ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

映画『花束みたいな恋をした』

 こんにちは。

 前から気になっていました。マイリストに入れて、ダウンロードして………でも、なかなか観られなかった。ちょうどシリーズもののドラマを完走したところだったので、少しずつ観ました。(映画なのに少しずつとは、これいかに………)

 いちどに観るには、ダメージが大きそう………

 でも、オススメです!

 あらすじを読んで、それだけで分かってしまえるような話でもないので、観てください!

作品紹介

『花束みたいな恋をした』(はなたばみたいなこいをした)は、2021年1月29日に公開された日本映画。脚本家・坂元裕二のオリジナル脚本による恋愛映画で、主人公の男女による5年間の恋を描く。

キャスト

スタッフ

(ウィキペディア「花束みたいな恋をした」より抜粋)

感 想 (ネタバレも?!)

 とても良かったです。好きです。

 冒頭、2020年 ひょんなことから元カレ・元カノと再会した山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)のふたり。そこから遡って、ふたりが出会って、別れるまでの5年間が回想されます。

 すごく好き!分かるような気がします。

 まったく同じ経験はしていないけれど、でも知ってる。すごく近しい友人の恋愛事情というか、自分自身というか、とにかく共感度が高いです。

 偶然出会って、好きなものが同じで、興味の対象が似ていて、同じ靴をはいていて、手荷物に文庫本が入っていて、お互い映画の半券をしおりに使っていて、距離が近づいていく感じ。だんだん相手を知っていく、だんだん大事になっていく、その感じ。とてもワクワクして、楽しいです。

 フリーターになって、一緒に暮らして………

 でも、そんなふたりの暮らしに、現実が押し寄せてきて、なにと闘っていたわけではないけれど、なにかの圧力に敗けて、「普通」とか「あたりまえ」に飲み込まれていく。前までの自分たちを切り捨てながら………

 ということで、最初のうちのテンション高めで楽しくて、しあわせいっぱいな感じから、だんだん少しずつすれ違っていくのがツライです。なにがきっかけとは言えないけれど、少しずつ、かけ違えたボタンのように、気づいたときにはどうしようもなくなっている。

 そういえば、タイトルの「花束のような恋をし」ってとこから、すでに過去形だったなって思うと、すごく切ないです。悲しい。

 あの頃のふたりは、もうどこにもいないんだな。あたりまえのようにそこにあった、楽しかった時間。自分の“好き”を共有できるうれしさ。

 でも、別れる直前よりも、別れたあとの3ヶ月のほうが、なんだか仲の良い友人って感じで、会話があって、笑顔があって、知らなかったことを知って、思っていたけど言わなかったことを言って、タピオカを飲みながら、並んでテレビを眺める時間もあって、気持ちが穏やかで、とても安心できます。別れることを受け容れたふたりって感じで。それは、もう仕方ないことです。

 それに、恋が終わったからって、死んでしまうわけではなかった………

 

 再会しても、相手を認識しただけで、言葉を交わすことはなく、お互いに相手には見えないけれど(本当は分かってる?)、背中を向けたまま手を振って………それぞれの人生は続いていきます……

 終わりかたも、とてもやさしい。

 寂しいとか喪失感とか、そういう気持ちで終わるのではなく、もう少しポジディブな感情で観終えることができます。

 

 そんなこんなで、今日はこの辺りで。追加の蛇足はうしろにまとめました🐍...また明日!🐥💓

☆☆☆ 毎日お疲れさまです。あなたが笑顔で過ごせる日々でありますように!☆☆☆

 

🐍... わたしも、割と本を読むほうだと思っていましたが、ほとんど共通項がありませんでした。麦くんと絹ちゃんが盛り上がっている内容が分からない………気持ちは分かる、けれど分からない!ということで、ウィキペディアにも載っていましたが、映画を観ながらメモしたので置いておきますね。近いうちに読みたいです!

 「今村夏子さんの『ピクニック』」が劇中で何度も出てきたので、特に気になります。わたしは、それを読んで、なにかを感じることができるでしょうか………?(試金石💎✨)