ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

映画『嘘八百』

 たしかに前から気になっていたとはいえ、なんでストレスにストレスをかけ合わせるような順番で観るかな……?と思わなくもないです。タイトルがすでに「嘘」って言ってますし……

 まぁ、なんとなく……………です。

作品紹介

嘘八百』(うそはっぴゃく)は、2018年に公開された日本の映画。監督は武正晴、主演は中井貴一佐々木蔵之介。続編『嘘八百 京町ロワイヤル』が2020年1月31日に公開された。

あらすじ 

大阪府堺市が舞台。古美術品を商う小池則夫(中井貴一)は、野田佐輔(佐々木蔵之介)から千利休所縁の茶碗を購入するが、この茶碗は、野田がつくった贋作だった。てんやわんやの末、野田の腕を見込んだ則夫と野田がタッグを組むことになる。

キャスト 

小池則夫:中井貴一

野田佐輔:佐々木蔵之介

野田康子:友近

大原いまり:森川葵

野田誠治:前野朋哉

原陽子堀内敬子

よっちゃん:坂田利夫

西田:木下ほうか

材木屋:宇野祥平

ピエール:ブレイク・クロフォード

田中四郎:塚地武雅

絹田昭太郎:寺田農

樋渡忠康:芦屋小雁

棚橋清一郎:近藤正臣

(ウィキペディア嘘八百」より抜粋)

好きなところ(ネタバレ)

 ちょっと行をあけておきますね。

 

 

 

 

 

🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🚙😼🍜🎁😺

 そんなにストレスなく楽しめました。言ってみれば詐欺なのに、良心の呵責はゼロです。

 なんというか、玄人同士のだまし合いといったところで、関係者だけで話が完結しているところが安心できるのかなって思いました。則夫(中井貴一)さんも佐輔(佐々木蔵之介)さんも、骨董屋の樋渡(芦屋小雁)と鑑定家(近藤正臣)には、かたや贋物をつかまされ、かたや写しを本物と騙って売られてしまう、と煮え湯を飲まされています。でも、それは「だまされる方が悪い」と。目利きの能力が足りなかった、と。

 それなら、そういうこと……ですよね。目には目を……

 

 贋物ではあっても、創っているときの情熱や真剣さはホンモノです。ホンモノと見紛うほどの逸品を創り上げる!その意気や良し!そして、そこに、経年劣化を加えて、汚しを入れて……って、そこからは詐欺です。詐欺。

 

 なんとなく、シリアスになりすぎることなく楽しめてしまうのは、登場人物全員が魅力的だからかなって思います。どことなく、おかしみがあって、心底キライになるひとがいない。

 なんだかんだで、いいコンビな則夫さんと佐輔さんが良いです。それから、西田(木下ほうか)さんが好きです。(たぶん)寿司屋の店主で、筆跡を真似るのが上手で、飄々としている。よっちゃんは、見た目はおっさんなのに、なんだか愛すべきキャラクターというか、愛されキャラというか、いい味です。

 それから、シリアスな状況もないです。騙し、騙され……ですけど、そのせいで誰かが追いつめられる描写はない。樋渡さんと鑑定家さんには、かなり手痛い出費にはなっているはずですが……どこかで取り戻せるってことでしょうね。きっと。

 鑑定家の棚橋さんは、世界的なオークションにかける前に、ちゃんと科学鑑定にかけようとしていて、鑑定家としての能力が劣っていたわけではない……はずですし。そういう丁寧な描写も良いなぁって思いました。割れちゃったけど。🦋

 

嘘八百

嘘八百

  • 発売日: 2018/06/27
  • メディア: Prime Video
 

 そういえば、鑑定の目をくもらせる要因が3つあるって説明されていました。「ニード・スピード・グリード 」メトロポリタン美術館・館長の言葉とか。検索したら『にせもの美術史』という本が見つかったので、読んでみたいです!