ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』

 こんにちは。

 みんな大好き ロバート・A・ハインライン夏への扉原作の実写映画です!みんなって言うと主語が大きくなりすぎてしまいますが、毎年のように夏の書籍フェアのラインナップに入っていて、究極の猫SFとも言われていて、読んだことがなくてもタイトルを知っているかたは多いのではないでしょうか。

 わたしはといえば、期待したよりも猫の出番が少なかったという理由で(それから、猫の扱いが可哀想な気がしたので)原作への思い入れはそれほどなく………実写映画化と聞いたときには、正直「なんで今?」「なんでこの作品?」などと思っていました。たしかに人気作品ではあるけれど………今? でも、すごくイイ感じに翻案されていて、おもしろかったです

作品紹介

夏への扉』(なつへのとびら、原題:The Door into Summer)は、アメリカのSF作家ロバート・A・ハインラインが1956年に発表したSF小説

映画

夏への扉 -キミのいる未来へ- The Door into Summer
  • 監督 三木孝浩
  • 脚本 菅野友恵
  • 製作 小川真司(企画・プロデュース)、村田千恵子(企画・プロデュース)、松橋真三、里吉優也
  • 音楽 林ゆうき
  • 主題歌 LiSA『サプライズ』
  • 制作会社 CREDEUS
  • 製作会社「夏への扉」製作委員会
  • 配給 東宝アニプレックス
  • 公開 2021年6月25日
  • 上映時間 118分
  • 製作国 日本

登場人物(映画)

  • 高倉宗一郎 演 - 山﨑賢人、南出凌嘉(少年期) 科学者。ロボット開発に携わる。
  • 松下璃子 演 - 清原果耶 高校生。宗一郎の養父・松下の娘。
  • 白石鈴 演 - 夏菜 宗一郎の婚約者。
  • 松下和人 演 - 眞島秀和 宗一郎が経営する会社の共同経営者。璃子の父方の叔父。
  • 坪井剛太 演 - 浜野謙太 宗一郎にヒントを与える科学者。
  • 遠井潤之助 演 - 田口トモロヲ 2025年の世界で宗一郎を待ち続けた物理学者。
  • 佐藤みどり 演 - 高梨臨 佐藤太郎の妻。
  • 佐藤太郎 演 - 原田泰造 謎の鍵を握る男。
  • PETE(ピート)演 - 藤木直人 ヒューマノイドロボット。
  • ピート 演 - パスタ / ベーコン 宗一郎の愛猫。

(ウィキペディア夏への扉」より抜粋)

 ネコがお好きなかたは、是非!

 (猫のピートは可哀想な目にはあっていませんし、清原果耶さんと猫の組み合わせは大変良いです!カワイイの掛け算!)

感 想 (ネタバレも?!)

 あらすじは引用しませんでしたが、少し検索すれば細かい内容まで出てくると思うので、しっかり調べてから鑑賞したいというかたは、それでも大丈夫だと思います。筋を知ったからと言って、おもしろさが半減するというタイプの話ではありません。

 冒頭にも書きましたが、原作を読んだことがあります。でも、だいぶオトナになってから読んだので、もっと若いときに読んでいたら良かったな………とは思いました。そうすれば、もっと主人公に寄り添えたのかなって。本は何歳になっても読めるけれど、オススメされて興味を持ったなら「そのとき」が出会うべきときなので、タイミングを逃さず読むべきだと思います。

 なんの作品かは忘れてしまったけれど、電車の中で「夏への扉」を読んでいる(あるいはカバンに入れている)彼女に惹かれた………というような場面を覚えています。そのくらいには、共通言語としての解像度が高いのだと思います。

 ということで、この作品を楽しめた要素は「原作に思い入れが少ない」「猫が好き」「微妙に話の展開を覚えている」だと思います。ハッピーエンドが確約されているので、最初から安心感しかないです。

 高倉(山﨑賢人)くんが、ひたすら家族と死に別れていて不憫ですが………それによって、璃子(清原果耶)ちゃんと兄妹のように育っていて、そういうところは良いなって思いました。たしか、原作では親友の養子的な………年齢差がかなりあった気がします。

 それから、話の展開がとても分かりやすいです。コールドスリープから寝覚めた高倉を介護してくれるPETE(藤木直人)が個性的かつ有能で、おもしろい。ネコっぽさは、まるでないですが、ネコピートがいなくても寂しい感じがしません。あとは、佐藤太郎(原田泰造)さんが親切というか理解が早いというか、ピートの存在と説明が功を奏したのか、とにかくネックになりそうな部分の解決が早いです。わぁい。

 「タイムスリップしてきたんだよ」「そうか!なるほど!」って、なかなかそうはいきませんよね。流れが滞留しないのは良いです✨

 宗一郎が思っていた以上に諦めの悪かった璃子(清原果耶)ちゃんも最高です!自分の意志で未来を選んでいるところが今っぽい。誰かに方向性を決められたり、線路を敷かれたりすることなく、自分で決めている感じがします。

 ふたりの年齢差は分からないのですが、璃子ちゃんの選択によって、多少は縮まった………くらいなのかな?「また会えたね!」って、うれしい気持ちで終われる作品で良かったです。

過去は、未来と同様に不確かなものであり、あらゆる可能性が繋がって存在する――

 理論物理学者 スティーブン・W・ホーキング

 そんなこんなで、今日はこの辺りで。また明日!🐥💓

☆☆☆ 毎日お疲れさまです。あなたが笑顔で過ごせる日々でありますように!☆☆☆