ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

映画『海街diary』

 前から気になっていたので観てみました。こうして見ると、気になっていただけで見逃してしまっていた作品が、たくさんあります。2015年だと、当時は臨地実習で手一杯だったのかな……

 6年前がすでに遠いです。

作品紹介

海街diary』(うみまちダイアリー)は、吉田秋生による日本の漫画作品。『月刊フラワーズ』(小学館)にて、2006年8月号から2018年8月号まで不定期連載された。『ラヴァーズ・キス』とのクロスオーバー作品である。また作者曰くこの二作品と今後描く作品で鎌倉三部作を考えている。番外編「通り雨のあとに」はスピンオフ作品『詩歌川百景』に繋ぐエピソードになる。

2015年に実写映画が公開。2017年に舞台化作品が上演。

映画

監督・脚本は是枝裕和。物語の中心となる“四姉妹”を綾瀬はるか長澤まさみ夏帆広瀬すずが演じる。第68回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作品。キャッチフレーズは「家族を捨てた父が、のこしてくれた家族。」

第39回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作品。

キャスト 

香田幸(三姉妹の長女) - 綾瀬はるか

香田佳乃(三姉妹の次女) - 長澤まさみ

香田千佳(三姉妹の三女) - 夏帆

浅野すず(三姉妹の異母妹) - 広瀬すず

佐々木都(三姉妹の母) - 大竹しのぶ

椎名和也(医師、幸の恋人) - 堤真一

二ノ宮さち子(海猫食堂の店主) - 風吹ジュン

福田仙一(山猫亭の店主) - リリー・フランキー

菊池史代(大船の大叔母) - 樹木希林

坂下美海(佳乃の上司) - 加瀬亮

井上泰之(湘南オクトパスの監督) - 鈴木亮平

浜田三蔵(千佳の恋人) - 池田貴史

藤井朋章(佳乃の恋人) - 坂口健太郎

尾崎風太(湘南オクトパスの選手) - 前田旺志郎

高野日出子(看護師長) - キムラ緑子

(ウィキペディア海街diary」より抜粋)

 自分たちを捨てて家を出た父の葬式に参列した三姉妹。そこで、異母妹の存在を知ります。妹の実母は、すでに亡くなっていて、家族は後妻である義母とその連れ子だけ。そんななか、三姉妹の長女 幸(綾瀬はるか)は、一緒に暮らすことを提案。すず(広瀬すず)は、鎌倉へ引っ越して、姉たちと暮らすことになります。

 そして、少しずつ自分の居場所を見出していきます。

 

 四姉妹が可愛かったです。幸さんが、ちゃんとしっかり者の長女でした。なかのひとのイメージだと1番ふわふわしていそうなのに……自由奔放な次女 佳乃(長澤まさみ)、マイペースで不思議ちゃんな三女 千佳(夏帆)、しっかり者の末っ子 すず(広瀬すず)。なんだか、とてもしっくりしていて良かったです。

 わたしには姉妹がいないので、姉妹間の関係性が未知の領域です。母が三姉妹ですが、幾つになっても喧嘩するし、それなのに気にかけているし、いつの間にか分かり合っているし……なんだか時々良いなぁってうらやましく思います。母たちに関して言えば、自由奔放な長女(母)、しっかり者の次女、自由人の三女って感じですが……

 

 海の見える街って良いなぁ。考えてみれば、これまで海が見える場所に住んだことがありません。そのかわりというのもなんだか変ですけど、いつも山が見えます。祖母の家は山のなかで、言ってみれば盆地です。母たちが小さい頃に住んでいた家は山のなかにありました。わたしも小さい頃は何度か遊びに行っていて、その頃は誰も住んでいない空き家でしたが、裏手の茶畑は健在で、手入れや茶摘みに行っていました。(今は、もうないです) 今、わたしが住んでいる場所は平野で、遠くに山が見えます。

 海……良いなぁ。海の近くに住んでみたいな。それが無理なら、ちょっとだけ滞在したいです。旅行とかで。今は、そんなこともままならないですけど、そのうち落ち着いたら……

 でも、山が見えないと、なんとなくソワソワしてしまうかもしれません。海の近くに住んでいるひとが、潮騒が聞こえないと落ち着かないのに似ているでしょうか。住み慣れた場所がいちばん落ち着く。故郷って大事だと思います。

 

 しらす丼しらすトースト、あじフライ、梅酒、カレーライス。出てくる料理が、どれもおいしそうでした。都さんがよく作っていたという母カレーは、お肉より早く火が通るからとシーフード入り。三女 千佳のカレーは、物心ついたときには母がいなかったので、祖母がよく作ってくれたという「ちくわカレー」姉たちには不評でも、時々食べたくなるとのこと。海猫食堂のあじフライは、山猫亭のマスターが継承するそうです。しらすトーストは、すずちゃんに亡くなったお父さんがよく作ってくれていたと。誰かが、誰かのために料理をして、それが受け継がれていくって、なんか良いですね。バトンをつないでいくみたいで……

 

 長女の幸さんが看護師で、話の途中で、新設の緩和ケア病棟に異動になります。なんだか生きていることについて考えてしまいました。死んでない状態が生きている、ただ息をしているだけが生きている、ということではないと思います。二ノ宮さんも、すずちゃんたちのお父さんも「病気でも、綺麗なものを見て綺麗だなぁって感じられるのがうれしい」って。

 仕事柄、ひとの最期に立ち会うことも多いけれど、慣れちゃいけないと思うっていうのが幸さんの台詞にありました。(記憶をたよりに書いているので、細かい言い回しは違うかもです。)

 わたしも、そう思います。

 

 って、なんだか映画の感想から話が脱線したまま戻ってこなかったような……まぁいいか。鎌倉の景色は良いし、ストレスフルな展開はないし、四姉妹は可愛いし、オススメです。🦋 

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