監督さんつながりで、この春 公開された映画についても備忘録的に。
こちらも原作は漫画で、福満しげゆきさんの「生活」という作品。『生活【完全版】』のタイトルで単行本化されています。ヘタレな一般市民がひょんなことからヒーロー活動をはじめ、自分たちの想う正義のために、セクハラ疑いの教師を吊るしたり、あれこれ暗躍するうちに仲間が増えたり、組織になったり、いろいろあったりする話です。
監督が、原作に対してかなりの思い入れがあるようだったので、予習だと思って原作も読んでみました。
映画を観る前は、いくらなんでもカナヅチはダメでしょう……ガチな犯罪者になっちゃいますよ?と設定にハラハラしていたのに、観たら「ありだな」って思いました。あたりどころが悪ければ凶器だけれど、殺傷能力自体はさほどないような。それを華麗に操るオジさんこと片岡鶴太郎さんがカッコ良かったです。それから、窪田正孝さんが演じた「僕」こと土志田も攻撃をする前と後に決めポーズがあって、そういうヒーローっぽさが可愛かったです。
原作を読んでいたからこそ、わりと安心して観ていたのですが、ひとつ大きく違ったところがあって、そこにものすごくダメージをうけました。背中から切られた感じ。やっぱり大丈夫だった展開を望んでいたので、再登場の場面ではなんだか雑だけどやっぱり大丈夫だっ……え?ってなりました。「パーリーエンタテインメント」って言ってたのに、この展開なんだ……。
「守るべきものがあるとき人は誰でもヒーローになれる」「きっかけを周りから与えられても、自分で変わろうとしなければ変われない」このあたりが映画全体を通してのメッセージなのかな。どうかな。(ΦДΦ。)