次は何を観ようかな……と思っていたら、新作に入っていました。そういえば、予告を目にした覚えがあります。懐かしい楽曲がいろいろ出てくるみたいで、とても楽しそうです!
主演は、松坂桃李さん。映画『MOZU』でヒャッハーしていたおもしろい彼ではないですか………期待大……
作品紹介
『あの頃。男子かしまし物語』(あのころ。だんしかしましものがたり)は、劔樹人によるエッセイ。2014年5月22日にイースト・プレスから刊行された。2000年代初頭から東京に出てくるまでの数年間を過ごした大阪市阿倍野区での日々を描いた著者である劔の自伝的コミックエッセイであり、アイドルグループに夢中になっていた青春を仲間たちと謳歌しつつも、様々な困難に直面し少しずつ大人になっていく姿を描く。
映画
『あの頃。』(あのころ。)のタイトルで映画化され、2021年2月19日に公開された。監督は今泉力哉、主演は松坂桃李。
キャスト
- 劔樹人:松坂桃李
- コズミン:仲野太賀
- ロビ:山中崇
- 西野:若葉竜也
- ナカウチ:芹澤興人
- イトウ:コカドケンタロウ
- アール:大下ヒロト
- 佐伯:木口健太
- 靖子:中田青渚
- 奈緒:片山友希
- 松浦亜弥:山﨑夢羽(BEYOOOOONDS)
- 馬場:西田尚美
- 愛田もなみ:増澤璃凜子
- ぱいぱいでか美
(ウィキペディア「あの頃。男子かしまし物語」より抜粋)
感 想 (ネタバレも!?)
男同士の友情っていうのは、こんな感じ……なんですか?
なんだか、分かるような……分からないような……。仲が良いんだか、悪いんだか……。
松坂桃李さん演じる劔樹人は、バンドでベースを担当しています。失敗続きで、ギターに練習不足を指摘され、バイトばかりやっているからと怒鳴られ……。そんなとき、あまりにも元気のない劔のことを心配した友人の佐伯(木口健太)が「パチンコめっちゃ勝ったで これ見て元気だしや」とあややのMVを差し入れます。元気いっぱいに可愛さを振りまくあややに救われる劔……そこは、すごく分かるなぁって思いました。
そうして、ハロプロの魅力にはまった劔は、CD屋さんに立ち寄り、そこで誘われるままに、ハロプロオタクの集まりである「ハロプロあべの支部」のイベントに出向くことになります。そして、なりゆきでメンバーに迎え入れられる劔。
そこで繰り広げられたのは、学生時代が戻ってきたかのような楽しい時間でした。
なんだか良いなぁって思いました。共通の好きなもので集まって、それについて熱く語れるって良いなぁ。みんなで想いを共有できるって良いなぁ……………。もちろん、それぞれ推しは違いますが、相手の推しを悪く言ったりすることはなくて、とても平和です。
そして、楽しい時間は過ぎていき、やがてみんなそれぞれの道を歩み始めます。そんななか、コズミン(仲野太賀)が末期の肺癌で入院したとの知らせがもたらされます。
コズミンのキャラクターが、なんというかネット弁慶というか、内弁慶というか、キレキャラというか、面倒くさそうな感じですが、それでも憎めないというか、なんだかんだみんなに大事に思われているんだなって感じがしました。生前葬イベントをやってみたり、それって本当を先延ばしにしたいから……でしょうか。関西組は、お見舞いに行ったり、吸引してあげたり、わりとしっかり介護していて、同志で仲間なんだな。いいやつらだなって思いました。東京に出てきたふたりも、
ナカウチ「いいひとから先に死ぬって言うしね」
劔「コズミンってさぁ、悪いひとだよね」
ナカウチ「最悪の人間でしょ」
ここのやりとりが好きだなって思いました。そっか。悪いひとなら……後でしょうね……きっと。
些細なやりとりの積み重ねで、それぞれの関係性が描かれていているような気がしました。過去を振り返っている話ではなくて、常に現在を切り取っています。だから、時間や記憶を行ったり来たりせずに、少しずつ現在に近づいてくる。だからか、感傷にひたって終わる話というわけでもなくて、前向きな明るさを感じました。🦋 (日付が変わるギリギリで更新できたと思っていたのに、どういうわけか下書きのままでした……不覚……🙀💦)