ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

映画『今夜、ロマンス劇場で』

 少し前に劇場で公開されたばかりのように思っていたのに、Netflixにありました。去年の5月に地上波テレビ放送もされているみたいで、それだけ人気のある作品だということでしょうか。

 まだ感染症が流行する前の時期で、それだけに劇場で観たかったなって思いました。家で、のほほんと楽しんでおいて何を言うって感じですけど、大きな画面で、映画館で、観客席が埋まっているような状況で観たら、もっともっと楽しかっただろうな……

 映画館で映画を観ることは、体験だなって思います。応援上映でなくても、一緒に観るひとたちが、なんらかの経験を共有できる。大画面でのドラマに一喜一憂して、笑ったり、息をのんだり、ドキドキしたり、ハラハラしたり、涙したり、その場所でこそ味わえるものがきっとある。そういうの、なんか良いなぁって思います。(名探偵コナンの新作映画を観に行きたいです……)

作品情報

今夜、ロマンス劇場で』(こんや、ロマンスげきじょうで)は、2018年2月10日公開の日本映画。主演・綾瀬はるかと坂口健太郎によるラブストーリー。公開から4か月後に死去した加藤剛の最後の映画出演でもある。

あらすじ

映画監督を志す健司は通い詰めた映画館「ロマンス劇場」で憧れのモノクロ映画のヒロイン、美雪と出会う。健司はモノクロの姿のまま現れた美雪に色とりどりの現実の世界を案内するうちに2人は惹かれあっていく。しかし、美雪は人のぬくもりに触れると消えてしまうという秘密を抱えていた。

キャスト

美雪 - 綾瀬はるか

牧野健司 - 坂口健太郎

成瀬塔子 - 本田翼

俊藤龍之介 - 北村一輝

三獣士・狸吉 - 竹中直人

三獣士・虎右衛門 - 池田鉄洋

三獣士・鳩三郎 - 酒井敏也

牧野健司(晩年) - 加藤剛

(ウィキペディア今夜、ロマンス劇場で」より抜粋)

ネタバレ含みの感想

 晩年の健司の独白から物語は幕をあけます。「誰かが言った、映画にはたくさんの喜びと感動をくれる奇跡のような力がある、と」「しかし、そんな名画たちの陰で忘れられていく映画もまた星の数ほど存在する」「誰にも観られず必要とされず忘れられていく映画たち」「彼らには、もう価値などないのだろうか?」(←ひたすらメモしました) _φ(・_・

 この映画自体が、その答えになっているのだと思います。

 健司(坂口健太郎)が気に入っている古い映画「お転婆姫と三獣士」ある日、その作品の中から、姫であるところの美雪(綾瀬はるか)が飛び出てきます。(画面の中から外の現実世界へ)出てきたばかりのときは、ドレスも自身の姿も白黒です。おもしろい!

 なんだか、あんまり人気がなかったみたいな表現をされていた「お転婆姫と三獣士」(廃棄印を押されて倉庫のなかで長いあいだ忘れられる) 冒頭と途中で上映されますが、地味に楽しげな感じでした。狸の狸吉(たぬきち)(なんか分かる)、虎の虎右衛門(とらえもん)(……青いネコ型ロボットが、あたまの中を通り過ぎていきました)、鳩の鳩三郎(クルッポー)!健司にとっては、味わい深いものがあったんだろうな。

 映画から出てきたばかりの姫は、ごく自然に災厄を振りまいて、傍若無人もあいまって「お転婆姫、ここに推参!」といった体ですが、なくしたお守りを探したり、心細そうにしたり、しゅんとしたりしていると、花がしおれてしまったようで、普段のギャップとあいまって愛しさがつのります。可愛い!でも、えらそうにふんぞり返って、健司相手に「下僕」呼ばわりしているほうが、活き活きしていて、もっと可愛いです。

 最初は、(お転婆というか、ワガママというか、困ったひとだな)って感じなのが、(まぁ姫だから仕方ないか。可愛いところもあるし)って感じに、気持ちが変わっていきます。それは、たぶん健司も同じで、というか健司の想いが変化するからこそ、観ている側も見方が変わるのかな。

