前から気になっていたので、観てみました。
というか、マイリストに入れてみたのは良いものの、どんな話か分からず、観るタイミングを逃し続けてきたというのが正確なところです。でも、たまたま目にしたプレビューで橋本環奈さん演じる照橋心美のこころの声と、それに対する斉木の律儀なツッコミを聞いて、絶対におもしろいやつだと確信しました。
橋本環奈さんって、1000年に1人の美少女なのに、おもしろに躊躇がなさそうなところが大好きです。振り切った美少女役が似合いますね。
作品紹介
『斉木楠雄のΨ難』(さいきくすおのサイなん)は、麻生周一による日本の漫画。略称は「斉Ψ(さいさい)」で話数カウントは「第○χ(-カイ)」となっている。超能力者の高校生・斉木楠雄を主人公とするギャグ漫画。
実写映画
出演者 山﨑賢人 橋本環奈 新井浩文 吉沢亮 笠原秀幸 賀来賢人 ムロツヨシ 佐藤二朗 内田有紀 田辺誠一
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント / アスミック・エースによる配給で 2017年10月21日に全国ロードショー。ストーリーは、文化祭編をベースにし、その他の原作のエピソードや映画オリジナルも交えている。ロケ地は足利市の旧足利西高校である。
スタッフ(映画)
監督・脚本 - 福田雄一
主題歌 - ゆず「恋、弾けました。」(セーニャ・アンド・カンパニー)
今から4年前の作品。一時期、少女漫画の実写化ラッシュみたいなときがあって、軒並み主演が山﨑賢人さんだったような記憶があります。予告だけでおなかいっぱいになってしまって、どれも見逃してしまったような……………
こちらは、ウィキペディアにもあるように原作が「ギャグ漫画」ということもあって、とてもおもしろかったです。
主人公・斉木楠雄(山﨑賢人)さんがナレーションをつとめていますが、観客に向けて語りかける感じのモノローグが多くて、本人はほとんど話しません。ツッコミ役にまわることが多いです。産まれついての超能力者。見た目が、ピンクの髪に2本の不思議な飾り(超能力の制御装置)を角のようにつけているというツッコミ待ちな要素を含んでいるのに、そこは超能力で周りの認識をコントロールしているため、誰も不思議に思いません。
……そっか、なるほど。(納得させられている)
メインキャラクターが、インパクト大なひとたちばかりで、相対的に斉木くんのビジュアルが普通に見えます。金髪モヒカン+両側剃り込み+左目に傷+ケツアゴで強面な燃堂 力(新井浩文)、中二病で腕にファッションで包帯を巻き「漆黒の翼」というキャラクターを演じる海藤 瞬(吉沢亮)、元ヤンの窪谷須 亜蓮(賀来賢人)、熱血漢な学級委員長・灰呂 杵志(笠原秀幸)
原作を読んだことがないので、どこからどこまでが映画オリジナルか分かりませんが、原作の漫画とアニメも見てみたくなりました。というか、「コミックシーモア」で少しずつ試し読みができたのですが、25巻冒頭で実写映画に出てこなかった主要キャラクターたちがしょんぼりしていて、可愛かったです。(全26巻)
照橋心美さんの美しさに奇声をあげるひとたちのなかに、作者の麻生周一先生がいて「↙原作者」って表現されていて、とても興味深かったです。斉木楠雄くん達の生みの親。おとーさんですね。意外と若く見えて、おそろいの学生服がお似合いでした!
映画では、文化祭のミスコンで水着審査がありますが、女子高生の水着姿が映る場面はありません。アナウンスだけで、良い感じに話を進めているなって感じました。でも、審査員の校長先生(佐藤二朗)が「欲情します」と発言するところは、実写で観ると違和感があるというか普通にキモい(気持ちが悪かった)です。
少年漫画には少年漫画のお約束だったり、文脈があって、そういう表現でないと伝わらないこともあるだろうし、そもそもキャラクターは法律には縛られないし、そういった意味で漫画と実写では扱いかたが異なるはずなので、必ずしも「原作通り」が正解にはならないこともあるんじゃないかな……………?別に、ディスってるわけでも、下げたいわけでもないですが、なんとなく引っかかりました。
とはいえ、いろんなエピソードがむぎゅっと詰まっているのに、なんだかんだスッキリ解決して、冗長にならずに終わる。何度観ても楽しめる作品だと思いました。🦋