ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

映画『王妃の館』

 こんにちは。お疲れさまです。

 夜勤明けに何か観たいなって思って、でも小難しいのは寝てしまうし、せっかくリビングに父もいることだから一緒に楽しめるのが良い……ということで、たまたま見かけたコチラにしました!

 平日は、午後からドラマ『相棒』*1の再放送があるので、それまでに観終えることのできる作品が良いですし。ね。(忖度)

作品紹介

『王妃の館』(おうひのやかた)は、浅田次郎の長編小説。女性月刊雑誌『メイプル』に1998年5月号から2001年4月号まで連載され、2001年7月26日に集英社から上下巻で刊行された。2004年6月1日には集英社文庫版が、同じく上下巻で発刊された。

2015年に水谷豊主演で映画化され、2017年に宝塚歌劇団で舞台化された。

映画

  • 配給     東映
  • 公開     2015年4月25日
  • 上映時間   123分
  • 製作国    日本

映画『王妃の館』は、2015年4月25日公開の日本の映画。主演は水谷豊。

キャスト

スタッフ

(ウィキペディア「王妃の館」より抜粋)

感 想 (ネタバレも?!)

 父!右京さん出てますよ!右京さん!(右京さん違い)

 AmazonPrimeVideoで見始めたので、字幕がなかったのです。昼間だからか環境音のせいで、なかなか聴き取れない部分もあったり……結果的に最後の5分間くらいが間に合わなかったので、途中で切り上げて、あとから続きを見ました。Netflixでも観られます✨*2

 そもそもの設定がハラハラドキドキしますが、そんなにストレス値は高くありません。主人公が作家の北白川右京(水谷豊)さんで、騙す側ではなく騙される側だからでしょうか……?(とはいえ、ただただ騙されてしまったりはしなさそう……という期待もあります✨)

 123分と2時間超えの作品ですが、不思議と長過ぎる感じはしません。登場人物が多いせいかもしれませんし、現代と北白川先生の作品との間を舞台が行き来するからかもしれません。

 ホテルの部屋を入れ替えるという犯罪すれすれの場面も、ただただコミカルで、おもしろいです。従業員が客の荷物に手をつけようとするような場面でもあれば、おもしろいではすまないと思うのですが、ひたすらアワアワと「完璧に移動させること」に集中しているのが余計な詮索を必要としない感じです。

 北白川先生が、個性的で、オシャレな服装で、とてもステキです。半ズボンにタイツ!おフランスって感じがします。

 それから、北白川先生の大ファンらしき桜井(吹石一恵)さんも可愛いです。オシャレです。可愛い。いつも見た目が鮮やかでキレイなスイーツを差し入れてくれます!

 あと、クレヨン(中村倫也)さん。最初、キムラ緑子さんかと思って、でも違和感がある……目もとが涼しいというか淡白な感じがするからアイメイクにこだわりがないタイプなのかなって思っていたけど、そのうちに綺麗なオネエさんだって気づきました。(遅い) そんなこんなで、中村倫也さんがすごく可愛いので良かったです。本当に、どんな役でも出来ますね……(本気になれば、もっと自然に可愛くなれそうなのに……不思議なバランス…)

 予定では翌日なのにルーブル美術館に行きたいとか、被りもの*3を間違えてスペアのほうをのせてきてしまったから部屋に戻りたいとか、しわとりクリームを取りに戻りたいとか……自由すぎる旅行客をまとめる添乗員のふたり。大変そうです。加えて、自分たちが画策しているダブルブッキングに振り回されて、なんというか気の毒です。

 何事も予定通りにはいかないものですよ?

 他人は思惑通りには動いてくれません………

 フランスの景色と、作家・北白川先生と作品世界、個性的な登場人物……とてもおもしろかったです。

 興味を持たれたかたは、是非!

王妃の館

王妃の館

  • 水谷豊
Amazon

 ハラハラする展開はあるけれど、良かったねって終われる作品なので、後味は悪くないと思います。

 それに、なんだかんだで秘密がみんなの知るところとなり、一触即発というか衝突することになるわけですが(そして開き直るとか……)、小説のアイデアが降ってきた北白川先生が唐突に部屋へ戻り、執筆に没頭し始め、なんとなく先生のあとを追いかけた旅行客の皆さんで先生の書いたばかりの作品を回し読みして、その世界に没頭していきます。

 そんな「作品と現実のあわい」のような場面で、わだかまりが解けるというか、客たちが受け入れて許すみたいな状況がサラッと描かれているので、もやもやが残らないのも良いです。

 

 フランスの太陽の子 ルイ♪

 

 終盤にミュージカル調の場面があるからか、観終わったあと、あたまの中をループします。耳に残る曲だなって……

 劇場公開の2年後には宝塚歌劇団で公演されているみたいです。機会があれば、そちらも観てみたいなって思いました。

 

 さて、最後の最後に、映画のなかで心に残った言葉を置いておきますね。とても印象深く、冷たいようでいて、とても優しくて温かい言葉だなって思います。どんな場面の、誰の台詞かは映画のなかでご確認ください!

 そんなこんなで、今日はこの辺りで。また明日!🐥💓

こんなときはね、大きく深呼吸すること

こんなふうにね ハァ~(吸う) フゥ〜(吐く)

自分を自分で不幸だなんて決めつけたら 玲子さん

人生それでおしまい

たしかにね 人の幸せのかたちは分かりやすい

お金 地位 名誉 結婚 子供

でも、人の不幸の形は みんなそれぞれ

一人一人が自分にしか分からない苦労を背負ってるからね

もちろん それは玲子さんだけじゃない

今回のツアーに参加してる全員が きっとそう

結局、自分にしか分からない苦労なんだから、

自分で乗り越えるしかないと思う

そして 神様は必ず その方法を与えてくれてる

*1:🐮「見ても見なくてもいいけど、やっぱり見てみたいかなぁ……」ってくらい、父が大好きなのです。おもしろいんですって。

*2:ネトフリは字幕が使えて便利ですよ!🐥💓

*3:別名「ヅラ」「かつら」