こんばんは。お疲れさまです。
前から気になっていました。というより、話題になっていたような、本屋さんに平積みされていた……ような………
山田杏奈さんが出演されているということで、ワクワクします。大好き。山田さんが出演されているドラマのなかで『新米姉妹のふたりごはん』『珈琲いかがでしょう』『書けないッ!?〜脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活〜』は観たことがあって、どれもおもしろかったです!それから、ウィキペディアで見たから知ってはいるけど、リアルタイムで観たときは気づいていなかったから新鮮にビックリするのが、映画『屍人荘の殺人』に出演されていたこと!知ってた!けど、知らなかった!*1
作品紹介
『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』(かのじょがすきなものはホモであってぼくではない)は、浅原ナオトの長編青春小説である。略称は「カノホモ」。同性愛者であることを隠して生活する男子高校生とBLを好む腐女子の同級生の恋愛模様と、世間一般における「普通」を求めてもがく性的マイノリティの姿を描く。
実写映画
彼女が好きなものは
- 監督 草野翔吾
- 脚本 草野翔吾
- 原作 浅原ナオト
- 音楽 ゲイリー芦屋
- 上映時間 121分
『彼女が好きなものは』(かのじょがすきなものは)のタイトルで実写映画版が2021年12月3日に公開。PG12指定。
キャスト(実写映画)
- 安藤純:神尾楓珠
- 三浦紗絵:山田杏奈
- 高岡亮平:前田旺志郎
- 小野雄介:三浦獠太
- 今宮くるみ:池田朱那
- 近藤隼人:渡辺大知
- 佐倉奈緒:三浦透子
- ファーレンハイト:磯村勇斗
- 安藤みづき:山口紗弥加
- 佐々木誠:今井翼
(ウィキペディア「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」より抜粋)
感 想 (ネタバレも!)
なんとも言えない気持ちにさせられる作品でした。かろうじて、後味は悪くない。けれど……………。NHKでも連続ドラマ化されていて、その時のタイトルは『腐女子、うっかりゲイに告る。』だったみたいです。あぁ!聞いたことがありますよ!「うっかり」……そっか……って気持ちになりました。ってことは、故意ではなく、相手の恋愛対象を知らずに告白してしまったということなのかな。腐女子ってあたり、自虐的ですね。
普通に精神にきます*2。ツライ。分かるようで、分からない。けど、分かる部分もないわけじゃない。でも、やっぱり分からない。適宜、一時停止して、休憩しながら完走しました*3。
ちなみに、PG12です。小学生以下のお子様が視聴する際には保護者の指導・助言が必要とのこと。オススメはしません。原作なら年齢制限がないので、作品に興味をもたれた小学生以下のかたは、そちらを読んでみてはいかがでしょう? 映像は、良くも悪くも、説得力だったり、影響力だったりがありますから……
誠(今井翼)さんは、未成年を不倫相手にするあたり(いろんな意味で)最低だと思いますけど、悪いひとではないんだろうなって感じです。むしろ、マコトさんがいてくれたおかげで、安藤(神尾楓珠)くんは自分自身と折り合いをつけることができていたのかも。ちゃんと働いていて、おいしいごはんを奢ってくれて、気持ちいい時間を提供してくれて、(未成年に手を出すのはダメです)(不倫も良くないよ?)、気持ちの上ではWin-Winだったのかもしれませんね。それにしても、マコトさん……奥さんと安藤くんが川で溺れていたら、奥さんを助けるのか……そっか………(聞かれたときに即答しないのは、ズルいのか、逆に誠実なのか……なんとも言えませんね。)(別に奥さんを助けるのは良いけど、そのせいで助からなかったら、ためらわずに後追いしてほしい……なんて思ってしまいますよ!)
だから、大人が未成年をたぶらかしてはいけません!
そういえば、マコトさんが口にした「嫉妬するな」が、自分の状態報告なのか、禁止なのか、よく分からない感じでした。わたしには、どちらの意味にも聞こえました。まぁ、いっか。
学校帰りの本屋さんで、それまであまり接点のなかったクラスメイトの三浦(山田杏奈)さんに出くわした安藤。出会い頭に三浦さんは本を落としていて、それがBL本でした。「絶対にヒミツにしてね!」と言われた安藤は、BL本を人質ならぬ物質に別れます。「ヒミツは人を親密にする」そうして、自分が腐女子だということをクラスメイトに言いふらしたりしないか気にするうちに三浦さんは安藤が気になるようになってきて……みんなで遊園地へ行ったタイミングで告白することに!
うわぁ!
そして、同性のことが好きだと自分の性的指向を自覚しているのに「普通のしあわせ」にこだわって、三浦さんとつきあうことにした安藤……!
うわぁ!
キスシーンを見られたことで三浦さんにバレ、自分からカミングアウトしたところ*4を小野(三浦獠太)に立ち聞きされ、小野が安藤と幼なじみの亮平(前田旺志郎)を問い詰めたことで全校生徒の知ることとなる……
うわぁ!(なんで知らないところでアウティングされてるの……信じられない。もうイヤだ。)
いろいろ不安定になって、抱えきれなくなって、窓から飛び降りる……教室が2階で、すぐ近くに藤棚(なのかな?)があって、大怪我したけど生きていて、本当に良かった。ダメになってしまったのは可哀相だけど、そこに藤棚があって良かった。教室が高層階じゃなくて良かった。生きていて良かった。
そのあとのくだりは、学級会かなって感じ。ありがち。でも、他人事の振り返りをして、なにか建設的な意見は出るのかな。そして、いろんな意見が出たところで、なんだって言うんだろう。なんだか、イヤ。知らなかったんだから仕方ないとか、そういう感じがキライ。別にアウティングする必要って、ないでしょう?言ったからって、なんだって言うの?物分かり良い風って、すっごくタチが悪いって思います。
ってか、亮平。イイヤツだな。バカだと思っていたけど。
小野っちも、実はイイヤツなんだな。良かった。
腐女子って、そこまで大っぴらに公言するものでしたっけ? なんだか、そういうあたりも時代だなって思いました。それはそうとして、あなた自身を知りたい。性別とか関係なく、あなたのことが大切で大好きっていうのは、なんか良いなぁって思いました。……それはそうとして、君たちは別れるんだね。
ファーレンハイトくんが、大人で子どもでした。生きていれば良かったのに。もっと理解してくれる誰かに、自分が大切だと思える誰かに、自分のことを大切だと思ってくれる誰かに出会えたかもしれないのに。生きていることは、可能性ですよ?
そんなこんなで、今日はこの辺りで。また明日!🐥💓
*1:どっち?!っていうね。いや、映画を観たとき少しだけ吉岡里帆さんかと思ったけど、どこか違う……役柄的な雰囲気のせいかな……前からこんな感じだっけ?って思っていて、あとから別の女優さんってことに気づいて納得したはずだったんです。でも、山田杏奈さんをドラマで見かけることが続いて、明るくて可愛いってイメージでいると、やっぱり屍人荘の彼女がつながらないんですよね……って、脱線でした!こんなすみっコまで読んでくださって、どうもありがとう!🐥💋
*2:………普通って……
*3:家で映画を観ようとするときの弊害ですね。スマホ触ったり、途中で休憩いれたりするの……映画館だとスマホはマナーモードか電源オフで使えないし、料金支払った分は楽しみたいから中座なんてしないし……
*4:タイトル回収かと思いきや、違いました。「彼女が好きなものは僕であってホモではない」そりゃそうでしょうよ!