ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

映画『ロマンスドール』

 なんとなく前から気になっていたので、Netflixで観てみました。内容とか、あらすじは知らないけど、ポスターの雰囲気が好きです。映画館で観たいと思っていたはずなのに、どうして行けなかったんだろう?と思って検索したら、出演者の不祥事で2019年秋から2020年1月へ公開延期になったとか……

 映画館へよく行っていた頃は、作品前の予告とかリーフレットで気になる作品を見つけて(というか、うっかり気になってしまって)、また近いうちに足を運ぶなんてことをしていたからか、積極的に情報を受信していく姿勢に欠けているのかもしれません。たまに、気づいた時には上映終了していたりするくらい。

 

 Netflixは、作品との相性を「マッチ度」で教えてくれるのですが(教えてくれない作品もある)、この作品とのマッチ度は67%くらいでした。(観始めたら表示されなくなってしまった)(オススメなの?それとも合わないと思われてる?)(謎です)

作品情報

『ロマンスドール』は、タナダユキによる2009年の小説、及びそれを原作とする2020年1月24日公開の日本映画。監督は原作者のタナダ自身が担当し、全編16mmフィルムで撮影されている。PG12指定。ラブドール職人の夫と、その妻の10年間を描く。(ウィキペディア「ロマンスドール」)

あらすじ

美人で気立てのいい園子に一目惚れして結婚した哲雄が彼女にずっと隠し続けている仕事、それはラブドール職人としてドールを作っていること。平穏に過ぎていく日常の中、哲雄は仕事にのめり込み、恋焦がれて結婚したはずの園子とは次第にセックスレスになっていた。いよいよ夫婦の危機かと思ったとき、園子はぽつりと胸の中に抱えていた秘密を打ち明けた。純愛と性愛とドールが交錯する、大人のラブストーリー。(Cinema Café.net『ロマンスドール』作品情報)

 映画館で観ることの良さは、たくさんあります。大きな画面で観られること、作品の音響以外の生活音がないこと、だからこそ作品に集中できること。

 スマホを禁止されているのも、大事です。上映中は電源を切ってくださいと、おねがいメッセージが流れるのに、つけたままのひとは高頻度で存在します。バイブだったりね。音を消していても、音があるんですよ。静かな中、ブーブーっていうのは、よく聞こえる。気にならないのかな。それから、画面の明かり。本人は、カバンの中でちょっと確認するだけのつもりでも、暗いなかでは目立ちます。視界の端で明かりがチラつくのは、集中が削がれてイヤな感じです。どうしても気になるなら、外に出てチェックしたら良いのに……。なんなんでしょうね?自分が外まで移動する手間を惜しんでいるんですかね。不思議です。(こんなささいな約束さえ守れないひとが多いんだから、緊急事態宣言だろうがマンボウだろうが、どれだけ罰則を強化したところで無理ですよね。守らないひとは一定数存在する。しかも、悪気なく)

 家で観られる良さは、移動時間が必要ないこと、いつでも思い立ったときに観られること、今の御時世だと感染の不安がなく、なんなら飲食できること。字幕をつけることができること。聞き取れなかったら、場面を戻せること。トイレに行きたくなったり、なにか用があったら、一旦停止できること。

 集中できるかっていうと、ひとによるとは思いますが、映画館ほどはできない……かな。停止できるし。(この場合はマイナス)

 

 ストレスに弱いです。あと、苦手なものがたくさんあって、たとえば、嘘とか、それによって起こる歪みとか、ベースにそれがあると積み重ねていくものの土台が脆く感じられるとか、そういうのが苦手です。

 ………………………全部じゃないですか……!

 ということで、邪道ながら、休み休み鑑賞しました。前、弟に「ツッコミ入れすぎだよ」と言われたことがありますが、家族でテレビを観てると、そんな感じです。静かにって言われれば、さすがに黙りますけど、誰も言わない。というか、みんな、適当にやいのやいの好きなようにコメントしてます。

 そんな弟は、またしても出張に行ってしまい、両親は祖母宅へ行っているので、ぼっちです。期間限定のひとり暮らし。さすがに、ひとりでいるときはツッコミしませんが……(代わりに こころの声 がうるさい) 以下、ネタバレなのか、なんなのか。感想もとい こころの声 です。

 

🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾😼🐟

 

 なんで、そんな嘘つくの?っていうか、積極的に嘘つく必要ないのでは?っていうか、嘘はダメですよ。白衣はない。(ってか、ありです。白衣の哲雄さん(高橋一生さん)は、全然ありです。でも、ダメ) 医療用具ではないのに、医療用具のためって言ったらダメ。「多くのひとのためになるもの」で「あなたの協力が必要です」「本物の質感を目指したい」あたりを説明して、近くの机のうえに、これみよがしに病気の説明や乳がん検診、再建術、医療用乳房のパンフレットを載せておく、くらいに留めておけばいいのに……って思っておいて、よっぽどわたしのほうが詐欺師らしいなって反省しました。ただ臆病なだけなのに……

 わたしの倫理観では、嘘はダメだけど秘密はアリです。(適当だ)

 新素材の開発がうまくいくかもしれないと見通しが立って、妻と仲良く食卓を囲む。良いです。楽しい。仲良し、好き。

 と思いきや、予想もしないトラブルに見舞われて(人災)、まっすぐ帰ることができずに呑み屋に立ち寄って、気分を晴らして家に帰ると妻がソファで寝ている。テーブルの上には、ラップのかかった夕食。待っててくれたんだね。「寝てて良かったのに」って、なんで?!明らかに食べずに待っててくれたのに。妻も「おやすみ」じゃなくて。おなかすいてないの?食べなくていいの?(たぶん、憤る方向性が間違ってる気がする)

 ハラペコが、なによりの悲しみであるわたしは、多分ネコと一緒です。あるいは、ハムスター。へけっ🐹

 

 そんな妻が、実家へ帰ると嘘をついて無断外泊し、それをきっかけに夫の嘘と妻の秘密が明らかになります。当人にとっては一大事でも、打ち明けてしまえば、わりと相手は受けとめてくれたり……そこからは安心して視聴できました。

 夫婦の話し合いの場を設けるまでの前半は、実際はそこまで長くはないですが、体感ではやたらと長く感じました。なのに、嘘も秘密もなくなってからは、あっという間でした。感覚の不思議。なので、総合すると、あと味の良い、素敵な映画でした。

 

 

 社長も、イイ味だしてました。やっぱり、このひとじゃないと出来ない役ってあるだろうな……

 違法行為はダメですけど、なんというか社会復帰を妨げるのも良くないですね。なんでもかんでも大目に見るって言いたいわけでもないけれど、誰でも間違えることはあるわけで。人死に以外なら、わりと取り返しはきくと思うので、寛容な世のなかになってほしいなと思います。そもそも、犯罪者に憤ることが正当なのは、被害者とその周辺の人々、それから警察関係者だと思います。マスコミがジャッジすることでは、ないです。自分にとって利害関係のないことに、いちいちクチバシをつっこむなんて、オニオオハシかな。(←クチバシの大きな鳥。検索したら出てきました。なんか可愛かった!)

 

ロマンスドール

ロマンスドール

  • 発売日: 2020/06/03
  • メディア: Prime Video