ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

映画『リトル・フォレスト』

 前から気になっていて、数年前に他の動画配信サービスを利用していたときも「マイリスト」には入れていたくらいです。でも、なんとなく見そびれていました。なんていうか、作品には出会うべきタイミングっていうのがあると思っていて、そのときは「そのとき」じゃなかった。それなら、今が「そのとき」かというと、また分からないのですが……

 なんとなくタイミングを逃したまま過ぎていってしまうのが、もどかしいというか、なんというか。どういう話なのか、前情報がまったくないからこそ、休みで時間のあるときに観てみようかなって思いました。

 (休みの日に気になってた映画をまとめて観て、感想をぼちぼちまとめて、それを小出しにしているからか、振り返ると毎日が休日みたい。今月は、長時間勤務と夜勤があと1回ずつあって、今から心が挫けそうです。……宝くじあたらないかな…)

作品情報

『リトル・フォレスト』(little forest)は、五十嵐大介による日本の漫画作品、本作を原作とした映画が複数製作されている。2002年12月から2005年7月にかけて講談社の『月刊アフタヌーン』にて連載された。作者自身が岩手県衣川村(現:奥州市)で生活した際の実体験をもとに、大自然に囲まれた小さな集落で暮らす一人の女性の姿が描かれている。

日本映画

監督森淳一、主演橋本愛により『夏』『秋』『冬』『春』の4部作として映画化された。公開時には夏編と秋編、冬編と春編がそれぞれ併せて一度に上映された。先に上映される作品のエンドロールが流れた後、続けて次の季節の作品が上映される。

夏・秋編は2014年8月30日に全国30館で公開開始。冬・春編は2015年2月14日公開。(ウィキペディア「リトル・フォレスト」より引用)

 韓国映画にもなっていて、日本では2019年に公開されたとのこと。人気がありますね。

 原作が漫画だったとは知りませんでした。検索したときに「グミジャムの回」(というタイトルがついているわけではないです)を試し読みすることができたのですが、それを読む限り、映画とおなじだなって思いました。というか、逆ですね。すごく原作を大事にして、映画が作られているなぁと思いました。食べものがおいしそうで、空気感があって、生活が息づいている。

 なにより、いち子さんが自立しているところが安心できます。自分の身の周りのことは自分で出来る。田舎暮らしの鉄則です。だれかの優しさに寄りかかったり、頼りきったり、甘えたりしない。もとから、そこに住んでいて、必要以上に憧れや理想があるわけじゃなく、淡々と暮らしていく。

 良いなぁって思いました……

 

「小森は、東北地方のとある村の中の小さな集落ですー商店などはなく、ちょっとした買い物なら役場のある村の中心まで出るとー農協の小さなスーパーや商店が数軒ー行きはおおむね下りなので、自転車で30分くらいー帰りはどのぐらいかかるかなー冬は雪のため徒歩になりますーのんびり1時間半でしょうかー」

 どの季節も、自転車で軽快にとばす いち子さんの姿から始まって、なんだかすぐに映画の世界にひたれます。山間の盆地、雨降りや雨上がりの感じが、とても懐かしい。祖母が信州の片田舎に暮らしていて、大人になってからは年に何度も訪ねるわけではないけれど、こころの故郷だと思っています。そこに、なんだか似ているものを感じました。きっと、木の種類とかは違うんだろうけど……

 今いる場所でも、生活を大切にしていきたいなって思いました。見えなければ、関わっていないということにはならない。食べものを食べるとき、植物でも動物でも、なにかの命をいただいていて、たくさんの人のおかげでそれを口にすることが出来ている。

 そんなことを、思いました。

 

リトル・フォレスト 夏・秋

リトル・フォレスト 夏・秋

  • 発売日: 2014/12/17
  • メディア: Prime Video
 

 

リトル・フォレスト 冬・春

リトル・フォレスト 冬・春

  • 発売日: 2015/06/24
  • メディア: Prime Video
 

 ネコが出てきます🐱🐾