 姫の服装が可愛いです。健司が用意したのか、衣装をこっそり使わせてもらっているのか分かりませんが、いろんな服装を見られて楽しいです。母が、「ローマの休日みたい」って言ってました。たしかに、そんな感じあります。なんとなくですけど。

 映画から抜け出てきた姫。どうやって出てきたかは分からないままですが、人のぬくもりに触れると消えてしまうという謎ルールがあります。そうなんだ……っていうか、なんで?映画のなかのひとだから?存在がフィクションだからかな?しかも、役者さんというわけではないのです。その役柄そのものというか、キャラクターとして、外へ出てきている。誰にも観られなくなって久しかったのに、取り出して、上映して、熱心に観てくれるひとがいる。そのひとに会いたいという想いで、外の世界へ出てこられた。だからなの?(のみこみの悪い子なのです)

 

 そうして、姫は消えてしまい、健司さんは寿命を迎えつつあります。書きかけたままだった脚本「今夜、ロマンス劇場で」を病室で書き進める健司さん。

 書き上がった脚本は、古城 広間(白黒映像)。主賓席に姫の姿。広間を埋める客人たち。すると、後方に若かりし日の青年があらわれる。姫の前まで進み出て、一輪の赤い薔薇を差し出した。姫は薔薇を受け取るーと、その瞬間、白黒だった世界が姫の身体が鮮やかな色に包まれた。身体を包む色を見て、姫の目から涙があふれる。姫はうれしくて、青年の胸にとびこむ。しあわせそうに抱き合う姫と青年。2人を包む鮮やかな色は2度と消えることはない。これからも、ずっと―〈完〉

 最後のシーン、脚本に被さる形で、古城 広間の場面が進んでいきます。母が「映画の世界に入っちゃったの?」って言っていて、わたしは「健司さんが書き上げた脚本だよ」って答えたのですが、感想を書くにあたって、うろ覚えすぎた部分を振り返ってみたら、母のほうが正解だったかなって思いました。どう捉えるかは人ぞれぞれ、みたいな部分かと思いきや、そうでもないのでは。

 健司さんが書き上げた脚本は、姫が涙をこぼしたり、青年の胸にとびこんだりしてますが、流れた映像は姫が健司さんのほっぺをひっぱって、口づけする。涙はこぼれない。広間には、かつての映画仲間たちがいる。みんな、映画のなかに入ってしまったの?それならそれで、姫も三獣士にした約束を果たせて(「必ず戻ってくる」)、良かったなって気持ちになります。

 なので、この感想を書きながら、ちょっとだけ映画の印象が変わりました。

 

 あたたかくて、少し寂しくて、でも明るい感じで終わっています。悲しいだけで終わらないのは、良いなぁ。🦋

 

今夜、ロマンス劇場で

今夜、ロマンス劇場で

  • 発売日: 2018/08/17
  • メディア: Prime Video
 

 来年の宝塚歌劇公演のラインアップに決まったみたいですよ。

2022年 公演ラインアップ【宝塚大劇場東京宝塚劇場公演】<2022年1月~3月・月組今夜、ロマンス劇場で』『FULL SWING!』>

月組公演

■主演・・・月城 かなと、海乃 美月

宝塚大劇場:2022年1月~2月(予定)<一般前売:未定>

東京宝塚劇場:2022年2月~3月(予定)<一般前売:未定>

ミュージカル・キネマ

今夜、ロマンス劇場で

原作/映画「今夜、ロマンス劇場で」(c)2018 フジテレビジョン ホリプロ 電通 KDDI

脚本・演出/小柳 奈穂子

(「宝塚歌劇 Official WebSite」より)

 

映画『君に届け』

 原作が好きです。多分、本屋さんで「試し読み小冊子」があって、それを読んだのではないかな……

 1話目の読み切りっぽい話で、すっかり満足してしまった感じもあります。だからなのかな。全部は読んでいません。今回、作品について検索したら、全30巻とのこと。長く愛された作品なんですね。本当にイヤなひとっていうのが出てこなくて、そういうところも好きだなって思います。

 

