ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

映画『新しい靴を買わなくちゃ』

 AmazonPrimeVideoで見かけたので、なんとなく観てみました。実は、6年くらい前にも観ています。って、前に観たのがいつだったかは覚えていなかったんですが、たまたま別媒体に感想を残していました。(つぶやいてみるものです……🐥)

作品紹介

新しい靴を買わなくちゃ』(あたらしいくつをかわなくちゃ)は、2012年公開の北川悦吏子監督による日本映画である。フランス・パリを訪れたカメラマンの男性と、現地在住の日本人女性が出会い、共に過ごす3日間を描く恋愛映画。

キャスト 

スタッフ 

(ウィキペディア新しい靴を買わなくちゃ」より抜粋)

感 想 (ネタバレ?!)

 映画自体は、9年前に公開されているみたいですね。

 ちなみに、前に観たときの感想 → 「知り合いが向井さんのファンで映画館に観に行って、すごく良かったって聞いてたけど、良かったです。あおいさんが、すごく可愛かった。あと妹のすずめちゃん。恋愛ドラマは、ヒロインがひたすら可愛いっていうのが王道で素敵だと思います。乙女的には!(ΦωΦ´)」🕊️

 

 モノクロの写真でパリの風景が切り取られていて、いつの間にか八神千(向井理)と鈴愛(桐谷美玲)が写り込んでいて、荷物を受け取って、パリに到着する様子が描かれています。なんだか、とっても素敵です!

 

 兄と一緒に来ておいて、サクッと置き去りに彼氏さんの元へ向かう鈴愛ちゃん。振り回す系の妹で、とても可愛いです。言葉は不自由そうだけど、下調べやホテルの手配は自分でやっていて、なんだかんだしっかりしていそうです。なので、そのあたりは心配なさそうですね。

 それなら、なぜ兄と一緒に来たのか? 鈴愛ちゃんにとって、兄は「お守り兄ちゃん」。産まれたときから、勝負ごとの時なんかに兄が近くにいると何故かうまくいく。そんな刷り込みから、今回も勝負に勝つために連れて来た……みたいです。(鈴愛ちゃんの彼氏・カンゴ役が綾野剛さんでした。気づいてなかった!なんというか覇気がないというか……顔はそのままなんだけど、役柄からなかのひとの名前が出てこないっていうか。役者さんってスゴイなぁ)

 

 妹に置き去りにされて、自分の上着に怒りをぶつける兄・八神千(向井理)。たまたま通りかかって、道に落ちていた冊子で足を滑らせて、転んでしまう勅使河原アオイ(中山美穂)。転んだ拍子に、ハイヒールの踵が折れてしまいます。アオイさんが踏んでしまったのは、千のパスポートで……お互いに踏んだり蹴ったりですね。アオイさんは先を急いでいたので、大使館の場所をメモしたものを渡して、行きがかり上どうなったのか気になるのでと自分の連絡先も伝えて立ち去ろうとします。ヒールの折れた靴で。

 それを引き留めて、手持ちの道具と瞬間接着剤で修繕してあげる千。さすがカメラマン!……いや、カメラマンは関係ないか。海外旅行ということで、ちょっとした便利道具を持ち歩いていたのでしょうか? 頼れるお兄ちゃんです。

 直した靴を履かせてあげるところは、なんだかドキドキしました。シンデレラのガラスの靴みたいで。たぶん、その連想は「わぁ、ピッタリ!」「それはそうよね。わたしの靴なんだし」っていう、アオイさんのノリツッコミから来たのかな……。(先を急いでいたのでは?なんて、不粋なことを言ってはいけないのです)

 

 無事に大使館へたどり着き、帰りにパスポートがなくてもなんとかなる目処がつき、アオイさんへ報告する千。さて、ホテルへ行こうと思いきや、名前をまったく覚えていないことに気づきます。(全部、鈴愛ちゃんが手配したから) 唯一 覚えているのは、そこのホテルはウェルカムフルーツが果物ではなくフランスで最近流行りのお菓子だということ。小さなシュークリームのような。

 アオイさんがタウン誌の記者をしているということを思い出した千は、ふたたび彼女に連絡し、自分の窮状を伝えます。前に、そのお菓子屋さんを取材したことがあるかもしれないと、どこのホテルに卸しているか問い合わせて確認してくれるアオイさん。しばらくして、電話を折り返し、やたら長いホテル名を伝えてくれます。うん……覚えられませんね。発音が良すぎるし。

 そこで、千が今いる場所を伝えて、そこからアオイさんが電話越しにホテルまで道案内をすることになります。パリの街並み。凱旋門。ちょっとしたトリビア。なんだか、一緒に旅をしているようで楽しいなって思いました。(それから、アオイさんの方向感覚が半端ないですね。わたしには……無理だ!相手が、どんな状況で、どこにいるかなんて、あたまに思い描けないよ!)

 たどり着いたホテルには、アオイさんがいました。近くにいたからって、なんだかうれしくなります。また会えた、みたいな。チェックインを見届けて、任務完了な雰囲気のアオイさん。今度は、千が晩ごはんに誘います。少しお酒がはいって機嫌の良さそうなアオイさん。せっかくなので、もう少し飲もうと2軒目に行きます。千の愚痴を聞きながら、気づけば自分のグラスも千のグラスも干しているアオイさん。さらに上機嫌で、夜のパリを歩きます。捨ててはおけない千は、一緒にタクシーに乗って、アオイさんを家まで送り届けます。そして、さてホテルに帰ろうと思って、ホテルの名前を覚えていないことに気づきます。(せめて名前を控えておくとか、外観を携帯カメラでも撮っておくとか、アメニティの便箋かなにかをもらっておけば……)(でも、それだと話が終わってしまう) 困った千は、ドアにメッセージを貼りつけて、アオイさん家のバスタブを間借りして夜を過ごします。

 

 だんだんとお互いを知って、距離が近づいていくのが良いなぁって思いました。最初のうち、アオイさんが無邪気な感じなのに比べて、千は引き気味というか冷めた感じがするけれど……アオイさんの異国で生活していく強さとか寂しさとか、そういうのに触れて、感化されていくような……

 

 アオイさんが好んで弾いている曲が耳に残ります。モーツァルトの《メヌエット K.1》アオイさんによると「世界でいちばん猫に好かれる曲」で、その曲を弾くとどこへ出かけていてもネコが家に帰ってくる。アオイさん家では、ごはんの合図だったとか。

 もちろん、検索しました。すごく懐かしかった。たしか6年前も楽譜を探して(そのときは手元にモーツァルトの楽譜があったんだと思う)、弾いていたなって。譜面は、そんなに複雑ではないので、思い立ったら弾けるのが好きです。やさしい。最近は、すっかりピアノから離れてしまっていたのですが、またしても弾きたくなって、今度は検索しました。(意外とヒットするものです)(古典だからかな)(サントラ……気になる…)

 

 終わりかたも寂しくなくて、とても好きです。それが、恋でも恋じゃなくても………🦋