たまたまNetflixで見つけて気になってました。今年の2月に地上波で放送していたんですね。(半年くらい前になりますね)
気づいたときには1話目を見逃してしまっていたので、観ようとすることなく終わってしまっていました。でも、ここにきて出会えるなんて!
作品紹介
『西荻窪 三ツ星洋酒堂』(にしおぎくぼ みつぼしようしゅどう)は、浅井西による日本の漫画作品。月刊少女漫画雑誌『ミステリーボニータ』(秋田書店)2020年11月号(2020年10月6日発売)から連載中。
テレビドラマ
2021年2月から毎日放送深夜ドラマ枠『ドラマ特区』で放送。
キャスト
- 中内智 - 藤原季節(高校時代:大倉空人)味覚を失った料理人。時に会話の聞き役になる。独身。
- 石黒萌香(右隣の花屋の主人)- 今藤洋子
- 和木一彦(左隣の本屋の主人)- 竹井亮介
ゲスト
第1話
第2話
- 梶野恵(かじの めぐみ)演 - 大友花恋
- 竹本和馬(たけもと かずま)演 - 松岡広大
第3話
- 浅田佳子(あさだ かこ)演 - 村川絵梨
- 吉岡 演 - 東谷英人
- 浅田の夫 演 - 坂本慶介
第4話
第5話
第6話
- 神田幸平(かんだ こうへい)演 - 前原滉
- 崎本里奈(さきもと りな)演 - 堀田茜
- 小林の祖父(前オーナー)演 - 大谷亮介
- 小林美咲 (小林の妻) 演 - 坂東希
- 才川尚美(さいかわ なおみ)演 - 中山美穂
スタッフ
- 原作 - 浅井西『西荻窪 三ツ星洋酒堂』(ミステリーボニータ(秋田書店)連載中)
- 監督 - 村尾嘉昭、古林淳太郎、上浦侑奈
- 脚本 - モラル、谷賢一、村野玲子、戸田彬弘
- 音楽 - 若林タカツグ
- OP主題歌 - I Don't Like Mondays.「ENTERTAINER」(rhythm zone)
- ED主題歌 - SARD UNDERGROUND「遠い星を数えて」(GIZA studio)
- Bar監修 - 飯塚貴也、グランドニッコー東京 台場、YMCA国際ホテル専門学校
- 缶詰料理監修 - 黒瀬佐紀子
感 想
もともと町田啓太さんのことは知っていて、NHKで放送されていたドラマ『美女と男子』(2015年4月14日 - 8月25日)に出ていたなって思ってました。母が、そのドラマを気に入っていて、わりと一緒に観ていたのです。でも、展開がしんどくなったあたりで(最初からしんどいと言えばしんどい)、わたしのほうは観なくなってしまったので……どんな結末だったのか気になります!
(検索したら、連続テレビ小説『花子とアン』にも出演されていて、もしかしたら母はその頃から好きだったのかな?)
