ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

「濱地健三郎の幽たる事件簿」

 안녕하세요

 アンニョンハセヨ~ (こんにちは)

 表紙が印象的で、素敵です。濱地健三郎さんの年齢不詳さとか、感じの良さとか、作品の雰囲気とか、そういったものが感じられて、色合いも含めて良いなぁって。

 モチーフが多いのも、全体的な情報量が多くて、ひとつひとつを眺める楽しみもあります。

(「濱地健三郎の幽たる事件簿」奥付より抜粋)

感 想 (ネタバレも?!)

 おもしろかったです。

 サムネイル目的でAmazonのリンクを張ったら、他のタイトルも出てきたので、続編『濱地健三郎の呪える事件簿』が刊行されていることを知りました。今回の『幽たる事件簿』はシリーズ2作目で、1作目には『濱地健三郎の霊なる事件簿』があります。それぞれ、霊なる(くしびなる)*1、幽たる(かくれたる)*2と読みます。

 霊的な事柄を専門とする《心霊探偵》濱地健三郎。大々的に広告をせずとも、口コミや通りすがりに耳にしたことなどの不思議な縁で必要とするひとには存在が伝わるようで、経営については悩まなくても良い程度に繁盛していそうです。

 私生活は謎に包まれていて、紳士的でありながら、見た目は年齢不詳な濱地健三郎探偵。実写化するなら誰だろうかと、しばし本気で考えてしまいました。濱地探偵を表すのに、30代にも50代にも見えるとありますが、実際に若く見える50代を起用してしまうと、30代には見えないと思われます。なので、間をとって、若く見える40代で、イメージが離れすぎず、演技力のありそうな俳優さんを検索していくと………「高橋一生さん」「向井理さん」「玉木宏さん」あたりが良いかなぁ……(って、ただ好きなだけ………)

 相棒のユリエさんは、設定通りの年齢設定で、濱地探偵と並んだときに親子のようにも恋人のようにも見える俳優さんが良いです。信頼関係や互いに尊敬する気持ちはあっても、ユリエさんと濱地探偵の間に恋愛感情がないってところは原作通りであってほしい。(ユリエさんには知人以上の恋人未満な男友だちがいますから……) 単なる雇用関係………良いじゃないですか……!

 

 幽霊や人ならざるモノとミステリーという、少し風変わりな取り合わせで、不可思議な現象でありながら、理屈があったり、筋は通っていたりする。幽霊や生霊と言っても、見えないひとには見えず、見えるひとには見えたり、話が出来たりするので、怖かったり不気味だったりするだけではないところが良いです。そして、濱地探偵は霊的なものが見えるだけでなく、それを祓えるだけの能力もあります。見えるというのは大きいですね。頼りになる。安心感があります。

 

 わたしが好きな話は「ホームに佇む」「ミステリー研究会の幽霊」です。どちらも幽霊の正体が明らかになって、しかも生きているひとに危害を加えることなく、ひとりは帰りたい場所へ帰ることができて、もうひとりは「なんとなく」今のメンバーたちと共存していける………そういうところが良いなぁって思いました。

 ただ、「ホームに佇む」で濱地探偵に対して思ったのは、なんとなく彼がそこに居続ける理由が想像できていたのなら、切符を購入してプレゼントするか、自分の分の入場券を別に用意しておけば良かったのではないかなって………(入場券って概念が一般的ではない…?) 

 作中にタイトルの出てきたスティーヴン・ローズ著『ゴースト・トレイン』が気になりました。そのうち、読んでみたいです。

 そんなこんなで、今日はこの辺りで。また明日!🐥💓

☆☆☆あなたが笑顔で過ごせる毎日でありますように!☆☆☆

*1:不思議なこと。霊妙なこと。また、そのさま。

*2:スマホの検索では見つかりませんでした…🐥💦