原作の小説を読んだことがあって、大好きです。猫が出てきて、車に乗って旅するところ。景色が目に浮かぶのです。
でも、多分、映画館で予告を観て、うん!無理!と思いました。(予告って、観に来てもらうためのものなのに……)(気を引く程度で留めておくのが良いのではないかな?)
作品紹介
『旅猫リポート』(たびねこリポート)は、有川浩による長編小説。
映画
2018年10月26日公開。主演は福士蒼汰。原作者の有川浩が脚本も担当する。
キャスト
- 宮脇 悟 - 福士蒼汰
- ナナ(声) - 高畑充希
- ナナ - トム
- 杉 千佳子 - 広瀬アリス
- 杉 修介 - 大野拓朗
- 澤田 幸介(悟の親友・澤田写真館店主) - 山本涼介
- 吉峯 大吾 - 前野朋哉
- 小学生の悟 - 田口翔大
- 小学生の幸介 - 二宮慶多
- 五十嵐 - 中村靖日
- 神崎 - 戸田菜穂
- モモ(声) - 沢城みゆき
- 虎丸(声) - 前野智昭
- 宮脇 健悟(悟の父) - 橋本じゅん
- 宮脇 和子(悟の母) - 木村多江
- 澤田 慶介(幸介の父) - 田中壮太郎
- 澤田 洋恵(幸介の母) - 笛木優子
- 香島 法子(悟の叔母/宮脇 和子 の妹) - 竹内結子
スタッフ
感 想 (ネタバレ)
原作を読んでいるかたに注釈は必要ないと思いますが、まだのかたは先に原作を読むか、映画を観てください。
でも、あらすじを読んでからでも問題はないです。そんなことで楽しみが半減するなんてことは、ありません。むしろ、こころの準備をしてダメージに備えていただくのが宜しいかと思います。これまでも、わたしのブログを何度か読んでくださったかたなら、ご存知かもしれませんが……弱いんですよ。こういうの。
🐾🐾🐾🐾🐾🐱😼🚙
あらすじ
自らの死期を知り、飼い猫のナナを手放さなければならなくなったサトルは、ナナの引き取り手を求め、銀色のワゴンに乗って旅をする。サトルの幼少のころから現在までを、時間を追って再確認する旅でもあった。
ナナ(トム)の演技が上手です!……いや違うのか。それだけじゃないのかな。動物監修のスタッフさんたちが有能です!
それから、声をあてている高畑充希さんが良いです。可愛くて、賢くて、ネコ様な“ナナ”そのものでした。
ネコは良いです……………
ナナの新しい家族を探して、悟(福士蒼汰)とナナ(トム)は銀色のワゴンに乗って旅をします。映画では、銀色の「初代フィアット パンダ」が使われていて、それがすごく可愛かったです!
原作を読んでいたときも、わりと涙がとまらなかったんですが、映画も良かったです。すごく自然に実写に落とし込めているなって思いました。
大好きな両親を不慮の事故で失って、大事な家族でネコのハチとは別れることになって、少し大きくなってからハチに会いにいくためにバイトして旅費を稼ぐけれど、その前にハチは車に跳ねられて死んでしまって……。なんだか、とても悲しいです。いつも、自分の手の届かないところで大切なひとを亡くしてしまうなんて。しかも、全部 交通事故なんて。
でも、ナナに出会って、車に跳ねられて死にかけていたナナを救うことができて、ナナは悟のネコになります。
悟とナナの関係性が自然な感じで、そこも好きです。
好きな場面はたくさんありますが、なのはな畑のシーンが特に好きです。「ボクは、ここにいるよ。悟」「いつだって傍にいるよ。」
いろいろ語りたいことはありますが、このあたりにしておきますね。最後に、小説から印象深い一節を引いてみます。
―僕のリポートはもうすぐ終わる。それは決して悲しいことじゃない。僕らは旅の思い出を数えながら、次の旅へと向かうんだ。先に行ったひとを思いながら。後から来るひとを思いながら。
そうして僕らはいつかまた愛しいすべてのひとびとと地平線の向こうで出会うだろう。