作品情報

君に届け』(きみにとどけ)は、椎名軽穂による日本の漫画作品、および、これを原作としたテレビアニメ、実写映画。略称は「君届(きみとど)」。

あらすじ

舞台は北海道。北幌高校に入学した黒沼爽子は性格は良いが、見た目が暗く、長い黒髪のせいで周囲からは「貞子」と呼ばれて恐れられ、クラスに全く馴染めないでいた。しかし、自身とは対照的な、爽やかで、学年で男女問わず人気者で、噂を全く気にしないクラスメイトの風早翔太と親しくなった事をきっかけに、友情・恋愛・進路などを通して爽子は成長していく。そんな爽子を中心とした登場人物それぞれの高校生活3年間の青春模様を描く。

登場人物

黒沼 爽子(くろぬま さわこ)演:多部未華子

誕生日は12月31日。血液型O型。

本作の主人公。小学生時代に同級生から間違えて「貞子」と呼ばれて以来、真っ黒な長髪と青白い肌という陰気な容姿からそのあだ名が定着しており、霊感があるなどの根拠の無い噂で周囲から恐れられる。しかし内面は超がつくほど純粋な性格で、前向きかつ努力家。人の役に立てる事を喜びとし、些細な事でも人に感謝し、感動する。

風早 翔太(かぜはや しょうた)演:三浦春馬

誕生日は5月15日。血液型O型。

爽やか・気さくな人柄で男女を問わず人気者。しかし自分では爽やかとは思っておらず、こと爽子に関しては強い独占欲を持つ。

矢野 あやね(やの あやね)演:夏菜

爽子のクラスメイトであり、親友。愛称は「やのちん」。耳にピアスを付けたギャル風の女の子。しかし見た目とは違って礼儀正しく、人見知りな一面もある。他人の感情の機微に敏感。最初は周囲と同じく爽子の事を恐れていたが、1年時の夏に爽子に話掛けられて以降は仲良くなり、やがて親友となる。

吉田 千鶴(よしだ ちづる)演:蓮佛美沙子

爽子のクラスメイトであり、親友。愛称は「ちづ」。義理と人情に厚く、爽子以上に涙脆い感動屋。熱血型でケンカが強い。思った事をすぐ口にしてしまう。非常に鈍感で周囲の感情の機微にほとんど気付かず、話について行けないことがしばしばある。爽子の事は多分にもれず恐れていたが、程なく仲良くなり親友となる。

真田 龍(さなだ りゅう)演:青山ハル

爽子のクラスメイト。千鶴の幼馴染で風早の親友。寡黙で、千鶴曰く寝てるか食べてるか野球してるか。本人曰く長所は気の長いところ。感情表現が乏しく、周囲からは分かりづらいと評される事が多い。また他人の名前を覚えるのを非常に苦手としている。兄弟同然に育ってきた千鶴に幼い頃から好意を抱いており、登場人物内で唯一彼女のことを「千鶴」と呼ぶ。

胡桃沢 梅(くるみざわ うめ)演:桐谷美玲

爽子とは別のクラスの生徒。長い栗色のフワフワ髪と大きな瞳が印象的な美少女。男子に人気がある。愛称は「くるみ」。梅という名前にはコンプレックスを持っている。普段は猫をかぶっているが、実際は非常に計算高く腹黒い性格。だが悪者になりきれない素直で純粋な性格でもある。

映画

君に届け』は、2010年9月25日公開の純愛ラブストーリー。監督は熊澤尚人。主演は多部未華子三浦春馬

キャッチコピーは「簡単になんて伝えられない。本当に、本当に大切な気持ちだから。」「本当に大切な想いは、ゆっくりと伝えればいい。」。

原作からの変更点

・原作第七巻途中(初詣)までのストーリーをベースにしている。このためケントは登場しない。クリスマスイブ直前からの話の流れは映画版オリジナルとなり、千鶴とあやねが黒沼家に来るのはクリスマスの後になっている。

・ロケ地が栃木県足利市になっていることから、舞台設定もそれに準拠した形に変更され、徹が住んでいる場所もこれに合わせて東京に変更されている。

(ウィキペディア君に届け」より抜粋)

 今から11年前。色褪せない輝きがあるなって思いました。

 爽子ちゃん、可愛い。ちゃんと両親との約束を大事にしていて、高校生だなって感じがします。

 学校っていう、閉ざされた狭い人間関係のなかで、悪口を言われたり、悪意のある噂を流されたり、それだけでおなかいっぱいというか、うわぁ……って感じがしますけど、ひとりでも信じてくれるひとがいるだけで救われる想いがします。

