ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

映画『ジョー・ブラックをよろしく』

 なかなか感想がまとまらなくて、観てからずいぶん日にちが空いてしまいました。現在は、AmazonPrimeVideoやU-NEXTで視聴できるみたいです………🐥

 

 Netflixで配信終了が11月15日でした。タイトルは聞いたことがあったけど、観たことはないかも………

 作品の視聴画面を見てみたら「みんなのお気に入り」って書いてありました。そうなの?お気に入りなの?気になります!

 というわけで、さっそく観てみました!

作品紹介

『ジョー・ブラックをよろしく』(原題:Meet Joe Black)は、1998年のアメリカ映画。
上映時間 181分(オリジナル)
1934年の映画『明日なき抱擁(en:Death Takes a Holiday)』を元にしている。第19回ゴールデンラズベリー賞最低リメイク及び続編賞にノミネートされた。

キャスト 

 ※括弧内は日本語吹替

(ウィキペディア「ジョー・ブラックをよろしく」より抜粋)

感 想 (あらすじ+ネタバレも!)

 って、すべりこみで視聴しようと思ったら181分!約3時間です。(ウィキペディアには、129分(アラン・スミシー版)ってありました。監督の名前が表示されている欄にも括弧してアラン・スミシーって。……誰?!)*1*2

 こんな機会でもなければ、なかなか観てみようと思わなかったかもしれないくらい長尺に感じますが、それほど眠くなることもなく、飽きることなく、ごはんを食べたり、食後のコーヒーを飲んだり、お菓子をつまんだりしながら、楽しく鑑賞できました。検索したら、3時間超えの名作映画も多いようなので、これを機に挑戦してみるのも良いなぁ……などと思います。もちろん次は、家族を巻きこんで!

 

 最後まで観てみれば、とても良かったです。

 少しストレス過多な展開はありますが、きちんと解決するので安心できます。死神は、歓迎されるものではないけれど、死を与えるだけの存在……のはず。ついでとばかりに、他の大切なものも奪っていくなんて、そんな権利はないですよね? わたしはクリスチャンではないので、この映画のなかでの“死神”というのが、どういう存在なのか、どういう扱いなのかがよく分からず、物語の展開もまったく読めなかったので、とても新鮮でした。ハラハラ、ドキドキしました!

 

 とりあえず、死神について分かったことは

  1. テレパシーが使える。(あなたの頭のなかに直接 語りかけています……というやつ)
  2. 好奇心が旺盛。(人間のことが分からないので知りたい)
  3. 知りたい……というだけあって、テーブルマナーは未習得。
  4. ピーナッツバターが気に入った!
  5. 紅茶とお菓子も大好き!
  6. とりあえず空気は読めない!(読まない)
  7. 本体は精神体かなにかなので、人間界にあらわれるには人間の身体を借りる必要がある。
  8. 肉体関係を結ぶことができる。(7.ということは、現在の身体は借りものとはいえ人間なので。)(最近 観た映画『まともじゃないのは君も一緒』で使われていた表現です✨)
  9. 〔意外と〕世渡り上手。(〔〕内は個人的な感想です。)
  10. 〔意外と〕情に厚い。(〔〕内は個人的な感想です。)

 

 ウィキペディアによると『明日なき抱擁(en:Death Takes a Holiday)』のリメイク版とのこと。元の映画は、どんな話なのか気になって検索してみましたが……これは、かなり違った話になっているような……。展開といい、最後の結末といい、まったく別の作品と言ってしまって差し支えないように思いますが、あえてリメイクというのは、いろいろな問題を回避するためでしょうか?(権利関係とか?) せっかくなので、そちらも観てみたいなって思いました。なんとなく、死神が主役って感じが全面に出ているような気がします。観てないですけど。

 

 なんとなく好きだったやりとり。(リスニングできた部分)(でも、聞き間違えているかも?)

