ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

ドラマ『珈琲いかがでしょう』

 そんなこんなで、そろそろ通常運転に戻りますね。

 最近はドラマを観ているので、なかなか記事のストックがたまっていきません。基本的に、観た順番に感想を上げていきたい気持ちもあるので……(直前に観た作品に、感想というか、考えが流されがちなので……もし違った順番で観ていたら感想も違うんじゃないか……という思いがあります)(良くも悪くも影響されやすいわたしですよ!)

 『珈琲いかがでしょう』は、Netflixで配信が予告されていたので、楽しみにしていました。でも、ドラマ自体も少し前に放送されたばかりのような……それだけ人気があったってことですね!

作品紹介

『珈琲いかがでしょう』(コーヒーいかがでしょう、フランス語: Vous voulez du cafe?)は、コナリミサトによる日本の漫画作品。全3巻

あらすじ 

タコのマークの移動珈琲屋「タコ珈琲」の店主・青山一は一杯ごとに豆を挽き、お客様に合った珈琲を丁寧に淹れることで人々の心をほぐす。しかし、いつも笑顔の一には誰も予測出来ない秘められた過去が存在した。

テレビドラマ

2021年4月5日から5月24日までテレビ東京系列の「ドラマプレミア23」枠の第1弾として放送された。主演はテレビ東京系連続ドラマ初主演となる中村倫也。全8話(全14エピソード)。

以前から原作漫画のファンの間で主人公・青山一のビジュアル、仕草、佇まいが「中村倫也にしか見えない」との声が殺到しており、「ぜひ中村倫也で実写化を」という待望論からファンの要望に応える形で中村が主演にキャスティングされている。

キャッチコピーは「一杯のコーヒーで、世界はがらっと変わるのかも――」

登場人物(テレビドラマ) 

主要人物 

  • 青山一(あおやま はじめ)演 - 中村倫也 本作の主人公。タコのマーク[注 3]の移動珈琲屋「タコ珈琲」の店主。
  • 垣根志麻(がきね しま)演 - 夏帆(ep.1、ep.8 - ep.14)誠実・丁寧・義理・人情がモットーの不器用なOL。
  • 杉三平(すぎ さんぺい)演 - 磯村勇斗 移動珈琲屋を始める前の青山と因縁がある男。通称・ぺい。
  • たこ 演 - 光石研(ep.10 - ep.14)(若い頃:前田旺志郎(ep.14))ホームレスの男性。青山の珈琲の師匠。

ゲスト 役名不詳の登場人物の名前は原作漫画を参考にする。

第1話 

■人情珈琲(ep.1)

■死にたがり珈琲(ep.2)

  • 早野美咲(死を意識するクレーム対応の電話オペレーター) - 貫地谷しほり
  • シヴァ(インドカレー店「カリカ」の店主) - バルニー
  • シヴァの妻(店主の妻) - アディカリ・サンギタ
  • シヴァの娘(店主の娘) - スベディ・アニンディタ

第2話 

■キラキラ珈琲(ep.3)

  • 大門雅(東京に憧れる田舎の女子高生) - 山田杏奈
  • 大門(雅の父) - 清水伸
  • タイジ(礼の悪い友人) - 小柳友
  • ヨウスケ(礼の悪い友人) - 小柳心

■だめになった珈琲(ep.4)

  • 礼(東京で挫折を経験した自称画家の女性) - 臼田あさ美(ep.3)
  • ヤイ子(礼のルームメイト) - 三浦透子
  • ネネモ(礼の美術学校の学友) - 柳英里紗

第3話 

■男子珈琲(ep.5)

  • 飯田正彦(都会のサラリーマン) - 戸次重幸
  • 飯田由美(正彦の妻) - 筧美和子

■金魚珈琲(ep.6)

  • アケミ(田舎でスナックのママとして生きる男性) - 滝藤賢一
  • 遠藤(アケミの同級生) - 丸山智己

第4話 

■ガソリン珈琲(ep.7)

  • ゴンザ(ガソリンスタンド店主・青山の知人) - 一ノ瀬ワタル
  • ゴンザの妻 - 山田真歩
  • 織江(ゴンザの娘) - 池谷美音
  • 菊川貞夫(不愛想なトラック運転手) - 野間口徹
  • 菊川マリ(貞夫の妻) - 松本若菜

