こんにちは。お疲れさまです。
ちょっとした出会いをきっかけに、何かをしてみようと思ったり、その何かが他の何かにつながっていくようなこと、ありませんか? たとえば、本屋さんで手にした雑誌のコラムで言及されていた作品が気になって、読んでみるとか……
って、たとえ話というより、そのままなんですが……
先日*1、父と散歩に出かけました。そのとき、本屋さんに寄って、そこで見かけたのが「月刊ジャズ批評228」なんとなくパラっと眺めていたら、村上春樹さんの「人喰い猫」と映画『アリスの恋』について書かれているコラムがありました。部分的に引用されていたせいで、かえって気になってしまいます。たぶん、わたしはそれを知らない。
ということで、読んでみました!*2
作品紹介
タイトル : めくらやなぎと眠る女
発行年月日 : 2009年11月25日
著者名 : 村上春樹
発行所 : 株式会社 新潮社
(『めくらやなぎと眠る女』奥付より抜粋)
感 想 (ネタバレというほどのネタバレはないです。たぶん。)
というよりも、「人喰い猫」ではなく「犬」の話なら見覚えがあるような気がします。それは、大好きな作家さん・椹野道流先生のシリーズ「鬼籍通覧」のどこかで語られていたような……まぁ、いいです。思い出せなかった。物理的にページをめくれば、すぐに確認できると思うのですけど……手許にないので…*3。
ちょっとした感想と覚え書きをメモしておきます。わたしが好きなのは「バースデイ・ガール」「鏡」「カンガルー日和」「人喰い猫」「7番目の男」「スパゲティーの年に」「トニー滝谷」「とんがり焼の盛衰」「螢」「偶然の旅人」「ハナレイ・ベイ」「どこであれそれが見つかりそうな場所で」「日々移動する腎臓のかたちをした石」「品川猿」
22作品あるうちの14作品って、全然しぼれてないじゃないですか……まぁ、どれも好きなので仕方ありません。ちなみに「偶然の旅人」からの5作品は『東京奇譚集』に収録されていて、そちらは読んだことがあります。そして、所有しています。*4
- めくらやなぎと、眠る女
ジョン・フォード『アパッチ砦』
- バースデイ・ガール
ディケンズ『リトル・ドリット』陰鬱なおばあさん
「お嬢さん、君の人生が実りのある豊かなものであるように。なにものもそこに暗い影を落とすことのないように」
- ニューヨーク炭鉱の悲劇
「ウォーレン・ビーティがナイト・クラブのピアノ弾きをやった映画は観た?」「いや、観てないですね」「エリザベス・テイラーがクラブの客でね、とても貧乏で惨めな役なの」「ふうん」「それでウォーレン・ビーティがエリザベス・テイラーに訊くの、何かリクエストはありますかってね」
「忘れたわ。昔の映画だから」「でも私、リクエストって嫌いよ。なんだか惨めな気持になるんだもの。図書館で借りてきた本と同じよ。始まった途端にもう終わる時のことを考えだすの」
検索して、映画『この愛にすべてを』なのかなって思うけれど、たしかなことは分かりません。今度、確かめてみたいです。
- 我らの時代のフォークロア――高度資本主義前史
中部イタリアの町 ルッカ
- 人喰い猫
小さなギリシャの島 港にギリシャ独立戦争のときの英雄の像が立っている。世界の端っこ
「その男ゾルバ」の中でアンソニー・クインが演奏していたマンドリンに似た形の楽器――ブズキ
1950年代から60年代初期にかけてのピアニスト レニー・トリスターノ、アル・ヘイグ、クロード・ウィリアムソン、ルウ・レヴィー、ラス・フリーマン、アンドレ・プレヴィン
- 嘔吐1979
ローストビーフ・サンドとアスパラガスのサラダ、チェリー・パイ ブラック・コーヒー、豆腐と鰆の西京焼 酢のもの 味噌汁 ごはん
エド・マクベイン「87分署」
エロール・ガーナー『コンサート・バイ・ザ・シー』
シーグラムVO
- スパゲティーの年に
スパゲティー・アㇽラ・パルミジャーノ、スパゲティー・アㇽラ・ナポレターナ、スパゲティー・アㇽラ・プレマトゥーラ、スパゲティー・アル・カルトッチョ、スパゲティー・アㇽラ・アリオ・エ・オーリオ、スパゲティー・アㇽラ、カルボナーラ、スパゲティー・デㇽラ・ピーナ 冷蔵庫の余り物を出鱈目に放り込まれた名も持たない気の毒なスパゲティーたち
ドイツ・シェパード
ボビー・ハケット、ジャック・ティーガーデン、ベニー・グッドマン その手のハッピーなジャズ
- 螢
赤いN360
死は生の対極としてではなく、その一部として存在している。
ヘンリー・マンシーニ「ディア・ハート」
- 偶然の旅人
マサチューセッツ州ケンブリッジ チャールズ・スクエア「レガッタ・バー」トミー・フラナガン『バルバドス(チャーリー・パーカー)』(J.J.ジョンソン『Dial J.J.5』1957年録音)『スター・クロスト・ラヴァーズ(デューク・エリントン)』(ペパー・アダムズ=ズート・シムズ双頭クインテット『Encounter!』1968年録音)
ペパー・アダムズ 『10 to 4 at the 5 Spot』
ドビュッシー、ラヴェル、エリック・サティー、フランシス・プーランク『フランス組曲』『パストラル』
チャールズ・ディッケンズ『荒涼館』
「かたちのあるものと、かたちのないものと、どちらかを選ばなくちゃならないとしたら、かたちのないものを選べ。それが僕のルールです。壁に突きあたったときにはいつもそのルールに従ってきたし、長い目で見ればそれが良い結果を生んだと思う。そのときはきつかったとしてもね」
- 日々移動する腎臓のかたちをした石
ジェームズ・テイラー『アップ・オン・ザ・ルーフ』
すっかり取り留めなくなってしまいました………
「ハナレイ・ベイ」は、映画化されていますね。アマプラでレンタルできるみたいなので、また機会があれば観てみたいです。
そんなこんなで、今日はこの辺りで。また明日!🐥💓