とにかく、レッドカーペットを歩きたいひと(『美女と男子』は、街でスカウトされて、その声をかけてきたマネージャーとレッドカーペットを目指す!みたいな内容でした)ってイメージがあったので、『HiGH&LOW』でノボルだったときは新鮮でした。オレ様感あふれる傍若無人な若者だったのが、優しげで儚げなおにいさんになっていて……。(俳優さんってすごいな)
このドラマでは、また新しい魅力に出会えます。
.....( ・θ・) <ネタバレ!🍸🍷🍹🍽️🥫
雨宮涼一朗(町田啓太 劇団EXILE)は、縁あって、高校時代の同級生・小林(森崎ウィン)と一緒に「三ツ星洋酒堂」でバーテンダーとして働くことになります。第1話で「初めてから、ひと月くらいです」ってお客さんに答えていますが、すごく手際が良いです。器用で、なんでもそつなくこなせるキャラクターって感じが出ているなって思いました。
たまたま、ふらりと立ち寄った中内(藤原季節)をひきいれ、「店の缶詰がなくなるまでの期間限定」で3人での営業が始まります。
第1話のお客様は、梶野恵(大友花恋)さん。広告会社のデザイナーです。入稿前の最終確認という日に、クライアントから今更ながら色味についてのダメ出しが入るし……雨に降られるし、パンプスは汚れてしまって、ふんだりけったりです。たまたま隣の店の軒下で雨宿りしていたところ、声をかけられ三ツ星洋酒堂に足を踏み入れます。笑顔で包み込んで、彼女の話をひたすら傾聴する雨宮(町田啓太)。ド正論ではあるけれど、相手の心情に頓着せず発言する小林(森崎ウィン)。自分の経験を踏まえて、相手の立場に立った感情を口にする中内(藤原季節)。バランスがとれていて、良いトリオです♪
これまで、あずき色(多分)ですすめてきた広告にオレンジを使いたいと希望するクライアント。お肉にマンゴーソース。意外な組み合わせで、おもしろいもの、新しいおいしさに出会える。そう実感した恵さんは、入ってきたときよりも明るい顔でお店をあとにします。
第2話は、結婚して子どもを産んで家庭に入ったけれど、前に仕事を一緒にした監督から直々に出演の依頼があって、悩む女優で主婦の浅田(村川絵梨)さん。仕事も家庭もあきらめない!どっちも手に入れてみせる!ってところが、今っぽいなって思いました。無理なくね。
第3話は、すごく切なかったです。他人事ではない感じがしました。実は、1話と3話は原作を無料で立ち読みできるのですが、なんだか少しだけニュアンスが変わるかなって思いました。
コミックスのほうは、妻の古い友人が都内の有名な店に3時間並んで買ってきてくれたチョコレートケーキ。ドラマは、夫が並んで買ってきたチョコレートケーキです。妻は長い時間をかけて、ひと口も飲み込めず、残りは全部 夫が食べました。
そこまで弱ってしまっていたなんて。おいしいねって、ふたりで食べることができたら良かったのに。お互いに、どれほど悪くなっているのか、現実を突きつけられたような気持ちになってしまったのではないでしょうか…… (なんとなく、ドラマの夫さんのほうがのんきそうに見えます。まだ食べられると思っていたんですね。)「悲しかった 死んでしまった日よりも ずっと ずっと 悲しかった」
第4話は……って、ちょっと待って。この調子でいくの?(ふと我に返りました)(長いよ!) かけ足でいきましょうか!
お笑いコンビの解散と互いへの想い。
ビールにはつぶ貝!でも、抱き合わせで生まれてきたわけじゃないから、ビールにはビールの、つぶ貝にはつぶ貝の未来があります。自分の未来は、自分の手で、切り拓かないと!
第5話は、まぁ観てください。(ここへきて……)
小林が祖父からの受け売りとばかりに言っていたことが、とてもこころに染みたので、書き残しておきますね。
「いいものができるには時間がかかる 酒も人生も いつかなにかにつながる だが時間はかかる だから焦るな 何一つ無駄なことなんてない 大切だと思ったら、恐れず全部抱えていけばいい」全部、大切に抱えて……良いなぁって思いました。無駄と余計なものがいっぱいでも、そのほうがおもしろくていいじゃないか。なにかを選んで切り捨てて諦めていくよりも、そのほうが、しあわせに生きていけそうです。
あとは、ラム(ロンサカパ・年代物のラム)と羊羹の相性が良い……らしい。(大事)
そして、第6話!またしても、祖父語録が光ります。
「傷を隠すな その傷が今のお前をつくってる 失敗しても隠すことはなく 傷つくことを恐れず 堂々と進め」
自分の夢を探し続けた雨宮が、ようやく自分のやりたいことを見つけます。そして……………
全6話は、なんとなく短いなって思いましたが、すっきりと終わっていました。あと味も良かったです!