こんばんは。お疲れさまです。
せっかくの休みだったので、映画を観ました。映画って、ほぼ受け取るだけというか、積極性がなくても楽しめる娯楽って感じで良いなぁって思います。なんというか、こちらから楽しみにいく姿勢がなくても大丈夫な感じ。(そして、もちろんガツガツいっても受けとめてくれるような懐の大きさも感じます。)
そんなわけで、少し前から気になっていたコチラにしました。
なんというか、久しぶりに「急変の半歩手前あたり」に遭遇してしまって、いろいろ思うところがあったというか……必要以上に消耗したというか、なにかもっと別の選択肢を選んだなら、どこかで別の分岐点を辿れたなら、そういう「もし」「なら」って、考えても仕方のないことをグルグルしています。取り越し苦労なら良いなぁ……大丈夫だと良いな……
たぶん、この映画を観るのは今だったんだと思います。
作品紹介
『ムーンライト・シャドウ』は、吉本ばななの連作短編集『キッチン』所収の短編小説、およびそれを原作とする日本映画。
映 画
2021年9月10日に公開された。監督はエドモンド・ヨウ、主演は本作が長編映画単独初主演となる小松菜奈。
キャスト
感 想 (ネタバレも!)
よしもとばななさん。すべての作品を読んでいるわけではないけれど、間違いなく大好きだと言える作家さんです。まぎれもなく血肉になっている……気がします。
小松菜奈さんが主演ということで気になっていたコチラ。タイトルそのままなのに、最初は、原作が吉本ばななさんってことに気づきませんでした。映画の情報を知りたいと思って検索したのに、いろんな同名作品が出てきたなって感じで……。よく見たら『キッチン』所収ってあったので、自室の本棚から発掘してきました。散らかりすぎて混沌を極めた魔窟ですが、そこにあることは確かなので見つけるのは簡単です✨
絶対にあるって、知ってた。
たぶん、中学生くらいの頃に同級生のアヤちゃんに勧められて、それで読んだ……のかな。他の子だったかな。集団生活には、なかなか馴染めなくて、今思えば、学校という仕組みに慣れなかったんですね。そして、慣れないまま卒業してしまいました。でも、平均寿命までの人生で考えたら、学生でいられる時間よりも社会人でいる時間のほうが圧倒的に長いですから、問題なかったと思っています。っていうか、大人になってからのほうが生きやすい。息がしやすいです。
そんな若かりし日に読んで、すごく好きで、どうしても本棚に置いておきたくて、装丁の可愛い文庫で手に入れました。いつでも手に取れるようにと思って、他の読み終わった本のように収納したりせず、いつも本棚に常駐しています。実際に読み返すことは、あまりなかったですけど……おまもりみたいなものですね。内容は、忘れてしまった部分も多いかもしれませんが、なんだかそこにあるだけで安心感があります。
わたしは、キッチンのえり子さんみたいなひとになりたかった。強くて、優しくて、感情で生きてる感じ………(遠い目)
(*゚ロ゚)ハッ!
そうそう、映画の感想でした。原作を知ってはいるけれど、程よく記憶が遠ざかっている……そんなわたしから見たら、原作通りでした!(たぶん、年齢設定とか、ふたりが出会ったタイミングとか細かいところは違っていると思うけれど)
観終わったときの気持ち、読後感みたいなものが近かったら、それは大成功ってことで良いのではないかしら。小松菜奈さんが、等身大で、リアルで良かったです。可愛い。好き。
麗さんは、謎すぎて良かったです。ミステリアス。年齢不詳。
等くんは、優しい感じで安心感がありました。圧倒的おにいちゃん感。包容力。穏やかで、あたたかい。演じた宮沢氷魚さんも前から気になっていたから、好きな作品でお会いできてうれしかったです。(誰にも似ていないから、顔で判別できる数少ない俳優さんのひとりです。名前と顔が一致しているというか……)
興味のあるかたは、是非!(わたしは、Netflixで観ました)
原作も久しぶりに読み返してみようかなって思います。実は、前に読んだときは納得いかないというか、寂しい気持ちになった覚えがうっすら残っているのですが……たぶん今なら違う感想を抱くだろうな、と。生きているさつきさんの時間は動き続けるし、変化していくのは止められない。でも、あのとき同じ時間を過ごしたさつきさんの想いはホンモノだった。だから、その気持ちだけは、あなたのそばに置いていくよって感じがしました。そういうのは、出来ない約束に縛られたりするよりもずっと誠実で良いなぁって今のわたしなら思います。*1
それでは、今日はこの辺りで。また明日!🐥💓
*1:その解釈で合ってる?要確認……φ(..)