観ました。なんとなく公開順に観るのが良いのかなって思ったのですが、時系列順でいけば、こちらの作品のほうがシリーズの前日譚にあたるみたいです。……やってしまった…
作品紹介
テレビドラマ
2017年10月29日21:00 - 22:54にドラマスペシャル『BORDER 贖罪』が放送された。
ドラマスペシャルに先立って、同月6・13日23:15 - 翌0:15に2週連続のスピンオフドラマ『BORDER 衝動〜検視官・比嘉ミカ〜』も別途放送された。
感 想 (ネタバレも!)
おもしろかったです!
主人公の比嘉ミカ(波瑠)さんは、実力と実績があって、職業倫理もちゃんとしてる。上司に振り回されがちですけど、ただいいように使われるだけじゃなくて、立場を笠に着てクビをちらつかせられても屈することなく、自分の仕事をまっとうします。
だいぶ上司のひとがおかしな感じでしたけど、イライラする前に比嘉さんとの距離が開くので、安心して観ていられました。部下の手柄をことごとく横取りするとか、コミュニケーションがとれていなかった気がしてって言いながら、部下の部屋に入り込んで話をしようとするとか……勝手に冷蔵庫からペットボトルを出して飲むとか……そとの喫茶店で良くないですか。あるいは、ラウンジとか。なければ、ロビーとかでも。不思議すぎます。
そして、自分の思い通りに動かなかったり、自分の所見に反対されると「不愉快だな。キミは不愉快だ」いや、こちらにしてみたら、言葉の通じない上司のひとが不愉快ですけど?
でも、真犯人に殺されてしまうとは、実に不憫です。
おかわいそうに……………(って、こころから悲しい気持ちになるかって言えば、大して同情しませんけれど)
ご自身のプロファイリングに相当な自信があったようですけど、その慢心に足をすくわれましたね。女ごときに、ましてや女子高生に危害を加えられるなんて、思ってもいなかったんでしょう。犯人に「大嫌いだった」「無能なくせに威張ってる感じがして」って言われていて、そこはすごく同意です。わたしも嫌いだった。でも、殺されて当然のひとなんていません。(って、正論っぽいことを言ってしまいました。なんかイヤだ。)
小椋明音(清原果耶)さんは、ざんねんな可哀想可愛い女子を好演していました。(名前に見覚えが……って思ったら、朝ドラの百音ちゃん?!) 「次は我慢するね」って、次があったら困るし、次があったらダメだし、それ以前に自分自身の衝動を我慢してくださいって思いました。更生してね。
とはいえ、犯人とわたしとに、一体どれほどの違いがあると言うのでしょう。最初からおかしな子どもだと、普通とは違うと、サイコパスだと線をひくのは簡単ですけど、そうでしょうか。誰でも加害者になりうる。その一線を越えてしまうことはありうる。………そういうことなのかもしれません。🦋