ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

映画『言の葉の庭』

新海誠監督のアニメーション映画。2013年5月公開。

動画配信サービスで観ました。劇場で公開中の映画『君の名は。』が気になるけど、どんな作品なのか、なにを良しとする監督なのか、わからないので予習がてら……。

この作品、わりと好きだなって思いました。現実的で、いろんな余白を残してくれてるような。『ほしのこえ』を観たときは、ここで終わるんだ?!って思ったけど、これは放物線を描いたボールをキャッチできた感じ。雨のシーンが印象的で、なんか……良いなぁって。

 昼間から公園でビールを傾ける出社拒否中のユキノさん。タカオくんが入り口を通過する場面で公園内でのアルコール禁止の看板が確認できるのと、最後に映画内の公園は新宿御苑をモデルに描いていますが飲酒は禁止されていますって注釈が出ているのとで、ユキノさん実際にいたらダメな大人かもしれませんね。でも、分かる気がします。分かってしまう。わたしも完璧な大人ってわけじゃないから。

劇中の音楽も好きだし、終わりかたも好きな感じでした。これで納得しているけれど、小説もあるみたいなので、そのうち読んでみたいと思います。読みたい本ばかりが増えていく……w

 

 古文がそんなに得意じゃなかったせいか(←婉曲表現)、音を聴いただけではピンとこなくて、万葉集って知っても……学校で習った……か?……くらいのぽんこつっぷりなので調べてみました。言いながら帰ってしまうし、驟雨に見舞われるし、でも和歌の意味以上に古典ってところに重点があったのかなと思います。

「雷神(なるかみ)の 少し響(とよ)みて さし曇り 雨も降らぬか 君を留めむ」 雷が鳴って、雲が広がり、雨が降ってくれたら、帰ろうとしているあなたをきっと引き留められるのに

「雷神(なるかみ)の 少し響(とよ)みて 降らずとも 我(わ)は留まらむ 妹し留めば」 雷が鳴らなくても、雨が降らなくても、君が引き留めてくれたなら、僕はここにいるよ