 なんだかんだ、培ってきた信頼があって、言葉にはあらわしていなくても、たしかな友人関係を育んでいたんだなって。爽子ちゃん、良かったね。そして、風早くん。君はイイヤツだ。

 進んだり、近づいたり、立ち止まったり、とてもじれったいですが、同時に新鮮というか、なんだか良いなぁって思います。安心して見ていられるというか、ゆっくり大人になってほしいというか……

 

 なんだか他にも感想はあるはずだけど、言葉にならないです。作品とは離れた別の部分として、今観ると、切ないというか寂しいというか、そんな感じもします。

 でも、とても素敵な作品なので、皆さん観てみてね!🦋

 

君に届け

君に届け

  • 発売日: 2019/08/28
  • メディア: Prime Video
 

 

映画『羊と鋼の森』

 原作が好きです。装画が、とても可愛い。羊って、それだけで可愛いモチーフですけど、それがわらわらって群れていて、楽譜があって、音叉があって……

 あの小説がどんな映画になるのかなって思っていたら、まさにそのままって感じでした。静謐で、穏やかで、あたたかい。先輩に同行して仕事を学び、迷ったり悩んだりしながら少しずつ成長していく。いろんな人と関わるなかで互いに影響しあって、変化しながら、前へ進んでいく。そして、将来への夢や希望を抱いて明るく終わる。終始、淡々としていて、そこが魅力的です。

 

作品情報

羊と鋼の森』(ひつじとはがねのもり)は、日本の作家である宮下奈都による小説。

映画

2018年6月8日公開。監督は橋本光二郎、主演は山﨑賢人。上白石萌音・萌歌の姉妹が映画初共演。

キャスト (映画) 

外村直樹 - 山﨑賢人、柳伸二 - 鈴木亮平、佐倉和音 - 上白石萌音、佐倉由仁 - 上白石萌歌、北川みずき - 堀内敬子、濱野絵里 - 仲里依紗、上条真人 - 城田優、南隆志 - 森永悠希、外村雅樹 - 佐野勇斗、秋野匡史 - 光石研、外村キヨ - 吉行和子、板鳥宗一郎 - 三浦友和

(ウィキペディア羊と鋼の森」より抜粋)

 上白石姉妹が、双子の姉妹役で、とてもはまっています。二人で連弾する場面とか、素敵だなって思いました。

 いろんなひとの演奏シーンがありますが、どれも自然で、普通に本人が弾いているようにみえます。ウィキペディアにも公式サイトにも、それぞれの役者さんに対応した演奏者の名前は載っていないので、吹き替えしていないってことでしょうか。……役者さんって、すごいなぁ……

 ピアノという楽器と調律師という仕事が主役みたいなところがあるので、演奏シーンは必ずしも作品の肝ではないけれど、ないがしろには出来ない大事な部分を占めていて、たとえるなら昆布だしみたいな。そこに、あたり前にベースとして存在することで、全体の味わいが豊かになるというか……

 そういうところを大事にしている作品って、愛されてるなって思います。🦋

 

羊と鋼の森

羊と鋼の森

  • 発売日: 2018/11/05
  • メディア: Prime Video
 

 

映画『坂道のアポロン』

 直前に観た映画が分からない感じで終わってしまって、「え?もう終わったの?」「あれで終わり?」「エンドロールちゃんと観たかったのに……(Netflixは割と途中でスキップされてしまう)」などと好き勝手を言われつつ、そんななか冒険はできないので、「絶対にはずさない」映画を選んでみました!

 映画館に観に行っているはずで、もしかして感想を書いていたりするかな……と思ったら、下書きにタイトルだけ残ってました。たぶん、母も一緒に行っているはず。途中から「これ知ってる」「観たことある」って言ってました。(下書きが3月24日だから、割と公開されてすぐに劇場へ足を運んでいます……)

 何回観ても、良いものは良い……でしょう?

