少し前に読んでいた小説がこちらです。映画館で予告を何度も目にしていて、そのとき映画の宣伝的な映像も観ています。でも、あまり興味がありませんでした。タイトルが、カニバリズムっぽいし……病気を扱っているっぽいところも二の足を踏む理由になりました。
でも、住野よるさんの『か「」く「」し「」ご「」と「』と『麦本三歩の好きなもの』を読んで、すっかり大好きな作家さんになってしまいました。なので、原作を読んでみたくなったし、映画も観てみたくなりました。
作品紹介
『君の膵臓をたべたい』(きみのすいぞうをたべたい)は、住野よるによる日本の青春小説。略称は「キミスイ」。住野よるの作品が初めて出版された本でもある。
2016年「本屋大賞」第2位を初め、多数のランキングで上位に選出されるなど、高く評価されている。
2016年のオーディオドラマ化を皮切りにメディアミックスも行われ、2017年に実写映画化(#実写映画参照)、2018年にアニメ映画化された(#アニメ映画参照)。
アニメ映画の入場者プレゼントで本編のその後を描いた短編小説『父と追憶の誰かに』が書き下ろされた。
実写映画
同名タイトルの映画が、2017年7月28日に公開された。監督は月川翔、脚本は吉田智子、主演は浜辺美波と北村匠海 (DISH//) のダブル主演となる。
原作にはない12年後の世界が描かれており、高校生時代(原作)のエピソードは過去として扱われている。
キャスト
- 山内桜良 - 浜辺美波
- 「僕」 / 志賀春樹(学生時代) - 北村匠海 (DISH//)
- 滝本恭子(学生時代) - 大友花恋
- ガム君 / 宮田一晴(学生時代) - 矢本悠馬
- 隆弘 - 桜田通
- 栗山 - 森下大地
- 森下 - 三上紗弥
- 中田 - 中田圭祐
- 桜良の母 ‐ 長野里美
- 宮田一晴(12年後) - 上地雄輔
- 滝本恭子(12年後) - 北川景子
- 「僕」 / 志賀春樹(12年後) - 小栗旬
スタッフ
- 原作:住野よる『君の膵臓をたべたい』(双葉社刊)
- 原作イラスト:loundraw
- 監督:月川翔
- 脚本:吉田智子
- 音楽:松谷卓
- 主題歌: Mr.Children 「himawari」作詞・作曲:桜井和寿 / 編曲:Mr.Children (TOY‘S FACTORY)
- 追加編曲:伊藤ゴロー
浜辺美波さんが、可愛かったです。『屍人荘の殺人』の比留子も良かったけど、男子を振り回す系・小悪魔女子 良いです!
振り回される系男子の僕(北村匠海)も可愛かったです。なんだかんだ桜良(浜辺美波)につきあってあげて、やさしい。あと、顔が良いです。
それから、委員長が桜田通さんです。声が良い。学生服と髪型のせいかすぐに気づけませんでしたが、『コーヒー&バニラ』の深見さんですね!わぁい!
原作の小説もいろんな賞を受賞していますが、実写映画も「第41回日本アカデミー賞」にて「優秀作品賞」「優秀脚本賞:吉田智子」「新人俳優賞:浜辺美波、北村匠海」「話題作品賞」を受賞しています。評価されているんですね。
感 想 (ネタバレ)
わたしには合わなかったみたいです。数年後にもういちど観て、評価を変える可能性は否定しませんが……あまり原作に感銘を受けていなくて、自分の表現したいものがあって、キャスティングとオトナの事情に配慮したら、こうなったのかなって感じました。先に脚本家さんのクセを把握しておくべきだったかと検索したら、ドラマ『キイナ〜不可能犯罪捜査官〜』を手がけてみえて、それは好きで観ていたな……とか、職場でも流行っていたなとか思いました。
敗 因 (なにかに敗けた気分です)
- 先に原作を読んでしまった。
- キャストから、アレンジが加わっており原作とは違った作品になっていることを察するべきだった
- ウィキペディアの概要を読めば、アニメは原作通りだったことが分かる。(素直にアニメを観れば良かった)
アニメ映画の入場者特典でプレゼントされたという書き下ろしの「本編のその後を描いた短編小説『父と追憶の誰かに』」も気になります。読んでみたいな。
大切だと思うことは人によって違うので
仕方ありませんね。こういうこともあります。原作のある作品を実写映画化する際の「あるある」でしょうか。もともと、漫画の実写化界隈は、いつも賛否両論が激しいイメージです。でも、小説は、よっぽどのことがなければ穏当なものが出来上がると信じていました。……違ったんだなぁ…
浜辺美波さんが可愛い!それは揺るぎない事実です。
図書室じゃなくて図書館にしたのは、なぜ?12年後にしたのは、なぜ?桜良ちゃんは、図書委員の仕事を邪魔するような子ではなかったのでは?無理やり誘われて、初めて一緒に行ったのは焼肉屋さんなのに、なんで2回目のスイパラが最初?(いきなりハードル高いのでは?!) 共病日記の最後にあったはずの遺書の下書きがなかったのは、なぜ?そして、遺書が隠されていたのは?(小説では、清書は出来なかったはずなのに……)
そして、よりによって結婚式に渡しに行くって……いや、こじらせすぎでしょう? いろいろ、どうした? いきなり走り出して、うわぁと思っていたら、途中でタクシーに乗ったので、そこは安心しました。ということは、招待状を送られる程度の関係性は築けていたということ?(なのに、友だちではなかったの?)
小説では、「僕」の両親との関係性も描かれていて、そして通夜や葬儀の数日後には山内家をたずねています。そこで、自分が送った想いが伝わっていたことを知ることができる。だから、桜良の遺言にそって、恭子と友だちになって、他にも友だちを作って、そして皆で墓参りに行く。桜良の存在が、生きていた証が、皆の心のなかに生き続ける。
10代か30前後かって、大きな違いですよ。
余計なアレンジのない映画を観たかったな……🦋