ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

「むかしむかしあるところに、死体がありました。」

 안녕하세요

 アンニョンハセヨ〜 (こんにちは)

 五月女ケイ子さんのイラストが好きで、前から気になっていました。良きです!

  • タイトル:むかしむかしあるところに、死体がありました。
  • 発行年月日:2019年4月21日 第1刷発行
  • 著者:青柳碧人
  • 発行所:株式会社双葉社

(「むかしむかしあるところに、死体がありました。」奥付より抜粋)

感 想 (ネタバレも………?) 

 赤ずきんちゃんシリーズは、探偵役の赤ずきんちゃんが旅先で事件に巻き込まれるスタイルでしたが、こちら「日本昔ばなし×本格ミステリ」は決まった探偵役は不在のようです。ただ一見すると別々のように見える事件ですが、世界観は同じで、どこかで仄かにつながっているような………

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 誰もが知っている日本昔ばなし。だからこそ、登場人物に対する先入観みたいなものがあって、それを頓着せずに事件は起こって、犯人も存在する………みたいなところで、毎回 意表を突かれて、とてもおもしろかったです!

 ときに「………なんということでしょう…」という気持ちになることも………(本来、主役のはずなのに………なのに……)

 

 わたしが好きなのは、「つるの恩返し×倒叙ミステリー」の「つるの倒叙がえし」、「浦島太郎×密室トリック」の「密室龍宮城」、それから「花咲かじいさん×ダイイングメッセージ」の「花咲か死者伝言」です。

 鶴も龍宮城も、話の流れとしては分からなくもないですし、納得は出来るものの、「あなた………そんなキャラクターでした?」などと不思議な気持ちになります。ミステリーなので、あまり語りすぎるとネタバレになってしまうのが気がかりですが、なんというか主人公が不憫。最終的に真相に辿り着けてはいるものの………

 「花咲か死者伝言」も「なんということでしょう!」という感覚自体は他の作品と同じくらいなのですが、こういうのは好きです。わたし好み。弱き者が、勝てずとも負けていない感じ。(ただ、この先どうなるかは神のみぞ知る………なのです。でも、それならそれで良いのです。)

 興味を持たれたかたは、是非!

 

 そんなこんなで、今日はこの辺りで。

☆☆ また会いましょう!또 만나요!(*•ө•)ノ☆☆