ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

映画『レンタネコ』

はじめに

 ネコが好きです。今まで一緒に暮らしたことはないけれど、なぜか小さい頃から大好き。自分のことをネコだと思っていたことがあるくらい、好きです。両親の影響もあるのかもしれません。

 父も母もネコを飼っていたことがあって、父は家に来ていたネコを可愛がっていたら、そのまま居着いてしまったとか。母は、小さい頃に遊び相手として、知り合いから譲ってもらったとか。わたしにも、そんな「わたしのネコ」との出会いがあれば良かったのに……(残念ながら、ずっとペット不可の集合住宅住まいです)

 でも、好き。幼児期の遊び相手が、パペットの白ネコだったり、もけもけの白ネコだったり、実物大のふわふわな灰色ネコのぬいぐるみだったりしましたから。三つ子の魂なんとやら、というやつかもしれません。

作品情報

 映画.comより→解説/「かもめ食堂「めがね」荻上直子監督が、寂しい人たちにネコを貸し出して回る「レンタネコ」業を営む不思議な女性サヨコと、「レンタネコ」を通じて出会う人々が繰り広げる物語を描く。幼い頃からネコに好かれているサヨコは、「ネコを貸すことにふさわしい条件が揃っているか」を独自に審査した上で、心寂しい人たちとネコを引き合わせてる。夫と愛猫に先立たれた老婦人や単身赴任中の中年男、自分の存在意義に悩むレンタカー屋の受付嬢、とある組織から追われる男など、サヨコはさまざまな人にネコを貸し出していく。主演は「めがね」市川実日子

 ウィキペディアより→『レンタネコ』(れんたねこ英: Rent-a-Cat) は、荻上直子による脚本・監督の、2012年公開の日本映画。市川実日子主演。監督は荻上直子。2012年ストックホルム国際映画祭 コンペティション部門ノミネート、第17回釜山国際映画祭にて上映された.

わたしの好きな理由

 最近、映画を観に行く機会がないので(というか、こんなご時世なので我慢してる)(せめてもう少し、ニュースで取り上げられなくなるくらい落ち着いたら……などと思ってます)、前に観た好きな映画について語ってみようと映画情報を検索したら、タイトルからサジェストされるキーワードがあまり好意的なものではなくて、なんだかしょんぼりしてしまいました。わたしは好きなんだけどな。

 そんなこんなで、わたしはわたしで「好きな理由」をあげてみようと思います。みんなが、心置きなく自分の「好き」を語って、「タイトル 好き」「タイトル おもしろい」みたいなサジェストが増えると良いと思う。

  1. ネコがいっぱい出てくる
  2. ファンタジーのなかにリアリティ
  3. 市川実日子さんが可愛い、服装が素敵
  4. 同じことが何回か続くとお約束って感じになる、それが崩されると、そこに新しい風がふきぬける
  5. なんか、ついつい口ずさんでしまうメロディ
  6. エンディングイラストがくるねこ大和さん

 タイトルと内容通りにネコがいっぱい出てきます。どの子ものびのびしていて、とても可愛い。たしか動物愛護の観点からもクリアできている撮影方法だったかと思います。よく映画で注意書きみたいなのが上映されますよね。「この映画を製作するにあたりいかなる動物虐待も行われていません」みたいな。それが、普通に流れていたような気がします。(でも、記憶力には自信がない……)

 レンタネコっていう職業は、サヨコ(市川実日子さん)の個人事業で半分ボランティアみたいなものです。実際には、そういった仕事は聞かないし、ペットとはいえ家族として扱われることも多いネコをレンタルするということに違和感を覚えるかたもおられるでしょう。そこは、きちんと適性を見極めるお試し期間があって、借り主がどれだけネコを気に入っても、ネコが嫌がったら契約成立には至りません。ってあたり、かなりきちんとしてると思います。それに、そもそもフィクションだし。安すぎるレンタル料に、お客さんが「そんなのでやっていけるのか」心配するシーンが毎回あります。その都度、「大丈夫です。実は本業は(占い師)で、けっこう儲かってるので」みたいなやりとりが繰り返されます。職業は、毎回ちがう。だから、お客さんを安心させるための方便かもしれないし、サヨコさんの虚言かもしれないし、実際に全部がサヨコさんの多才な活動の一環なのかもしれない。でも、どれだって良いんですよ。彼女がどんなひとだろうと、なにも変わらないので。家でだらっと過ごすことが多そうなのに、何気にお洒落でセンスの良い服装で、スタイルの良さも相まって画面が素敵です。

 ネコに癒やされすぎて、眠くなることもあります。でも、それはそれで善き愉しみ方だと思います。物語は淡々と進んでいくので、心躍るアクションとか銃撃戦とかを期待すると、退屈に思えるかもしれません。でも、見終わったときに、気分がサバサバしているというか。この映画を観ることでなにかを得るというより、なにも持っていない自分に気づかされるというか、家にネコがいないのが寂しいというか、それでも後味が良いというか。なにかが腑に落ちるというか……

 興味をもたれたかたは、観てみてね!

 

レンタネコ[DVD]

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  • 発売日: 2012/11/21
  • メディア: DVD