こんにちは。
次も翻訳ものを読む………などと言っていましたが、積ん読を片づけていくことにしました。ということで、思いつきで買った文庫本✨
表紙の、重ねられた本のうえで寝ているネコに惹かれました。ネコ好きの皆さんはご存知かと思いますが、ネコ関連にハズレはありません!(たぶん) それに、青山美智子さんの作品はどれも読みやすく、ひと(と出会いや運命)に対する優しくて温かい眼差しが感じられて、安心して読めます。人生への肯定感がある。だからか、こころが温かくなるというか………読後感が良いです。
タイトル:お探し物は図書室まで
発行年月日:2023年3月5日 第1刷発行
著者:青山美智子
発行所:ポプラ社
(「お探し物は図書室まで」奥付より抜粋)
感 想 (ネタバレも?!)
すごく良かったです。おもしろかった。
とはいえ、別のブログで書いてしまったような気がするけれど、途中でストレスフルな展開があったりして、2章以降は途中からザッと斜め読みしては、戻って、あらためて読み直す………というのを繰り返していました。
メンタルが弱々の弱。
無理なんですよね。無理なときは。
もっと元気なときだったら、そんなに気にならないかもしれませんし、ちゃんと最初から最後まで飛ばさずに読み進めることができるかもしれませんが………今は無理でした。
喰らってるなって思う。地味に削がれてる。
傷つけられたのはわたしのはずなのに、彼女のほうが被害者面してるのが容易に想像できて、そういうところもウンザリする。暴言を吐いたのは、そっちでしょう?
とはいえ、昨日(考えてみれば昨日の話でした!何日も前のことかと思った………)すれ違ったときは、わたしのほうからちゃんと挨拶したから、かなり頑張りました。オトナだった。
出来るだけ関わりたくないという思いとは裏腹に、わたしが手伝った仕事で不備があって、無駄に責められました………(「ちょっと!ちゃんとやってよ!」って言い方www まぁ、気持ちは分かりますよ?)(でも、その日の彼女の担当ではなかったみたいです。フォローに入っていたのかと思いきや、ただ文句を垂れ流しただけでした。結局、わたしとNさんとで片づけました。ふたりとも夜勤明けだったのに。)(反省と振り返りはしましたが、釈然としない……)
でも、前からやりたがっていた仕事を任せてもらえて機嫌が良さそうだったのは何よりでした。こういうとき、少し前までだったら、向こうから連絡がくるか、こちらから「どうだった?」「良かったね」と電話して、彼女の初仕事の奮闘ぶりを聞いてあげようとしたかもしれません。
どっちもなかったですけど。
っていうか、かかってきても困るけど。
もう、どう関わったら良いのか分かりません。彼女の近くにいたGさんへの依頼を、まるっと他人任せにしてしまうくらいには近寄りたくなかったです。(「まだ依頼できてません!」って、そんなにハキハキ言うことでもなかった………)(「なので、お願いしたいです」って言ったら、あーって感じで引き受けてくれて、やさしい同僚ですよ。) 短期間で、かなりこじらせてます。大人の対応を意識しすぎて、そのせいで混乱しているのかも。彼女に投げつけられたひと言にだいぶ傷ついたし、尊厳が踏みにじられました。悲しいし、同時に怒りもある。そこまで深い意図はなかったとしても、無意識に出てくる言葉って、逆に本心だったりするでしょう? 平気なフリして返信せずに、既読スルーで良かった。朝だって、挨拶せずに無視で良かった。それなのに、取り繕ったりしてバカみたいです。それだから、わたしの気持ちが相手に伝わらないのでは? あぁ、自分は大したことは言っていないのだと思わせてしまったのでは? それで、安心したのか、仕事のことで一方的に責めてきて………(わたしにも言い分はあったけれど、上の文句は直接言われたわけではないから対応しにくい。大きなひとり言というかボヤキというか。) なんだかな。精神的に疲労したのか、珍しく、仕事から帰ってわりとすぐに寝落ちてしまいました。………って、かなり話がそれましたね。(すでに感想じゃなくなってる………)
とにかく、今のわたしに刺さる、必要な言葉がたくさんありました。ここまで地の文が多ければ引用条件に引っかからないと思うので、あとは覚え書きがてら、書き残していこうと思います。
興味を持たれたかたは、是非!
「何が起きるかわからない世の中で、今の自分にできることを今やってるんだ」
「いつかって言っている間は、夢は終わらないよ。美しい夢のまま、ずっと続く。かなわなくても、それもひとつの生き方だと私は思う。無計画な夢を抱くのも、悪いことじゃない。日々を楽しくしてくれるからね」
「ねえ、諒ちゃん。世界は何で回ってると思う?」
「えっ……。えっと、愛、とか」
僕が答えると比奈は「えーっ!」と叫んで目を丸くする。
「すごいなぁ、諒ちゃんのそういうところ好きだけど」
おかしそうに笑ったあと、比奈は諭すように言った。
「私はね、信用だと思ってる」
「それよ!理屈よりも、ワクワクするならその選択は正解なんだよ、きっと」
やることはたくさんあるけど、「時間がない」なんて言い訳はもうよそうと僕は思った。
「ある時間」で、できることを考えていくんだ。
「いつか」が「明日」になる。
「人生なんて、いつも大狂いよ。どんな境遇にいたって、思い通りにはいかないわよ。でも逆に、思いつきもしない嬉しいサプライズが待っていたりもするでしょう。結果的に、希望通りじゃなくてよかった、セーフ!ってことなんかいっぱいあるんだから。計画や予定が狂うことを、不運とか失敗って思わなくていいの。そうやって変わっていくのよ、自分も、人生も」
不思議だけど、本を読んでいると時々、こんなふうに現実とのシンクロが起こる。
「絶対大丈夫なことなんかないかわりに、絶対ダメって言いきれることもたぶんないんだ。そんなの、誰にもわからないんだ」
(略) 本も、そうなの。作り手の狙いとは関係のないところで、そこに書かれた幾ばくかの言葉を、読んだ人が自分自身に紐づけてその人だけの何かを得るんです」
役に立つか、モノになるか。これまでのわたしを邪魔していたのはそんな価値基準だったのかもしれない。でも、心が動くこと自体が大切なのだと思うと、やってみたいことはいくつもあった。
目に映る日々を、豊かに味わっていこう。ワイドビューで。
☆☆☆ 毎日お疲れさまです。あなたが笑顔で過ごせる日々でありますように!☆☆☆