■ファッション珈琲(ep.8)

第5話 

■ほるもん珈琲(ep.9)

■初恋珈琲(ep.10)

  • ぺい(小学生時代) - 込江大牙
  • ひとみ(ぺいの同級生・初恋の相手)- 筧礼(大人のひとみ:駒井蓮

第6話 

■たこ珈琲(ep.11)

  • ぼっちゃん(泥龍会組長・17歳の三代目) - 宮世琉弥(ep.12 - ep.14)

第7話 

■ぼっちゃん珈琲(ep.12)

  • ぼっちゃん(10歳の頃) - 長野蒼大(ep.13)
  • 夕張(泥龍会のベテラン幹部) - 鶴見辰吾(ep.13、ep.14)
  • 二代目(泥龍会組長・ぼっちゃんの父) - 内田朝陽(ep.13)
  • 泥龍会構成員 - 渡部龍平(ep.13)

最終話 

■暴力珈琲(ep.13)

■ポップ珈琲(ep.14)

スタッフ(テレビドラマ) 

脚 注

注釈 

3.^ 8種類のブレンドを準備していることからタコ足(8本)に因んでタコのマークを使っている。

(ウィキペディア「珈琲いかがでしょう」より抜粋)

感 想 (ネタバレ)

 すごくツボな作品でした。珈琲が好き!移動販売車が好き!日常系のドラマが好き!タコが好き!中村倫也さんが好き!そんなかたにオススメの作品です。

 

 ドラマが放送されるっていうことは、知っていたはずなのですが……テレビをつけたときに遭遇するということもなく、残念ながらリアルタイムで観ることは叶いませんでした。タイミングが合わなかったかな。でも、中村倫也さんが表紙の雑誌を買った覚えはあるので、しっかり記事を読んでいれば、あるいは追いかけることが出来たかもしれません。(手に入れただけで満足してしまって、写真以外にあまり目を通していなかったかもです)(そういえば、どこやったかな……)(…混沌と化したこの部屋のどこかにはある、はず……)

 原作の主人公・青山一のビジュアルが中村倫也さんにハマり役って言うのを見て、それなら先に原作を読んでからドラマを観たいなって思いました。検索したら、お試し読みがあったので良かったです……(便利な世のなかですよ)

 

 なんだか出てくるキャラクターが良いなって思いました。素敵な役者さんがたくさん出ていて、みんな好き。それから、音楽も素敵です。オシャレでカッコイイ!なんか良いなぁって思う。音楽がひとり歩きしているわけではなくて、映像と合っていて、作品を盛り上げてくれる。そういうのが好きです。

 12月3日にBlu-ray、DVD BOXが発売されるとのこと。封入特典は、特製ブックレットとオリジナルサウンドトラック✨ すごく気になります!……良いなぁ…

 

 そういえば、原作漫画を描いているコナリミサトさんの『凪のお暇』も前にドラマ化されてましたね。そちらも気になります。(本屋さんでお試し読みを読んだことがあります)

 

 ドラマはドラマで、すごく良かったので、気になったかたは是非ご覧ください!(わたしは、円盤を自分へのクリスマスプレゼントとして検討しようと思います!)(情報が遅いのはアレなんですけど、このタイミングで某アーティストのベストアルバム発売を知ってしまいました……悩ましいです…)

 

 

 そんなこんなで、日付も変わってしまいましたし、サラッと語りますね。ネタバレって言っておきながら、内容について事細かに語る気はなかったりします。

 

 第1話 1杯目 人情珈琲(ep.1)「丁寧に確実に」って大切だと思うけれど、それだけでも仕事は回っていかないので、バランスなのではないかなって思いました。垣根志麻(夏帆)さんの姿勢は大事だと思うけれど、コストとのバランスも頭に置いておかないといけないんじゃないかな……(そういう話ではないですけど)

 自分のやってきたことに自信が持てなくなった垣根さんが、青山(中村倫也)さんの丁寧に淹れる珈琲に出会って、こころを救われます。「丁寧に…丁寧に…」そういう仕事が、あっても良い。

 適当に要領よさそうな馬場(足立梨花)さん、わたしは好きです。垣根さんと馬場さんが、お互いに良いところを見つけて、落としどころを見つけたら、最高に作業効率の良い職場になりそうだなって思いました。