「May I kiss you?」

 

「Thank you.」

「You’re welcome.」

 

 最初に、コーヒーショップでスーザンと青年が出会うところが好きです。互いに惹かれ合うふたり。気が合うって、なんだか素敵ですね。恋に落ちると言えば良いのでしょうか。なかなか別れがたく、お互いに振り返り、振り返りしながら去っていく。

 そんな別れ際、道路を渡りきろうとするところで(あと一歩くらいだったのでは?)あっさり車にはねられてしまう青年。赤信号で渡っているところもビックリするけど、最初は避けたっぽいのに、反対から走ってきた車にはねられ、更に反対から走ってきた車にもはねられる……と。

 はい?????????????

 ……………どうした…?!

 ……いや、赤信号で道路を渡ろうとする歩行者も大概ですけど、歩行者を目視したらブレーキくらいかけませんか?(はね飛ばしたあとで響くブレーキ音)(いや、遅いって!)(アメリカの交通事情的に、法定速度が……〔なんて言ったらいいの?〕速めに設定されている?)

 

 そして、あっさり亡くなってしまったらしい青年。もしかしなくても、それは人間の身体を手に入れたかった死神の仕業だっかもしれず……(そんなことして良いの?)

 

 まぁ、そのあとは、いろいろ……いろいろあります。死神は、人間のことを知りたいと言って、ビルの社長業にも気ままにつきまといます。(そんな身勝手なふるまいも影響してか、部下に不穏な動きが!)(それって、半分は死神のせいではないですか?)

 スーザン(ビルの娘)と再会(死神としては初対面)して、距離を縮めるふたり。運命を感じて、惹かれるスーザン。死神とは知らず、世間ずれしていない純粋さに好意を抱きます。「初めてのひととしているみたいだった」「良かったわ」(……だったかな?)って、相手は死神なので、そうでしょうね?おそらく。

 最初から、コーヒーショップで出会った青年の好感度に全力で乗っかっているだけの死神が、それで良いのか?って感じなのですが、まぁそれで良いのでしょうね? でも、青年はどこにいってしまったんだろう?と思って、終始、コレが純愛……?おかしくない?って、疑問符がとんでいました。

 でも、最終的には死神はビルと共に去っていき、なにが起こっていたのか全く理解していない青年がスーザンの元に戻ってきます。去る前はピンときていなかった出会ったときのエピソードをきちんと覚えている戻ってきた青年。スーザンは賢いので(たぶん)、今まで近くにいたジョー・ブラックと目の前の青年が見た目は変わらないけれど別人だと察したようです。(良かったですね)

 スーザンが可愛くて大好きです。でも、お姉ちゃんも好き。

 

 それにしても、65歳の男性を死神が迎えに来るって、はやくないですか? しかも、誕生日パーティーの日なんて……

 とはいえ、人生をかけて大切にしてきた会社を守ることができて、今まで関わりのあった人たちに挨拶をすることができて、ビルは良いかたちで人生のアディショナルタイムを過ごせたのかもしれません……(死神の出現が「場外からの予期せぬプレーの妨害」にあたる……でしょうか?) 良かったですね。

 死神も、普段は迎えに来るだけだった人間界について、ビルとスーザンに出会えたことで、ひとが去りがたい理由と誰かを愛するということを知ることができたようで、良かったですね。

 スーザンも大好きな父親とは離れ離れになってしまうけれど、運命を感じた相手と再会することができて、死んだはずの青年も惹かれた相手のもとへ戻ってくることができて、そのあたりは死神の計らいでしょうか……良かったですね。

 

 ということで、なんだかんだで大団円。

 ハッピーエンドだと思ったけれど、別の機会に観れば、また違った感想を抱くかもしれません💓

 

 

*1:そんな謎のアラン・スミシーは、ウィキペディアによると「アメリカ映画で1968年から1999年にかけて使われていた架空の映画監督の名前」で「アメリカで、映画制作中に映画監督が何らかの理由で降板してポストが空席になったり、何らかの問題で自らの監督作品として責任を負いたくない場合にクレジットされる偽名」とのこと。

*2:主なアラン・スミシー名義の作品として、今作の機内放送用再編集版も載っていましたが「劇場公開版より短く編集されたテレビ放送版では、元の監督の納得できる編集がなされなかったという理由から、アラン・スミシー名義にされた場合がある」と。ディレクターズ・カット版ではないということですね……