ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

映画『引っ越し大名!』

 気になっていたので、観てみました。いただきものの芋けんぴをポップコーンよろしくもぐもぐ食べて、コーヒーを飲んで、なんだか映画館みたいで楽しかったです。

作品情報

『引っ越し大名!』(ひっこしだいみょう!)は、2019年8月30日公開の日本映画。

生涯に7回もの国替えをさせられ、“引っ越し大名”とあだ名された実在の大名・松平直矩をモチーフにした土橋章宏原作の小説『引っ越し大名三千里』の映画化で、土橋が脚本も担当した。監督は犬童一心、主演は星野源。(ウィキペディア「引っ越し大名!」)

キャスト

片桐春之介(かたぎり はるのすけ)演:星野源

姫路藩書庫番だったが上記経緯により引越し奉行に任命される。鷹村とは幼馴染。

鷹村源右衛門(たかむら げんえもん)演:高橋一生

姫路藩御刀番。武芸に秀でた春之介の幼馴染。誰も引き受けたがらない引越し奉行の職を引き受けさせられそうになり、半ば強引に春之介を推薦する。

中西監物(なかにし かんもつ)演:濱田岳

姫路藩勘定頭。佐島の部下であり、当初は上司の下で引越しに対しては関与していなかったが、春之介の姿勢に共感し、自身の知見を基に借金ができる商家を探すなど、鷹村とともに引越しの中心人物になる。

於蘭(おらん)演:高畑充希

前の引越し奉行・板倉重蔵の娘。当初は父に引越しの重責を担わせて死に追いやったとして上士を嫌悪していたが、春之介の人柄を見て考えを変え、父が残した引越しに関する文献である御渡方賀覺書十ケ條を提供するなど協力を申し出る。

ウィキペディア「引っ越し大名!」)

 原作を読んでいないのですが、とてもおもしろかったです。近いうちに読んでみようと思いました。

 片桐殿が、とにかく素朴で真面目で良いです。幼馴染に推薦され、なかば強引に引っ越し奉行に任命されてしまい、ノウハウもまったく分からないままに采配の役割と責任だけ背負わされる。出来なければ切腹って……厳しい時代です。どれだけブラックですか。(そういう理不尽は今の時代にはない……とは言い難いのが現実ですね。切腹しなくても良いってくらいで、同じようなことはアルバイトでもありそうです)

 でも、生来の生真面目さと誠実さが周りの人々の心を動かし、一丸となって、藩の引っ越しという一大事業に取り組むことになります。そういうの、なんか良いなぁ。

 藩の女性に大人気な鷹村様は、とにかくカッコ良かったです。多少いい加減なところはありそうですが、そういうところも含めて魅力的。情に厚いところも良いです。殺陣の場面は、とにかくカッコ良かった。ゴチャッと混戦の様相を呈するなか、目覚ましい働きです。槍術カッコイイ!

 御手杵……やたらと大きい飾りがついていて(あのフサフサは鞘)、松平家の家宝でもあることだし、これは馬印……と思いきや、映画のなかでは実働していて、なんだか感動しました。フサフサの部分がなんなのか、作りがどうなっているのか、文章を組み立てるにあたって検索したら、刀剣乱舞に出ているそうです。それほどに知名度があるとは知りませんでした。(それとも逆で、刀剣乱舞に出てくるから知名度がある?) ウィキペディアで調べたら、本物は焼失していて、写しがあるとのこと。興味深いです。

 加増されて、かつての同朋を迎えに行くところまで描かれていて、とても良かったです。日田へ着いた時点で、すでにやり遂げた感がありましたが、そこで彼らの引っ越しはようやく終わったのだという気持ちになりました。

 映画は、どこで終わるのか。どう終わるのか。とても大事だと思います。印象深く、余韻のある終わりかたで、何年か経っても覚えているだろうなって思いました。

引っ越し大名!

引っ越し大名!

  • 発売日: 2020/04/08
  • メディア: Prime Video
 

 ネコ出てきます。🐱🐾