ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

「南柯の夢 鬼籍通覧」

 こんばんは。お疲れさまです。

 次は何を読もうか……と、迷っているときに、本棚から取り出してみたのがコチラ。書店でカバーをかけてもらったままだったので、何の本か、読んだことがあるのかさえ分からなかったのですが、カバーを開けてみて「うん!読んでない!」だったので……

 わたしの大好きな作家:椹野道流さんの作品です。*1

 先に注釈を読んでいただくとして、「鬼籍通覧シリーズ」には、作者本人とは違うとされている同名のキャラクター:伏野ミチルさんが出てきます!「さん」づけのほうがしっくりくる理由は、それもあるかも?!

作品紹介

『鬼籍通覧シリーズ』(きせきつうらんシリーズ)は、椹野道流による日本のライトノベルシリーズ。

あらすじ

4月2日、O医大の法医学教室に、見るからにロックやモデルでもやっていそうなビジュアル系の、風変わりな新入生がやってきた。彼の名は伊月 崇(いづき たかし)。医大卒業後、医者である叔父の知人が学長を務めるこのO医大の大学院入試を受け、入学してきたのである。

彼が所属することになったこの法医学教室は、人手が少なく、奇妙な川柳もどきの忠告が癖の、ひょろりとした壮年男性が教授を、一見学生にしか見えない女性がNo.2の助手を務め、「足掛け30年、3代の教授にお仕えしてきた」生き字引ともいえる技師長と少年の面影を残したような技術員、そして、幼げな容貌とはアンバランスな肢体を持つ女性秘書がいた……。(以上第1巻冒頭)

(ウィキペディア「鬼籍通覧シリーズ」より抜粋)

 長いこと追いかけているシリーズです。法医学教室のミステリーファイルって感じですね*2。魅力的なキャラクターと不思議な事件。初出から24年続いているみたいです。(って、そんなに?!) 既刊8冊と、そんなに多くはないですが、どれも心に響く力のある作品だなって思います。

 とはいえ、作品ごとの間隔が長くあいていたりするので、実は前作のこと細かい部分は覚えていなかったりします。なんとなく『隻手の声』が良かったなって覚えがあるけど、他はどうだったかな。もう一度、読み返したいです……

 シリーズ当初はタイトルの回収(?)を都筑教授が担っていましたが、最近は他のキャラクターのことも多いです。それから、章と章の間をつなぐ憩いの場。1巻から続く、もはやおなじみの幕間「飯食う人々」 好きなんですよね。ちょっとホッとするというか、おいしいものは良いなぁって感じです。今回の作品なら、クラシカルなホットケーキとか、レーズンの入ったドライカレーとか、こぐまちゃんのスープ(絵本)、カジュアルフレンチ、ミックスジュース。ひとりで食べるのも良いけど、誰かと食べると余計においしい気がします!

 ちなみに、既刊一覧ーー『暁天の星』『無明の闇』『壷中の天』『隻手の声』『禅定の弓』『亡羊の嘆』『池魚の殃』『南柯の夢』←New!2017年10月5日発売

『南柯の夢 鬼籍通覧』椹野道流|講談社文芸第三出版部|講談社BOOK倶楽部

 特設サイトを見かけたので張ってみました。わたしの手許にあるのは、コチラの表紙です。書き下ろしのショートストーリーも読めるみたいなので、興味のあるかたは是非!

死を通して生を語る、法医学教室ミステリーの傑作!*3」です。

 

 せっかくなので、魅力的な主要人物の紹介でしめたいと思います。本の冒頭にある紹介ページから抜粋しました。ウィキペディアよりもアッサリしていて、でも分かりやすいのです。

伊月 崇 O医大法医学教室に所属する大学院生。おしゃれ好きの細身美青年。

伏野ミチル O医大法医学教室助手。伊月の指導教官。男前な性格の個性的美人。

筧 兼継 大阪府T署の新米刑事。幼なじみの伊月と同居中。料理上手。

都筑 壮一 O医大法医学教室教授。温和な実力者。小柄で貧相で写楽の役者絵似。

龍村 泰彦 兵庫県常勤監察医。監察医務室における伊月の指導者。美食家。

森 陽一郎 O医大法医学教室に勤務する技術員。趣味は料理と手芸。教室最年少。

住岡 峯子 O医大法医学教室秘書。童顔でダイナマイトボディ。

清田 松司 O医大法医学教室技師長。主に解剖補助を務める。教室の生き字引。

中村警部補 T警察署警部補。筧の上司。スーツにオールバックの洒落者。

ししゃも 伊月と筧の愛猫。ふさふさ尻尾の美人猫。

(『南柯の夢』人物紹介より抜粋)

 もちろん、わたしの推しししゃもです。でも、キャラクター紹介を読んで、峯子さんも大好きだなって思いました。今回は出番少なめですね。

 そんなこんなで、今日はこの辺りで。また明日!🐥💓 

*1:前にも何か本の感想を書いているかなって検索したら「編集者でもないのに先生呼びをするのに違和感があって、ついついさんづけにしてしまう」って。いまだにそうです。でも、考えようによっては、椹野先生は現役の医師なので、そちらを念頭におけば違和感など払拭されてしまいます。今だって、ナチュラルに先生呼びにシフトしましたし。(ドクターのことを先生って呼ぶのは、ウチの職場では通例です) あと、漫画家さんのことも先生呼びするのは違和感ないです。ジャンプなどで「〇〇先生」って、よく見かけるからでしょうか?……って考えると、違和感の正体は完全に「慣れているか」「慣れていないか」なのかなって。

*2:事件ファイルではないのです✨

*3:特設サイトより引用