 第1話 2杯目 死にたがり珈琲(ep.2)なんとなく死にたくなるときがある……すごく分かる気がしました。テレオペは辛いと思います。同じことを繰り返すか怒鳴るかすれば、自分の言い分が通ると思っているオキャクサマっていうのは、どこにでも一定数いるのでしょうね。早野美咲(貫地谷しほり)さんは、頑張っていてエライです。生きてて、仕事のない日もちゃんと朝起きて、洗濯して、着替えて、外にも出ていける。すごいです。

 ベージュの服ばかりで冒険しないって自虐してましたけど、ベージュって、なかなか難しい色ですよね。膨張色ですし。スタイルが良くないと着こなせないのでは……などと思ってしまいました。ベージュにも、いろんな色がありますし。美咲さんは、オシャレです。無難って、悪くないです。でも、青山さんに出会って、少しだけ冒険して、まずは靴下から色を入れてみようって思うようになります。それも、また素敵です。

 

 第2話 1杯目 キラキラ珈琲(ep.3)東京に憧れる田舎の女子高生・大門雅(山田杏奈)(新米姉妹のサチ姉?!)が可愛かったです。夢見がちで、自分に自信があって、そのせいで危険な目に合いそうになるけれど、心配した雅父に頼まれて見守っていた青山さんが間に合ってくれる。

 可愛いのが良いっていう雅ちゃんのオーダーで青山さんが淹れる「ロサメヒカーノ」すっごく可愛いです。下からピンクの層に珈琲、上にホイップした牛乳。なんだかおいしそう。甘いの苦手でも大丈夫そうです!そのうち作ってみたい!

 第2話 2杯目 だめになった珈琲(ep.4)前の回で、雅ちゃんを騙そうとしていた悪いオトナ・礼(臼田あさ美)さん。雅ちゃんスマホを置いてきてしまったので、青山さんが取りに行きます。いろいろこじらせている礼さん。青山がスマホを探す間、彼女は自身の話をします。

 そんななか、部屋の片隅から発掘されるエスプレッソマシン。礼さんの運気が悪くなってくると同時に異音がするようになり、ついには動かなくなってしまった……と。壊れたかと思いきや、青山さんはメンテナンスをすれば使えるようになると言います。除石灰剤を使用して内部の汚れをとって、その先は礼さんが自分でパーツを洗浄していきます。そして、組み立てて、青山さんが用意してくれた豆でエスプレッソを淹れます。最初のうちは、なかなか動かず機械を叩く礼さん。「動いてよ!」……動きました。良かったですね。

 青山を追いかける怪しい謎の男が……

 

 第3話 1杯目  男子珈琲(ep.5)飯田正彦(戸次重幸)さんが、なんというか面倒な中間管理職って感じでした。実況はコチラ!→「わー。自分大好きなひとだ!プライドの塊。というか、プライドしかなさそう!それと同じくらいにコンプレックスがひどそう。わかる!めんどうくさいタイプのひとだ!近づいてはいけない。それに、なんというか、なんというか!むりだ!」「それと気づかずに可哀想なひとになってる気がする。あるいは、痛いひとに。学歴……気にしてるの…?」「いじめないであげてください。ダメですよ。自分大好きなひとに現実をつきつけたりしたら。程よくおだててあげて。そして、距離をとろう!」

 飯田さんが勝手に見下して、勝手に僻んでいる同期を青山さんの珈琲に誘います。でも、甘くないとダメで(だったかな?)って感じで断られます。カフェオレもあるよって教えてあげればいいのに。(メニューには、なかった……のかな?)

 なんだか給湯室が怖かったです。まぁ、OLあるある……な気はしますけど。ドラマオリジナルの話みたいですね。

 第3話 2杯目  金魚珈琲(ep.6)アケミ(滝藤賢一)さんが好きです。自然光のなかで美人さんにしか見えない。脚がキレイです!うらやましい!

