ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

「秘密」

映画を観て、なんだか語り尽くされていない部分がある。わたしがキャッチしきれなかったものがあるのかなって思いました。それを知りたい。ということで、原作を読んでみました。映画の内容に触れつつ、感想をなげてみますね♪

「秘密【新装版】」清水玲子 1巻(case.1 大統領ジョン・B・リード暗殺事件 case.2 28人連続殺人事件・貝沼清孝) 2巻(case.3 新人・天地奈々子の脳 case.4 露口絹子)

いつもの本屋さんへ行ったら、1巻に薪さんの帯、2巻に青木さん帯がかかっていました。表紙と同じ絵の栞がついていて、少しお得感。うっかり最終巻まで買ってしまいました。

すごく良いかたちで映画化されたんじゃないかなって思います。原作とまるっと同じではないけれど、原作の良さを分かりやすく抽出して並べかえた感じ。映画は、この作品だけで完結しているけれど、原作のストックがあるし、回収してほしい伏線もあるし、続編を観たいです。出来れば、おなじキャスト・スタッフ・監督さんで!

映画の青木さんの設定とか、部屋の感じとか、家族構成とか、過去とか、なんか素敵でした。家……良いなぁ。青木さんが明らかにしたいと思っている過去の事件……って?(やはり次作で明らかにされる?)

貝沼と薪室長の出会いの場面とか、短い時間で説得力のある動機づけにしたってことなのかな。映画では、教会という場所で、罪の境界にいた人間として貝沼が描かれていて、原作では微罪ではあるけれど有罪確定でした。キーワードとして、秘密を隠しておくのは「鍵」だったり。原作では「栓」だったり。

絹子のキャラクターが、やむにやまれぬ事情があった(原作)→もとからサイコパスの要素があった(映画)となっているのは、良かったなって。そちらのほうが、ざわざわしない。

奈々子さんが健在。そのまま元気でいてね。

そのせいで、ひとが最期にみる映像のエピソードが鈴木さんやZIP(←可愛いコ)のになってました。そして、ZIPの記憶も色はそんなに少なくなかったような気が……機械の調整でなんとでもなる説を採用します。

こんなところでしょうか。途中から覚え書き程度のメモになってしまいましたが、これならそんなにネタバレになってないかな。どうかな。

ここのところ、漫画作品の実写化が多いけれど、なんだかんだで楽しみです。ただ漫画では自然な流れだけれど、そのまま現実世界に落としこむのは難しい流れとか……そのあたりの折り合いをつけるために変更するってありだと思います。それで、自然に話にひきこまれるなら、「原作を寸分たがわず再現する」ことにこだわらなくても良いんじゃないかなって。一般論として、ですが。(ΦωΦ)