大事なところなのかなって思いました。特に、再会したシーンでほりごたつタイプの席から車椅子にうつるシーンとか、きちんと描かれてた。

舞台挨拶のときは、司会のかたが「愛」を連呼していて、こっぱずかしかったですが、なんというか作品をあらわすには「絆」のほうがしっくりくるかなと思います。

伏線というか、ドキドキするようなストレスのかかる場面がわりと早めに回収されていくので、そこはサクッと眺めていられました。しかし、回収が早いといっても、思わせぶりなシーンが大袈裟すぎて、なんか繋がらない。電車のシーンとか、樹視点の過剰表現なのかもしれないけれど、あのタイミングでは非常ボタンを押しても間に合わないやつだと思いました。あと、前から倒れたのに仰向け……??? 手術が必要っていうのも唐突に感じられました。具体的にどんな手術をしたのかもさっぱり分からないし、そんな成功率の高くない手術をどうして樹が受けようと思ったのか謎です。そして、樹からの手紙を読んだあとのシーンで冒頭に繋がって、ひとりで満開の桜を眺める……いやいやいや、そういうドキドキのさせ方は無理。すぐに後ろから現れてくれるけど、その少しの間に、サブタイトルって「君のいた季節」とかそんなんだっけ?と真剣に考えてしまいました。正)「君といる奇跡」

2回目は、たぶんもっと素直に浸れると思います。ミステリーの文脈で観るから、あれこれおかしなことになってるのかなと振り返りました。くせみたいなものですね。