ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

映画『曲がれ!スプーン』

 サムネイルとあらすじが気になったので、観てみました。AmazonPrimeVideoにて。今から12年前の作品……って、干支がひと回りしているじゃないですか?!

……………そうですか……(遠い場所へ想いを馳せてしまいますね)

作品紹介

『曲がれ!スプーン』(まがれ!スプーン)は、上田誠の戯曲。『冬のユリゲラー』(ふゆのユリゲラー)と題して劇団ヨーロッパ企画により2000年12月に初演。2度の再演を経て、2009年12月に『曲がれ!スプーン』と改題して改訂再演され、同年10月23日に早川書房より刊行の同名戯曲集に収録された。街はずれの喫茶店「カフェ・ド・念力」を舞台に、日頃隠している超能力を仲間同士で披露するためクリスマス・イブに密かに集ったエスパーたちが予期せず紛れ込んだ部外者に秘密を守ろうと悪戦苦闘する姿を描いたシチュエーション・コメディ

映 画

『曲がれ!スプーン』(まがれ!スプーン)は、『踊る大捜査線』シリーズで知られる本広克行監督による日本映画。主演は長澤まさみ。原作・脚本は、劇団・ヨーロッパ企画上田誠。同劇団による舞台作品『冬のユリゲラー』を基にしている。2009年11月21日公開。

キャスト(映画) 

  • 桜井米:長澤まさみ/幼少期:熊田聖亜熊田胡々 本作の主人公。超常現象バラエティ『あすなろサイキック』の女性AD。
  • 早乙女:志賀廣太郎青年団 喫茶店『カフェ de 念力』のマスター。超能力(透視や予知など)に関しては、現在修行中。
  • 河岡:諏訪雅(ヨーロッパ企画 サイコキネシスを持つエスパー。工場勤務。
  • 井手:川島潤哉コマツ企画) エレキネシス(自らの意思で電子機器を操作できる)を持つエスパー。家電は苦手。
  • 筧:中川晴樹(ヨーロッパ企画 透視能力を持つエスパー。時折、卑猥なことに使うこともある。
  • 椎名:辻修(動物電気 テレパシーを持つエスパー。人の心が読めるが、繊細な性格で読みとった内容に傷つく事も少なくない。終始冷静で、心優しい人物である。
  • 小山:三宅弘城ナイロン100℃ テレポーテーションを持つエスパーと紹介されるが、正確には、5秒間だけ時間を止めてから自力で移動するため、実際にはテレポートではなくタイムストップという能力を持つ。うどん屋勤務。
  • 神田:岩井秀人(ハイバイ・青年団 通称:細男。由来は、身体が細いから。エスパーではなくいわゆる「びっくり人間」
  • 寺島進 通称:へっちゃら男。本人が飼う毒蜘蛛に刺されてもへっちゃらという、「びっくり人間」
  • 松重豊 河岡の勤務先の工場長。彼のテレキネシスにより数メートル飛ばされ、病院送りとなった。
  • 甲本雅裕 湾岸テレビの番組『あすなろサイキック』のディレクター。
  • 三代目魚武濱田成夫 通称:UFO男。テレビ番組『あすなろサイキック』に出演している。
  • コースケ・マツイ:ユースケ・サンタマリア(友情出演)テレビ番組『あすなろサイキック』の司会者。
  • 中村康則:平田満 テレビ番組『あすなろサイキック』に出演。編集長(テロップより)。超常現象をとにかく肯定する人物。
  • 外山幸一:木場勝己 テレビ番組『あすなろサイキック』に出演。教授(テロップより)。超常現象否定派。ただし、番組では改めて否定する必要もないものしか、出てきていない。
  • 永野宗典 喫茶店『カフェ de 念力』の近所にある洋菓子店ワールドの店員。クリスマスのため、トナカイの扮装をしている。

スタッフ(映画) 

(ウィキペディア曲がれ!スプーン」より抜粋)

感 想 (ネタバレも?!)

 街はずれの喫茶店「カフェ・ド・念力」を舞台にって、それだけで期待しかないです。「カフェ・ド・念力」って、なんていうか「そのまますぎて」「そのままじゃない」というか……………「喫茶・念力」でも「カフェ・ド・エスパー」でもないところにこだわりを感じるというか……ワーナニソレオモシローイ!٩(ˊᗜˋ*)و

 

 小さな頃に隕石とUFOを目撃しており、世のなかには不思議なことがある!と超常現象を信じている主人公・桜井米(長澤まさみ)。超常現象バラエティ『あすなろサイキック』のADです。

 ある日、上司からの命令で「視聴者からの情報を頼りに超常現象やエスパーを探す番組企画」の担当を任されることとなり、意気揚々と日本全国をめぐります。でも、どの情報もインチキばかり。見間違いだったり、勘違いだったり………。それでも、あきらめずに、次こそ!と情報提供者との待ち合わせ場所に向かいます。その待ち合わせ場所は、奇しくも「カフェ・ド・念力」

 そこには、日ごろ隠している超能力を仲間同士で披露するためエスパーたちが密かに集まっていたのです!「貸し切り」の札をものともせず入店してくる神田。折しも、マスターが新しいエスパーを紹介したいと言っていたということもあり、誰もが新入りだと疑いません。軽いジャブとばかりに、自分たちの能力を次々に披露します。だんだんと腰が引けていく神田。自分の番になって披露したのは、細いところを通れる「細男」でした。

 

 同士じゃなかった!と判明して、みんながインチキだと主張しだすあたりがおもしろかったです。アワアワしてる。そして、なんとか誤魔化せそうだ……となったあたりで、テレポーテーションで出現する小山。……………言い訳できないやつ……

 そして、みんなの秘密を守るために、神田に絶対に言わないように圧をかけます。

 

 そこへ登場するAD・桜井米さん。情報提供者の神田さんと待ち合わせをしていたのです。本物のエスパーに囲まれて、神田さんの能力を取材する米さん。インタビューしたあとに、機材を出して撮影します。秒で、超常現象ではないことが判明します。あー、うん、わかってました……くらいのテンションで帰ろうとする米さん。名刺入れのなかに、逃げ出した毒グモがいるんじゃない?という透視能力者・筧の情報に浮足立つ面々。エスパーの能力を駆使して、上着を脱がせることに成功し、なんとか名刺入れを確認します。しかし、その中身は……………

 

 失意のなか、とぼとぼ帰宅する米さん。それを見送った面々は、自分たちの能力は隠したまま、彼女に超常現象を見せてあげようと奔走します。時は、クリスマス・イブ。みなの力で、夜空を駆けるサンタクロースを作りあげました。スクープをものにすることができて、よろこぶ米さん。超能力を使ってはいるけれど、やってることはヤラセというかインチキですよね。……でも、米さんがうれしがっているなら、まぁ良いのかな……

 

 でも、本当は………

 最後に、ふたたび椎名さんと握手します。そこで、椎名さんが想いを読み取るというよりも、逆に(みなさんのことは、誰にも言いません!)とメッセージを送られてしまいます。そういう使いかたがあったんですね?!

 なんとなく、寂しくない終わりかたで良いなぁって思いました。せっかくだから、舞台版も観てみたいな……。🦋