 

作品情報

坂道のアポロン』(さかみちのアポロン)は、小玉ユキによる日本の漫画。

実写映画

同名タイトルの実写映画が、2018年3月10日に公開された。監督は三木孝浩。主演は知念侑李(Hey! Say! JUMP)。

キャスト(映画)

西見 薫(にしみ かおる) 演 - 知念侑李(Hey!Say!JUMP)

本作の主人公。高校1年生。秀才で真面目だが、繊細で人付き合いが苦手。伯父の家に居候しているが、従妹のまり子と伯母に嫌味を言われる日々を送っており、窮屈な思いをしている。律子の無垢な笑顔に癒され恋に落ちる。千太郎からは「ボン」と呼ばれる。小学生の頃から、ピアノを弾いており、腕前も良い。クラシックしか弾いたことがなかったが、千太郎に挑発され、ジャズに挑むようになる。

川渕 千太郎(かわぶち せんたろう) 演 - 中川大志

大柄で野蛮な少年。高校1年生。豪快かつ型破りな性格で、腕っ節も強く、学校中から「札付きのワル」と恐れられているが、明朗で面倒見が良く正義感も強い。クリスチャン。首に母の形見のロザリオを下げている。律子とは幼なじみ。百合香のことを好きになる。ジャズのドラム担当。字を書くときは左利きだが、ドラムセットは右利きのものを使用している。

迎 律子(むかえ りつこ) 演 - 小松菜奈

千太郎の幼馴染で、薫のクラスの学級委員。そばかす顔の少女。純粋で明るく優しい性格。クリスチャン。実家はレコード店「ムカエレコード」。最初は千太郎のことが好きだが段々と薫に惹かれていく。

(ウィキペディア坂道のアポロン」より抜粋・引用)

 千太郎が好きです。どのキャラクターも好きだけど、特に好き。喧嘩っ早いけれど、正義感が強くて、イイヤツ。そして、純情。あまり空気を読むタイプではないけれど、相手の感情に鈍感というわけではない。バカかもしれないけど、愚かではない。

 原作を知らないままに映画を観て、映画は映画ですごく良かった。でも、たぶん、当時は「映画のその先」が気になって、映画の帰りに原作を何冊か買って、一気に読みました。ちょうど9巻+番外編が1冊出ていて、わたしのことだから、1・2・9巻と番外編を選んでいるのではないかな……(部屋のどこかにはあるはず)

 あのとき止まってしまったはずの時間が、再会して、ふたたび動き出す。「その先」や「これから」を感じられる、素敵なエンディングだなって思います。(同時に、またしても聴けないんだ……って、ちょっとだけ残念な気持ちになる。でも、そこが余韻というか余白でもあるのかな……)

 

 音楽が好きです。楽器が好き。ピアノが好き。最近は離れてしまっているけれど、映画を観ていて、弾きたくなりました。

 セッション、良いなぁ。楽しそう。地下のスタジオが秘密基地みたいで、それも素敵です。薫が、初めて演奏に参加するシーンは、とってもドキドキしました。千太郎「来いよ」じゃなくて、せめてコード進行くらい教えてあげて……っていうか、なんとなくで飛び込めるって、センスあるんだな、薫さん……

 なんでもアリって、すっごく楽しい。自由な感じがします。いろんな色を、好きなようにぶちまけて、なにが正解かは分からないけれど、なにかキレイな絵を描きあげていくような、そんな感じ。どろんこ遊びにも似た解放感。

 前に、ピアノの先生が言ってました。「(ジャズには)これが絶対っていう正解はないんですよ」って。正解がないってことは、間違いもない。だから、なにを弾いても間違いじゃない。ただ、唯一ダメっていうのがあるとすれば、弾かないことって。

 それが、「あえて」のことなら、無音を演奏してるってことになるけど、恥ずかしいとか間違えるのが怖くて入れないっていうのは、ダメ。(それはそれで、難しいですよ?先生)

 

 レッスン行きたいな。ピアノが弾きたい。それか、オンラインレッスンを受けられる環境を作りたいです……(←むずかしい)🦋

 

坂道のアポロン

坂道のアポロン

  • 発売日: 2019/07/25
  • メディア: Prime Video
 

 

映画『箱入り息子の恋』

 映画を観るのにも元気が必要だなって思いました。

 せっかくの休みなのに、朝から微熱で、しかも気圧のせいか地味に頭が痛い。でも、せっかくだから観たい。でも、痛い。4分の1も進まないうちに、一旦 中断しました。

 前から気になっていて、絶対おもしろいやつだと思ってました。星野源さんだし、タイトル意味深だし、間違いないやつでは?!

