ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

映画『本能寺ホテル』

 「こちらをご覧のかたは、こちらもご覧になっています」とばかりに、オススメに出てきました。なんとなくサムネイルの雰囲気で前に観たことあるような気がしましたが、それは別の作品でした。

 たしか税務調査官だかなんだかで、舞台は現代で、秀吉の末裔が……と検索したら、そちらは万城目学さん原作の『プリンセス・トヨトミ』(記憶力が残念)(しかも税務調査じゃなくて、会計検査院の調査官)(なにが違うの?←あとで調べる)

 あらすじを読んで、なんだかおもしろそうだったので観てみました。どう検索しても原作が見あたらず、映画オリジナルの脚本なのかな……。もし小説があるなら、タイムスリップの場面がどんなふうに表現されているのか読んでみたいです!

作品紹介

本能寺ホテル』(ほんのうじホテル)は、2017年1月14日に公開された日本映画。『プリンセス トヨトミ』の鈴木雅之監督と綾瀬はるか堤真一が再びタッグを組んだSF映画

キャスト 

倉本繭子:綾瀬はるか 織田信長堤真一 森蘭丸濱田岳 吉岡恭一:平山浩行 本能寺ホテル支配人:風間杜夫 明智光秀:髙嶋政宏 吉岡征次郎:近藤正臣 恭一の高校時代の同級生 加奈:平岩紙 恭一の高校時代の同級生 町田:迫田孝也 豊臣秀吉永野宗典 出張マッサージ師:八嶋智人 繭子が予約を間違えるホテルの支配人:宇梶剛士 職業安定所職員:飯尾和樹 チラシを配る男:加藤諒 ナレーション:中井貴一 (ウィキペディア本能寺ホテル」より抜粋)

あらすじ

倉本繭子(綾瀬はるか)は、ふとしたきっかけで京都の路地裏に佇むレトロな宿“本能寺ホテル”に宿泊する事に。なんとそこは戦国時代に繋がる不思議なホテルだった。一方、時は1582年。天下統一を目前に控えていた織田信長堤真一)は森蘭丸濱田岳)ら少数の家臣団と共に京都・本能寺に滞在している。冷酷非道なお館様を前に、戦々恐々とした日々を過ごす家臣たち。そんな時、見慣れない格好の女(繭子)が一人、寺に迷い込んでくる。その女は、400年後の世界からやってきた現代人。繭子は自身も訳のわからぬまま、信長と京都の町を見物するなど、交流を深める中で、次第に信長の人間性に惹かれていく。やがて繭子は、1582年の迷い込んだその日が「本能寺の変」が起きる前日である事に気づき――。(Amazon Prime Video「本能寺ホテル」より引用)

ネタバレもなにも……な感想

 冒頭、思わせぶりに格言的なことが書かれていると、つい控えてしまうわたしですよ。なんとなく、のちのちの伏線になっているのかなって……………

“愚者は経験から学ぶ

賢者は歴史から学ぶ オットー・フォン・ビスマルク

 新しい出会いが互いに相乗効果をもたらし、自身をアップデートしてくれる感じの話です。信長に出会った繭子は何かを感じたし、繭子に出会った信長もまた忘れていた何かを取り戻した……のかもしれません。

 のんびりしていて、マイペースで、周りに流されがちだけれど、芯の通ったところのある繭子を綾瀬はるかさんが好演しています。タイムスリップに驚いたり、でも順応するのが早くて、それなのに信長にはうっかり逆らってしまう。そして追われる。なにをやっても可愛いです。なんでもアリですね。

 何度か時代を行ったり来たりしつつも、その方法は分からない繭子さん。でも、ホテルの支配人に、タイムスリップする方法を聞いても無理なのでは?というか、その前に支配人も過去へ行ったことがあるか確認するのが先では?というか、言動から明らかにヤバいひとだと思われていそうなあたりは、なんというかソワソワしました。

 なんとなく終始うっすらとした不安がつきまとうのは、登場人物の誰も過去へタイムスリップする「時空の歪み」だか「タイムマシン」だかの発動条件を知らないからなのかなって思います。繭子がかなり近い線までいくけれど、たぶん足りない。知っているのは観客だけ。だから、誰も助けに行けない。鳴らないはずのオルゴールが鳴って、そのときにエレベーターに乗っていて、さらに金平糖を口にする(噛みくだく)→戦国時代に行ける。フロントのベルが鳴らされる→強制的に現代へ(エレベーターのなか)。

 今の時代、食べものを口にする前に手指消毒しないのはドキドキしますが……。まぁ、エレベーターのボタンは指先じゃなくても押せますね。(指の関節とか) 公開は4年前……あの頃は、まだ感染症の脅威もなく平和でした。

 最後の場面が、どの時代に行ってしまったの?!って感じですけど、でもフロントにひとがいなければ誰かがベルを押すはずですし、心配いらないですね!きっと彼は大丈夫!🦋

 

本能寺ホテル

本能寺ホテル

  • 発売日: 2017/08/02
  • メディア: Prime Video