ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

映画『アメリカン・アニマルズ』

 こちらも観ました。前から気になっていたのを、Netflixで見かけたので……探しても見つからないものもありますが、公開したばかりのように思っていた作品も既にあったりして、作品本数がとても充実しています。観るのが追いつかないくらい。

 なにに触れてもネタバレになるので、とても難しいです。そもそも、何をもってしてネタバレというのかも微妙なところですね。ポスターの惹句なら、許容ラインでしょうか?

 

 普通の大学生が起こした

 普通じゃない強盗事件。

 

 気になりませんか?

 

感想(ネタバレあり)

ウィキペディアより引用→『アメリカン・アニマルズ』(American Animals)は、2018年のアメリカ合衆国・イギリスのクライム映画。 ドキュメンタリー出身のバート・レイトン監督の長編劇映画デビュー作で、出演はエヴァン・ピーターズとバリー・コーガンなど。 2004年にケンタッキー州の大学生4人が刺激がほしいというだけの理由で大学図書館から時価1200万ドルのヴィンテージ本を盗んだ実際の事件を、既に刑期を終えて出所した本人たちのインタビューを織り交ぜて描いている。

 最初に、わたしがこの作品と出会ったのは台湾です。弟が出張で長く滞在していたので、わたしも行きたいって思って、友人との台湾旅行を計画しました。なんなら弟に会いに行こうとも思ったのですが、なかなかディープな場所だったので、行くことは叶わなかったのですが……。台北を中心に、少し足を伸ばして猫村に行ったり、ランタンを飛ばしたり、夜市に行ったりしました。

 そんななか、美術館のような場所にもいくつか行ったのですが、シアタールームのような風情の建物に『アメリカン・アニマルズ』のポスターとチラシが置いてありました。予告もちらっと放映されていて、すっかり気になってしまいました。完全体が見あたらないのですが、チラシは人物の部分が切り抜けるようになっていて、片面は鳥頭の人型(ちょっとした文章)(キャッチフレーズか役柄のセリフかな?)、片面は顔写真と役柄かキャストの紹介が載っています。また、見つけたら紹介しますね♪

 ポスターを見て分かるように、登場人物のあたまが鳥になっています。それだけで、すごく惹かれるものがある!(ネコ好きを公言していますが、鳥も好きです)(どちらも一緒に暮らしたことはありません)(母は、手乗り文鳥を育てたことがあるらしいです)

 鳥の扮装でスタイリッシュに奪うのかなとか、どれだけ賢いひとたちなんだろうとか、期待が高まります。

 なので、映画を観た感想は「なんか思っていたのと違うな?」でした。良いとか、悪いとかではなく。

 

 ウィキペディアに、すでに載っているように、かつての事件を当事者のインタビューを織り交ぜて再構築しているドキュメンタリーのような映画です。本編にあたる部分が、なんというかドキュメンタリー番組で言う「再現映像」みたいな位置づけなのかなって思いました。

 刺激のない毎日に、なにか大きなことを成し遂げてみたいと思い立ってしまった大学生たちが、図書館に所蔵されている希少本を盗んで売却する計画を立てて、実行してしまった、(そして不首尾に終わった)という話。現実は、彼らがお手本にした映画のようにはうまくいかず、観ていて本当にそわそわしました。というか、落ち着いて観ていられませんでした。わー。(立ち上がる) わー。(歩き回る) わー。(画面を見ながらも遠ざかる) こういうのを共感性羞恥と言うのでしょうか?(なんか違う気もする)

 心から楽しめたのは、計画を立てているところと変装するところです。やっぱり、計画の良し悪しが分からない、立案段階が1番ワクワクしますね。変装は、みんな上手だなって思いました。ちゃんとメイクの手順もメモしてあって、必要なもの一式がセットされていて、さてはスペンサー出来る子?!

 と思ったら、後半で鑑定家に依頼する際の連絡先を自分の携帯電話にしてしまったり、そもそも関係各位へのメールを自分のアドレスでおこなってしまったり、ぐだぐだじゃないですか。ちょっと君、本気で犯罪する気はあるの?って気持ちになってしまいます。……なかったんだろうな。途中で、何度も引き返そうとしていたし。引き返せなかったのは、なんでだろう???

 うまくいかなかったのも、彼らが刑期をおえて出所できたのも、本来は暴力を好まない「良い子」たちだからだろうなと思います。暴力に躊躇しなければ、目的達成のために人死にが出ていたかもしれず、そうなれば彼らの行く先は絞首台だったかもしれません。捕まって、反省する機会を得られて、良かったね。

 

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