 中断しながらだったので、途中からは両親が帰ってきて、あまり気にせず一緒に観たのですが、なんというか映倫Gなのに唐突な……………まぁそんな感じでした。

 学んだこととして、ポイントは「原作があるのか」「監督のオリジナル作品なのか」「仮に監督のオリジナル作品なのであれば、その監督の他の作品を観たことはあるのか(そして、それは自分に合っていたか)」が大事だなって。

作品情報

『箱入り息子の恋』(はこいりむすこのこい)は、2013年6月8日公開の日本映画。ミュージシャンとしても活躍している星野源の映画初主演作品。

(ウィキペディア「箱入り息子の恋」)

イントロダクション

映画『箱入り息子の恋』は、生まれてはじめて女性を好きになった彼女いない歴=年齢の独身男が、本当に大切なものをつかむため周囲を巻き込みながら暴走する、愛らしくて生々しい恋の物語。恋を通じて新しい世界に触れ、自分の殻を破っていく、大人になりきれない大人の成長譚でもある。

(映画「箱入り息子の恋」公式サイトより)

 なんというか、結婚しようとせず、彼女もいない息子に対しての両親のセリフが耳に痛いです。あげく「ホモなのか?」って、それって自分の価値観に合わないというだけで、なんでもかんでも「わからないもの」にまとめてしまおうとしていません?

 今から8年前の映画だから!価値観は、ひとそれぞれだから!これは、この監督の価値観だから!合わなかったとしても、Not for me ってだけだから!

 ただ、本当にどう受け止めたらいいのか、よく分からない映画でした。初見で、最終的な感想が(……ホラー?)だったのですが、最後のシーンで健太郎(星野源)さんが書いている点字の手紙を解読しているひとがいて、それを読むと、ほんわかラブストーリーだったのかな……と思えなくもない感じです。

(「箱入り息子の恋」「点字」で 検索🔎)

 

 

 

 

(以下、ネタバレあり)

 なので、それ以上に語ることはないのですが、少し覚え書き。

 健太郎さんのキャラクター造形が好きです。整理整頓された仕事机。さりげなくカエルの文房具がまざっているところが可愛い。キチンと仕事をこなして、定時で上がる。「老後の資金は貯めてるよ」って、しっかりしてる。ご両親が心配されることなんて、ないのでは?(……気持ちは分からないでもないですが…)

 雨に降られて困っている奈穂子(夏帆)さんに、自分の傘を貸してあげる。やさしい。不器用だけど、やさしい。

 そして、お見合い。えぐられますね。なんというか、就活ぶりにイヤな気分になりました。一方的に値踏みされて、値札をつけられる感じ。わたし、このお義父さんキライです!

 家に帰って、自分の部屋のものに八つ当たりする健太郎さん。ペットのカエルには被害が及ばないようにしているあたり、理性は残っているのかな。でも、唐突にキャラクターが分からなくなってしまいましたよ。家時間が好きな、内気なタイプなら、自分の城を自分で壊すなんてことしますか。ゲーム好きなら、ソフトを割るなんてこと、絶対にしないと思うのですが……

 そして、なんでかお義母さんには気に入られて応援してもらえることに……良かったですね。「手をつないでも良いですか?」って、そこ聞くんですか?

 そんなこんなで、ふたりの時間を重ねていって、そして……え?そこは聞かないんですか?

 そして、まさかの展開。というか、まぁ、狭い道路に縦列駐車されていたら、ありうる展開というか……。でも、見通しの悪い道路を徐行せずに走行するって、どういうこと?そして、慰謝料なら云々って、お義父さん、そこは事故を起こした運転手に帰するのでは?責任は、はねた側にあるはずでしょう?

