Netflixの調子も悪ければ、リモコンの調子も悪くて、検索して、観たい映画を選んで再生ボタンを押したところでブラックアウトしてホーム画面に戻る……を繰り返した昨日。
テレビで観るのは諦めて、スマホで観ることにしました。これなら、他の媒体は無理そうだけど、逆に(逆に?)Netflixだけは観られます。わぁい!
オススメだからか、リモコン操作をするうちに何度かひっかかってしまった作品があったので、せっかくだから観てみました。ひとがおいしそうに食べる場面って、なんだかこころが癒やされます。「食べる」って、ものすごく性格が出てしまうというか、無防備な姿だからでしょうか……?
作品紹介
『さぼリーマン 飴谷甘太朗』(さぼリーマン あめたにかんたろう)は、 原作:萩原天晴·作画:アビディ井上による日本の漫画作品。
あらすじ
SEから営業職に転職した飴谷甘太朗は、クールで颯爽とした立ち居振る舞いとポーカーフェイスで、バリバリと仕事を着実且つ的確に収める成績優秀なビジネスマン。周囲からの信頼も厚いが、プライベートに踏み込ませないミステリアスな一面がある。飴谷には周囲に隠している秘密がある。冷静沈着な風貌と裏腹に、実は和菓子洋菓子を問わず甘い物を愛してやまないスイーツ男子なのだ。前職のSEでは勤務中はほぼ社内に詰めていたため、週末しか甘味巡りが出来ない生活であった。平日にも甘味処巡りをしたい欲が勝り、外回りをメインに行う営業職に転職したのである。ただし、単にサボって甘味を貪るように食すのは飴谷の美学に反する。仕事をきちんと卒なく熟した上で「サボり時間」を捻出し、誰の目も気にせずに甘い物と正対して心ゆくまで堪能する…という背徳感が甘美なプラスαとなって、飴谷のスイーツ愛を加速させる。
テレビドラマ
Netflixとテレビ東京がタッグを組み、テレビ東京にて新設されたドラマ枠「木ドラ25」(毎週金曜1:00 - 1:30)の第2弾として、2017年7月14日から放送開始。タイトルは「さぼリーマン甘太朗」。
キャスト
飴谷甘太朗(あめたに かんたろう):尾上松也
- 母が歯科医師であるため、実家に住んでいた頃は甘いもの=スイーツが禁止されていた。その反発からスイーツに焦がれ、何よりも好きになった。
- 休日だけでなく、勤務日である平日も嗜みたいという欲求が募り、出版社・吉朝社の営業部に就職(転職)。
- 外回り営業をそつなくスマートに済ませ、帰社予定時間まで余剰時間を作り出してサボり、甘味処を巡ってスイーツを堪能する。その為に、あらゆるルーティン(準備)も欠かさない。
- スイーツ巡りのあとはすぐさま、自身のブログ『甘ブロ(あまブロ)』に“スイーツナイト”として写真を添えたレポートを更新する。しかし、対外的には、仕事を完璧にこなすクールな独身貴族として通っており、自身もそのように振る舞っているため、甘味好きを悟られないようにしている。
- 決め台詞は「甘味のみぞ知る」(「神のみぞ知る」に準えたもの)。
土橋香奈子(どばし かなこ):石川恋
- 甘太朗とは同課における同僚。
- 実はスイーツ好きで、「甘ブロ」の閲覧者(ハンドルネームは「スイーツプリンセス」)。
- 甘太朗がスイーツ党で「甘ブロ」管理人であることを薄々感づいていて、追及するがそのたびにかわされてしまう。
スタッフ
- 脚本:村上大樹、足立紳、山口智之、酒井善史
- 監督:守屋健太郎、石田雄介、髙島夏来
- 音楽:牧戸太郎
- 技術協力:ソニーPCL、レスパスビジョン、シネマサウンドワークス
- 照明協力:APEX
- 美術協力:日映装飾美術
- 音響効果:メディアハウス・サウンドデザイン
- 機材:小輝日文
- プロデューサー:渡邊愛美(テレビ東京)、坂井正徳(東北新社)、中澤研太(東北新社)
- チーフプロデューサー:大和健太郎(テレビ東京)
- Netflix共同プロデューサー:成田岳
- テレビ東京コンテンツプロデューサー:小林史憲、滝山直史
- 制作協力:Netflix
- 制作:テレビ東京、東北新社
- 製作著作:「さぼリーマン甘太朗」製作委員会
(ウィキペディア「さぼリーマン 飴谷甘太朗」より抜粋)
感想そしてネタバレ
率直な感想として、映像にお金がかかっていそうだなって思いました。手作り感が薄いというか、なんというか、力の入れ方がすごいというか………とにかく、制作陣の熱意が感じられました。みずみずしさ、シズル感、食感、香り、おいしさを表現するための手間を惜しまない。
それから、俳優陣……特に飴谷甘太朗を演じる尾上松也さんが体当たりというか、全力というか、スタッフさんたちにおもちゃにされているというか、そんな感じで、普段のクールで出来る営業と甘味を前にしたとき(あとは味わっているとき)のギャップがおもしろく、他では滅多に見られないであろう顔芸やキレッキレのダンスを披露されていて、なんだか貴重なものを観てしまったような気持ちになりました。おもしろい……けど、おもしろがってしまって大丈夫なのかしら……。スタッフさんたちにいじられていませんか?などと、謎の母目線で心配してしまいます。(検索したら、他の作品でも顔芸を披露されているみたいで……定評があるんですね!)(知らなかった!)
