ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

映画『探偵ミタライの事件簿 星籠の海』

 なんだか10年ひと昔だなって思います。淡々と過ごしていて、毎日が劇的というわけではないのに、「少し前」とか「ちょっと前」とか表現する時間軸が(本当に数日前、数ヶ月前の時もあるけれど)、ゆうに3年〜6年前だったりします。

 オトナになったということでしょうか……年輪を重ねた……(ちょっと口あたりの良さそうな表現にしてみました)(自虐もほどほどに。自分に向けたはずの刃がどこに刺さるかは分かりませんものね)

 

 それにしても、6年前ですよ!その頃、何をしていましたか?

 

 映画の前に、2時間ドラマが放送されて、「エンディングで"To be continued?"と続編を思わせるような表記があった」(ウィキペディア御手洗潔シリーズ テレビドラマ」より)ので、さては連続ドラマ化なのかな?どのクールで放送されるのかな?などと、とても楽しみにしていました。探偵の親友で、事件の記録係な石岡さんを堂本光一さんが演じていて、そこでも盛り上がりを見せていたような気がします。わたしは、原作をあまり知らないけれど、主人公のひきたて役に終わらない魅力のあるキャラクターだったように思います。(思うけれど、なにせ記憶が遠い)

テレビドラマ

『天才探偵ミタライ〜難解事件ファイル「傘を折る女」〜』(てんさいたんていミタライ なんかいじけんファイル かさをおるおんな)のタイトルで、2015年3月7日21:00 - 23:10にフジテレビ系の土曜プレミアムで放送された。原作者の島田は、NHK大河ドラマ篤姫』で坂本龍馬役を演じた玉木が土間で靴を脱ぐシーンにピンと来て御手洗役に指名したという。石岡役の堂本光一は、2007年7月にテレビ朝日系で放送された『スシ王子!』以来の約7年半ぶりのテレビドラマ出演となった。(ウィキペディア御手洗潔シリーズ」)

 でも、映画では石岡さんは別の取材旅行に出ていて不在です。電話のやりとりとか、そこにいるのに、いない。テレビドラマに続いてのコンビを観たかったな……という想いがあったのかは忘れましたが、公開されるまでは(映画化たのしみだな。いつからかな?まだかな?)って楽しみにしていたのに、いざ公開されたら、いつの間にか終わっていました。なんてこと……

 だから、どこかできっかけを探していました。今回、観ることが出来て良かったです。

作品情報

2015年5月2日に映画化の発表が行われ、2016年1月26日に公式サイトが開設された。映画化の発表時点で御手洗シリーズ最終作となる「星籠の海」を原作に、タイトルは『探偵ミタライの事件簿 星籠の海』(たんていミタライのじけんぼ せいろのうみ)となる。主演は、テレビドラマでも御手洗潔を演じた玉木宏で、福山市制施行100周年の2016年に公開された (ウィキペディア御手洗潔シリーズ 映画」)

 原作を読んでいないのに、内容について語るのは無責任なようにも思えますが、そこは……気にしない方向でいきましょう。これから読みます!(ウィキペディアには「『占星術殺人事件』を始めとする、御手洗潔を主人公としたミステリーシリーズ」とあって、既刊は30巻くらい)(読めない量ではないです)

 というより、『占星術殺人事件』だけは多分読んだことがあります。日本の推理小説 古典名作として手にとりました……そして2時間ドラマの教科書というか、馴染みのあるトリックが使われていた気がします。(元祖ってことですね)

 閑話休題。どうにも話がそれがちで良くないですね。映画は、とてもおもしろかったです。おどろおどろしい感じで始まって、マジですか。ホラーですか。ムリ。と思ったのもつかの間、きちんとミステリーでミステリーとして終わって(終わったのかな?)(ちょっとだけファンタジー?)、つまり犯人が明らかにされて、謎が解決するっていう王道で良かった。

 情報量がやたらと多くて、事件が多重に発生していって、とかくストレスフルになりがちなところを、御手洗は優秀で有能なので、時間短縮と言わんばかりにバサバサ解決していって、快刀乱麻って感じです。出し惜しみしない。たまに言葉が足りなくて、周りが「ちゃんと教えてくださいよ〜」ってなることはあるけれど、基本的に御手洗を信頼して、サポートにまわってくれるので、そちらもストレスがない。イライラさせられないって重要です。今回、映画での相棒役 小川みゆき(広瀬アリス)も騒がしいけれど害はないので、良きです。なにせ可愛いですし。

 でも、御手洗潔ファンを公言する彼女の発言には、映画内の誰もツッコミを入れていなかったけれど、世界観的に許されるのかハラハラしました。名探偵の活躍を目の当たりにすることができて、気持ちが昂ぶってしまうのは分からないでもないですが、実際、人死にが出たり、大怪我をさせられたりしているなかで、ひとり盛り上がってしまうのは不謹慎のそしりを免れないのではないかと……。でも、ちゃんと被害者の方たちの前では、しんみりしていた(ような気がする)ので、まぁ良いのかな。

 っていうか、キミ(みゆきさんではない)は、なにを思ってして、そこでそんなことをしたのかな?ダメでしょ?特にダメージは与えられないだろうけど、万が一があったらダメでしょ?ちょっと!という場面が終盤にありました。一応、見どころ?

 法律関係に詳しくないのですが、なんというか「派手な事件を起こした側」「すべての黒幕」は、そんなに重い刑にはならないのでは?と思いました。それより、なかったことにしようとして、他人の思惑に巻き込まれてしまった彼女が不憫です。でも、正しく行動したのであれば(すぐに救急車を呼ぶとか)、あるいは……とも思います。

 まぁ、ミタライがパーフェクトマンだから、良いか。(雑な着地点)

 

蛇足🐍🐾

 オープニングとエンディングがカッコイイです。あと、時間とか場所の表現もスタイリッシュでした。最初のうち、なんらかの伏線かと思って(時間軸とか表現のうえでのトリック?)いたけど、ただただカッコイイだけだった。特に、誰に肩入れするでも思い入れがあるわけでもないので、さらっと観ることができます。日本語字幕つきで観ましたが、専門用語が多いので、字幕なしでは半分も把握できず、もしかしたら、それなりにストレスがあったかもしれません。

 星籠(せいろ)って、すごく素敵ですけど、耳にするたびに頭のなかをエビ焼売とか小籠包とか湯気のあがったほかほかの点心が通り過ぎていきました。違う、蒸し器のことじゃない。星いっぱいの海のこと。それもあって、字面で確認できるのは良かったです。

探偵ミタライの事件簿 星籠の海

探偵ミタライの事件簿 星籠の海

  • 発売日: 2016/12/30
  • メディア: Prime Video