ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

ドラマ『天気がよければ会いにゆきます』

 안녕하세요.

 似たようなテイストのドラマを続けて観ると、なんだか記憶が混ざりそうだったので、次はコメディ要素が少なめで、路線の違った雰囲気のドラマを観よう………とコチラにしました!

 最初は「全32話」にかなり腰が引けてしまったのですが、よく見たら、1話あたり30分弱なので大長編というわけではありません。たぶん。

 どん底にいるときは流石に無理ですが、ちょっと凹んだくらいの時なら、こころが癒やされるドラマなのかなって思いました。観て! 

作品紹介

INTRODUCTION

田舎町で繰り広げられる、優しく静かなヒーリング・ラブストーリー。

都会暮らしに疲れて地元に帰ってきたヘウォンをさりげなく気遣うウンソプと、彼の優しさに触れて華やいだ笑顔を取り戻していくヘウォン。それぞれに家族と関連する秘密を抱えて生きてきた2人は、過去の傷を乗り越えながら、お互いにかけがえのない存在となっていく。長い冬が過ぎたとき、2人はどんな春を迎えるのか――。

CHARACTER 

  • モク・ヘウォン:パク・ミニョン 元チェロ講師。ソウルの大学に進学し音楽塾に就職するが、都会の暮らしに疲れてプクヒョンリに戻る。
  • イム・ウンソプ:ソ・ガンジュン 古民家の小さな書店“グッドナイト書房”の店主。
  • イ・ジャンウ:イ・ジェウク ウンソプの親友。
  • キム・ボヨン:イム・セミ 英語塾の講師。
  • オ・ヨンウ:キム・ヨンデ ソウルでカフェを経営するバリスタ。ヘウォンの同級生。
(韓国ドラマ「天気がよければ会いにゆきます」公式サイト|ポニーキャニオン より抜粋)

感 想 (ネタバレも?!)

 舞台となるプクヒョンリは架空の田舎町だそうですが、撮影場所は江原道寧越郡とのこと。(スマホで試しに入力したら、カンウォンドでちゃんと漢字が出てきました。続きもヨンウォルで出てくる。スゴイ!) なんというか、わたしにとっては馴染みのある田舎町。母は「昔の日本みたい」と言っていましたが、昔………というより祖母の家周辺は山に囲まれていて、今もあんな感じですよ。というより、もっと過疎。近くに街はあるけれど、こじんまりとしています。まぁ、それは置いておいて………そんなわけで、プクヒョンリの風景にとても親しみを感じました。

 季節が冬だからか、とても寒そうです。誰もが重ね着していて、帽子と手袋、厚手の防寒着が欠かせない感じ。その分、部屋のなかが暖かそうでした。窓から入ってくる陽射しのやわらかさ……ストーブ、淹れたてのコーヒー……………

 過去のエピソードが挿入されながら、話は進んでいきます。大人になった今とかつての高校生だったあの時。同じキャストさんが演じているけれど、制服を着ているからだけでなく、ちゃんと学生に見えるから凄いです。髪型とか、メイクとか、細かいところに工夫があるんだろうなって思いました。そして、転校生のヘウォン(パク・ミニョン)が圧倒的美少女で大変良いです。クールというより、淡々としている。

 学生の狭い世界、田舎町のイヤな部分、息苦しい閉塞感。いろいろあって、いろいろあります。ヘウォンは、いじめられていた感じなのに、それでも他に友だちはいたみたいで、都会の生活に疲れたときに帰ってこようと思えるほどには、田舎町を嫌ってはいないってことなのかなって思いました。結構、ヘビーな学生時代を過ごしている感じなのに………強いです……(わたしなら全力で逃げたい。都会から逃げるにしても、別のどこかに行きたいです。でも、叔母さんの家に居候するつもりなら住居の心配がなくて良いですね……)

 全編を通して、ウンソプ(ソ・ガンジュン)の一途でまっすぐな想いが伝わってきて、そこがストーリー全体の優しさと穏やかさ、安定感につながっているのかなって思いました。過去は過去。ザワザワすることはあるけれど、今は大丈夫。いつもエンドロール付近で流れるミッドナイト書房の非公開ブログ。ドラマ自体では塩対応かに思えたウンソプの反応に、そんな感情があったなんて…(分かりにくくて、分かりやすい!) 

 グッドナイト書房で開催される読書会が好きです。とても楽しそう。温かい飲みものと食べもの。素敵な物語。おじいさんが黙々と焼いている特にあんぱんがおいしそうでした。(みかんを焼いていたときはビックリしました。でも、焼くと甘くなるんでしたっけ?) ヘウォンの叔母さんが執筆した小説の一節、ウンソプの叔父さんが話して聞かせた『オオカミの銀の眉の話』、読書会で参加者が取り上げた『鶴の恩返し』『青い鳥』

 読書会以外の場面でも、小説のフレーズが引用されていることがあって、知らない話はタイトルすら思い浮かばなかったので、それが残念でした。もっと韓国語を理解できるか、韓国の文化を知っていれば、共通言語として分かる話なのかな………(それとも、わたしが文脈を読めていないだけで、もしかしたらユンテク編集長が書いた物語の一節かもしれません)

 おじいさんとぼくが出てきて、なにかを聞いたら「おじいさんは健康に良いミントティーをひとくち飲んだ」というような………愛って何?(気になりすぎるので、やっぱり確認すること!→*1 )(唐突に感じられるかもしれませんが、ウンソプの叔父さん………絶対に「だから」の使いかたがおかしいです。なぜ、そうなる?)

 ウンソプのグッドナイト書房は、古民家を修繕したり、工夫したりして、居心地よく整えている感じで、すごく良いなって思います。暮らしやすそう。ウンソプにとっての、大事な住まい。(ウチの母も古民家とか民芸が大好きです。築100年の家とか、ベニシアさんの生活スタイルとか。でも、モノを大切に扱うとか、掃除が苦にならないとか、そういう基本スペックが備わっていないと難しいと思います。基本、片づけられないひとたちなので、わたしたちには無理そうです……)

 こんな感じでしょうか。語りすぎず、かといって不足なく、書き出せたと思います。あとから思いつくことは、あるかもしれませんが………

 最後の最後で、物語というかフィクションというか少し距離のあったファンタジーが、こちらの世界とゆるやかに結びつく。やさしくない毎日を頑張っているであろう視聴者へのエールなのかなって思いました。

 そんなこんなで、今日はこの辺りで。また明日!🐥💓

☆☆☆ 毎日お疲れさまです。あなたが笑顔で過ごせる日々でありますように!☆☆☆

*1:ドラマを観ていたときも気になって、あとから何話だったかは確認してしまいました。21話。“「ハミルおじいさん 人は愛がなくても生きていける?」おじいさんは質問に答える代わりに健康に良いというミントティーを飲んだ。おじいさんは黙って僕を見た。僕はまだ幼いから知ってはいけないことが多いと思っているようだった。「おじいさん なぜ答えないの?」「愛がなくても人は生きていけるの?」「生きていけるよ」おじいさんは恥ずかしそうにうつむいた。僕の目から涙があふれた” 『これからの一生』エミール・アジャール