ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

乱鴉の島

有栖川有栖先生の名探偵 臨床犯罪学者・火村英生が活躍するシリーズの長編作品。「初の孤島もの」とのこと。

『乱鴉の島』講談社ノベルス 2008年 (2006年6月に新潮社から出版された単行本をノベルス化)

時絵さんのはからいもあり、休暇を三重県の離れ小島でのんびり過ごそうとした火村先生とアリス。ところが、思いがけない手違いから目的地とは違う場所にたどり着いてしまい……

 ゴッホの「カラスのいる麦畑」が情景描写にあったので、思わず検索してしまいました。全編にわたって、大鴉が羽ばたいているかのようなイメージ。映像が先行しそうな作品でした。謎解きも、とてもフェアです。

エドガー・アラン・ポー氏の作品を読んでみたくなりました。『大鴉』や『構成の原理』を。それから、W.W.ジェイコブス氏の『猿の手』も読みたいです。事件に直接的な関わりがあるわけではないけれど、各章に引用されていたり、話題に出たり、知っていたらより楽しめそうです。

ドラマのDVD/BD BOXが発売されて、動いている火村先生とアリスを観たばかりだったので、脳内再生がはかどりました。ドラマの2期とかスペシャルドラマとか、あるといいのに……(ΦωΦ)