そんなこんなで、なんとなく名前から歌舞伎のひとなんだなって認識だけだったのが、作品を通して好感度が上がりました!全力投球!イイ!そして、メガネ!スーツ!お似合いです!!!
🐾🐾🐾🐾🐾🐱👓👔📚🍧🥞🍮🍫🌰☕
そんなこんなで、ネタバレです。
タイトルが「さぼリーマン甘太朗」で、なんとなく食わず嫌いなところがありました。そんな堂々とされても……オトナなら、そしてサボるのは良くないことという意識があるなら、バレないように、こっそりサボれば良いじゃない!
……こっそりでした。……そして、厳密にはサボってもいなかった。ちゃんと仕事をこなしたうえで、余剰時間を休憩にあてる……甘太朗さんの勤めている職場の就業規則はどうなのか分かりませんが、それによって余分な残業時間をつけている描写もありませんし、別に問題ないのでは???
でも、お仕事中の甘味……良いなぁ。最高ですね!
前職の事務員時代は、なかなかに前時代的な職場でしたけど、よく言えば古き良きところもあって、10時と15時くらいにお茶の時間があったような気がします。当然のように、末っ子のわたしか一個上の先輩がお茶かコーヒーを淹れてました。一体、いつの話だって感じですけど、かなり平成のことです。(振り返ると違和感しかない)(おかしいな……あの会社だけ昭和に取り残されていたのかな……)
そんな職場だったので、なにを気にすることもなく、いただきものの甘味や社長の奥さまが差し入れてくださったスイーツなどを(よく考えてみたら休憩時間でもないのに、堂々と)堪能したものです。そこは、前の仕事で楽しかったことのひとつではありますね。サルトリイバラの葉っぱで包まれた麩饅頭、おいしかったな……お気に入りでした。(なんとなく検索してみたのですが、もしかしたら菓子処 大口屋さんの「餡麩三喜羅」だったのかな。ほのかな塩気があって、餡が甘すぎず、葉っぱが丸っこかったのを覚えています)(似たような麩饅頭はあるかもですが、葉っぱが丸いところのが別格です!)(っても、ドラマには出てこないので紹介するのもな……と思ったのですが、せっかくなので貼り付けておきますね!興味のある方は、そして好みに合いそうであれば、是非!→餡麩三喜羅|オンライン販売 – 菓子処 大口屋)
閑話休題。
原作を知らないので、内容について語るわけにはいかないと思いますが、ひとつだけ!
甘味を愛する甘太郎さんが、豆かんの回で、味わいにひたりすぎて、ふと時計を見て、のんびりしてもいられないと「時は豆なり」とつぶやきながら、お皿に残った豆かんをかきこむ場面があって、そこだけ違和感がありました。……あれ?甘味、お好きなんですよね?時間は大切ですけど、あと数口なら、いちいちヘブンへ旅立たなければ、5分もかからずに完食できますよね?それなら、最後のひと口まで、味わってほしかった気がします。わたしは、この飴谷甘太朗というキャラクターを理解したつもりで、なにひとつ理解できていなかったのかな………
あと、土橋(石川恋)さんが可愛いです。甘ブロをチェックしていて、甘太朗さんが甘ブロの管理人さんなら、ふたりで甘味トークができるのではと探りをいれてくるところが、とても一途で可愛い。なのに、肝心の甘太朗さんには、サボりがバレるのではないかと警戒されています。バレたところで、告げ口するようなひとじゃないのに……見る目がありませんね。(そして、サボっているという自覚と罪悪感はあったんですね。甘太朗さん。)
同僚の財部(健太郎)さんには、打ち解けている風なのに……解せぬ…。(お互いに相手の弱みを握っているから?)
でも、ある意味、最後まで「甘味を愛す」というところでブレないので信頼できます。ラブとかロマンスとか、話が散漫していかないところが良いなって思いました。🦋
シンプルな材料から生み出される「柔らかくて立つ」究極のプリン:木ドラ25 さぼリーマン甘太朗 第10...|テレ東プラス