 移動販売車がパンクしてしまい、原因とも言うべきアケミさんに拾われた青山さん。アケミさんの店でヘルプとして働きます。そこで出てきたのが、焼酎に好きな珈琲豆を漬けた珈琲焼酎。お手軽に作れそうなのが良いですね。とってもおいしそうでした。

 アケミさんの店にいる金魚。金魚鉢のなかを優雅に泳いでいます。「ツガイがいないからオスかメスかも分からないの」「わたしみたいね」っていうアケミさん。大好きです。それならそれで、どちらでも良いじゃないですか。オスでも。メスでも。

 

 第4話  1杯目 ガソリン珈琲(ep.7)昔馴染みで今はガソリンスタンドの店主をしているゴンザ(一ノ瀬ワタル)を頼って、青山がやってきます。移動販売車の修理を頼む青山。さっさと帰ってほしいゴンザ。修理は終わりますが、そこへやってきた無愛想なトラック運転手・菊川貞夫(野間口徹)のことが気になる青山は、しばらく居座ることにします。

 願掛けで、珈琲を飲まないことにしているらしい菊川。何故でしょう?珈琲大好きな妻が妊娠中で飲むことを我慢しているから? それとも……菊川が一方的に話をするだけなのは、菊川のこころのなかだけに存在するイマジナリー妻だから?(妄想?!)

 でも、画面が変わると、そこに妻がいます。話さないひとなのね……?あるいは、話せないひとなのかな?でも、筆談とか手話とかコミュニケーションの方法はあると思う。と思ったら、そういうことだったんですね!

 青山さんのおいしい珈琲で癒やされて、現実を受けいれて、彼女のいない毎日を彼女とともに過ごしていける……そんな話。

 第4話  2杯目 ファッション珈琲(ep.8)垣根さん再び!青山さんの珈琲が忘れられなくて……と、珈琲教室に通って、おいしい珈琲を淹れられるよう頑張っている垣根さん。可愛い。でも、ちょっと怖い。元バリスタチャンピオンのモタエ(光浦靖子)さんにコーヒー豆を届けた青山さんは、たまたまモタエさんの教室に通っていた垣根さんに再会します。してしまいます。

 コピ・ルアックが出てきて、ちょっとワクワクしました。飲んだことはないですが、(あ!おまじないのおいしいやつですね!)っていう、懐かしいひとに再会したような気持ち。

 ずっと青山さんを探していたと思われる“ぺい”こと杉三平(磯村勇斗)に、ついに追いつかれてしまいます!

 

 第5話 1杯目 ほるもん珈琲(ep.9)2杯目 初恋珈琲(ep.10)

 第6話 たこ珈琲(ep.11)

 第7話 ぼっちゃん珈琲(ep.12)

 最終話 1杯目 暴力珈琲(ep.13)2杯目 ポップ珈琲(ep.14)

 金髪の青山さん。良きです。虚無な眼差し……それはそれで、カッコイイです。移動珈琲屋さんをやっている今の青山さんとは違っていて、ぺいとの兄貴と弟分な関係も最高です。

 そこから、青山さんの珈琲の師匠でもある“たこ”さんとの出会いが描かれます。たこさんの言葉が響きました。

「そりゃ はたから見りゃド底辺の生活でも、せっかくなら彩りってもんが欲しいじゃないの」

「だから 頭使って 工夫すんだよ」

「どうせなら、小粋にポップに生きたいからね」

 

 青山がたこさんの珈琲にはまった理由「その、なんか落とし穴にすっぽりはまったような感じがした。深くて、黒くて、でも妙に居心地がいい落とし穴。あの風味に囲まれて、ずっとそこに入っていたくなるような」「とにかく衝撃的だったんだよ!だから」「だから」「俺に珈琲を教えてほしい」「教えてください」

「おねがいします!」

 たこさんが、にこにこしながら青山に礼儀を教えていて、なんか良いなぁって思いました。ちゃんと言うことを聞く青山さんも、言葉が通じるというか、ある意味で素直というか……

 たこさん「できっこないって思ってるうちは、そりゃ無理だよ。だけど、ちょっとした加減で変わってくるもんだよ。珈琲の味も、人間も」青山「ウソだ」たこさん「ウソじゃない」

 

 いろいろありますが、垣根さんが必要以上に足手まといになることもなく、良かったですね……で終われる最終回で安心しました。おいしそうに青山さんの淹れた珈琲を楽しむみんなを、感慨深そうに眺める青山さんに胸がいっぱいになります。

 

 そんなこんなで、とてもオススメです!

 あなたも「珈琲いかがでしょう」🦋