 でも、なんだかんだあって、当人の想いを確かめることができないままに時間が過ぎていって、同僚のめげない女子(検索したら船越さんだった)に応援されて、そうこうするうちに交通事故の怪我も治って、お昼にメロンパンをパクついていたら、遠目に奈穂子さんを見かけて、こっそりついていったら(……怖いですよ?)、思い出の吉牛に入っていって、ひとりで注文して、ひとりで食べて、たぶん楽しかった日々を思い出して泣く奈穂子さん、を眺めながら同じく号泣する健太郎さん。

 職場に戻って、唐突に叫んで「大切な用事ができたので早退させてください」って言い出した部下に、ビックリしつつも、あっさり許可してくれる課長(古舘寛治)、いいひとだ。メンタルやばそうな子に無理させないの大事。あと、こっそり応援してるめげない女子。キミもいいこだ。しあわせになってね。

 あ!唐突ですけど、課長がタイプです。どこかで見かけたな〜マスターって思って検索したら、逃げ恥の山さん。『コタキ兄弟と四苦八苦』で主演って、知らなかった。円盤買います!

 ……で、なんでしたっけ?………そうだ。ネタバレ。

 早退して、走る健太郎さん。走る。ひたすら走る。(……どこへ?) そうして、日も暮れて、周りも暗くなった頃にようやく辿り着いた奈穂子さんの家。(待って?まず住所を知っていたの?それなら、タクシーを使うなり、自転車を使うなり、走る以外の方法があったのでは?)(知らなかったとして、ただ闇雲に走り回って探しあてたの?そっちのほうがなんか怖い)

 しかも、不法侵入?なんでドアから行かないの?ピンポンして、玄関先で両親に止められるかもしれないけど、そこは大声で想いを伝えることはできるのでは?

 っていうか、社長宅のはずなのに、セコムもアルソックも導入してないの?!(全日警も関電SOSもTOKYU SECURITYもleafeeも入れてなかったの?)

 奈穂子さんには、カエルが誰かは分かっていたはずなので、合意のうえなら、まぁ良いのか?ご両親に見つかったら気まずいとか、そういうことは考えないのですか?っていうか、こっそり入ってきたとして、帰るときはどうするつもりだったの?そして、今度は完璧に自傷

 病室で、無表情のままポチポチ点字のお手紙をしたためる健太郎さん。受け取って、白い歯を見せてにっこりする奈穂子さん。何故でしょう?健太郎さんが走ってるあたりから「ホラー(仮)」だったのが、このあたりで「ホラー(確)」って思ってしまったけれど、普通に心の純度が足りなくて、わたしには受け止められなかっただけかもしれません。🦋

 

箱入り息子の恋

箱入り息子の恋

  • 発売日: 2019/04/01
  • メディア: Prime Video
 

 

映画『Paradise Kiss』

 Netflixでの配信が「5月14日まで」です。前から気になっていたので、観てみました。 

作品情報

Paradise Kiss』(パラダイス・キス)は、矢沢あいの漫画、またこれを原作としたテレビアニメ、実写映画。通称「パラキス」。

映画

2011年6月4日に丸の内ルーブル他、全国東急系にて公開の青春ラブ・ストーリー映画。監督は新城毅彦。主演は北川景子向井理。原作ストーリーを再現しながらもラストシーンは映画オリジナルとなっている。(中略) キャッチコピーは「自分の可能性を信じなきゃ何も始まらない。」。

キャスト(映画) 

早坂紫 - 北川景子

小泉譲二 - 向井理

徳森浩行 - 山本裕典

山本大助(イザベラ) - 五十嵐隼士

櫻田実和子 - 大政絢

永瀬嵐 - 賀来賢人

(ウィキペディアParadise Kiss」より抜粋)

 そういえば、実写映画化の話が出たあたりで、コミックに帯がついたり、本屋さんで平積みコーナーが出来たりといった盛り上がりをみせていたような気がするのですが……読んでいません。(そんな、断言するようなことでもないですね……)

 前から気になってたんだよね、買って読んでみようかなって言ったら、たまたま一緒にいた友だちが、それ持ってるから貸してあげるよって言ってくれて、話はそこで終わっています。おや。

 原作ストーリーを再現しながらも、ラストシーンは映画オリジナルとのことで、とても気になります。まさか、誰と誰が結ばれるのかレベルで改変があったりします……? ウィキペディアにキャラクター紹介などが詳しく載っていたのですが、読めば読むほどに分からない。「10年後、〇〇と婚約している」ってあっても、そこでストーリーが終わっているのか、「婚約していたけれど破局する」みたいに続くのか謎です。そして、地味に気になる。これは、原作も読んでみないとですね!(確認できたら、こっそり追記します)(それか、漫画の感想として、ひっそり公開します)

 なので、今回は映画だけの感想を!

 学生服の紫(北川景子)や浩行(山本裕典)が、やたらと新鮮でした。紫は、登校中にヤザガクのショーモデルにスカウトされたことで、それまでの自分とは違った価値観、違った夢をもつ同世代の友だちに出会います。そして、しがらみから逃れようともがいたり、衝突したりしながら、自分の道を探していきます。

 紫ちゃんが、いろんな格好をしていて、とても可愛いです。制服からモデルの衣装から私服から、パジャマ(ネグリジェかな?)まで!ないのは、水着くらいでしょうか?!

 あと、実和子ちゃんが好きです。くるくる可愛い。

 それから、イザベラが好きです。「美しい装いは人に勇気や自信を与えるわ」「あなたにも魔法がかかったかしら」なによりも、自身がそれを体現していて、素敵だなって。

 みんなでドレスを作り上げる過程も、見ていて楽しかったです。当日まで作業し続ける鬼進行は、きっとギリギリまでより良いものを作りたいって想いからで、分かる気もするけど、自分たちを過信せず、余裕を持った日程を組むべきだと思います。(๑•̀ㅁ•́๑) でも、わかるー。学祭とか、そうよね。

 なんで最初から青い布を使わないんだろう?とか、手作業で染めるにしても染料に漬けるのではダメかしら?とか思ったけれど、そこはこだわりとか、出来上がりの美しさ重視ってこと……なのかな。それか、映像重視なのかな……。

 

 少し前に『海月姫』を観たのもあって、お洋服作るのって、なんか良いなぁって思いました。🦋

 

パラダイス・キス

パラダイス・キス

  • 発売日: 2014/05/01
  • メディア: Prime Video
 

 

うちで過ごそう♪

 出歩く人々に、なぜ出歩くのかをインタビューするという週末のニュース番組のひとコマを眺めながら、ふと小学校の朝礼とか学級会とか、そんなことを思い出しました。早く終わらせたいのなら、静かに待機して、先生方には言いたいことを言ってもらって、手早く解散!それが、お互いに都合が良いはずですけど、どういうわけか騒がしくしたり、途中で話の腰を折ったり、そういうことをする児童は少なからずいたなぁ……と。

 

 好きにすればいいですよ。

 

 大のオトナにアレコレ言うのは、言うほうも言われるほうも消耗しますし……そんなん分かっとるわ、っていうのが、いちばんのところでしょうから。

 

 

 仕事柄、割とシビアに外出を自粛しています。でも、家で過ごすことは、まったく苦ではないです。田舎なのをさいわいに、近所に散歩に行ったりはしますし、仕事には行ってるし、完全に引きこもっているわけでもありません。

 そんな「おうち時間」弟がNetflixに加入してくれたのをきっかけに、映画やドラマを観て過ごしています。なんだかんだ、夜勤入りや明け、休みなんかにまとめて観ることが多いです。

 せっかくなので、観た順に感想を書いて、下書きに残しています。書き足したり、消したり、あとから思いつくこともあって、必ずしも順番に書き上がるとは限りません。

 

 ということで、書き終わっているものに、目印としてスタンプ的なものを押してみようと思って、試しつつある今日この頃です。本当は、クラゲが可愛いかなって思っていたのですが、機種的なものなのか、絵文字が見あたらず。ネコやイヌ、足跡なんかは、作品中に出てるよって意味に見えるかな……と思って、熟考の末(ってほどは考えてない)蝶にしました。

 

 幼稚園や小学校低学年の頃は、字が読めなくても大丈夫なように、みんな自分のモチーフみたいなものを決めて、持ちものに描いてもらったりすると思います。わたしが小さい頃は、赤いリボンみたいな ちょうちょ か チューリップでした。母の画力ゆえ、ちょうちょには触覚がなくて、三角がふたつ くっついたみたいな形。チューリップは丸の上半分がみっつくらいの山になってる感じでした。なんだか懐かしいな。(ちなみに弟が小さい頃はサカナ) 

 

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今週のお題「おうち時間2021」