ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

「濱地健三郎の呪える事件簿」

 안녕하세요

 アンニョンハセヨ~ (こんにちは)

 サムネイル目的でAmazonのリンクを張って、続編が出ていることに気づきました。最近、この流れが多いです。(「営繕かるかや怪異譚」シリーズに続いて………)

 やはりコロナ禍で出歩かなかった時期が大きいのでしょうか………仕事柄、割とストイックに「ステイホーム」していましたから。

(「濱地健三郎の呪える事件簿」奥付より抜粋)

感 想 (ネタバレも?!)

 前作に続き、表紙カバーは鈴木久美さんの装丁で、Q-TAさんの装画。有栖川先生の「あとがき」によると、様々なモチーフが三重になっているのは、視える・視えない・その狭間の三つの状態を表現しているそうです。

 こちらに背中を向けて歩いている緑の(あるいは黄色、または光の関係で白かもしれない)ワンピースの女性が印象的です。女性というのも、髪が長そうなところから判断しているだけで、実は違うかもしれない………

 短編集ではありますが、これまでなかった「続きもの」があります。2編目に収録されている「戸口で招くもの」と次の3編目「囚われて」が続きになっていて、なんだか連続ドラマみたいです。完結しているけれど、次の序章が始まっている………みたいな。

 そんなこんなで、この2作品が好きです。

 リモート会議や緊急事態宣言など、まだ記憶に新しく、でも5類に移行したことで前ほどの緊迫感はないので、少し離れたところから眺めるような気安さがあります。そういえば、大変だったな………みたいな。PCR検査とか。聞かなくなりましたね。(今は、ID NOW™が主流でしょうか?)

 「戸口で招くもの」は、怪異でありながら、ミステリーの要素も大きくて、読み応えがありました。合理性と整合性が良き。濱地先生は、推理でもなんでもないって言っていますが、時に発想の飛躍も必要なのです。「囚われて」は、珍しく怪異の側が困っている事件。なるほど。御札って向きがあるんですね………無頓着だったかも。怪異が解決してからの、濱地先生と若者ふたり(志摩さんと進藤くん)のやりとりがおもしろかったです。「まったく僕をいくつだと思っているんだい?」「いくつですか?」

 年齢不詳の濱地探偵の実年齢が明かされるかと思いましたが、残念でした………笑

 「伝達」も良かった。お客さんとしての刑事・赤波江さんもマナーが良くて、店主のひとも明るくて、話し上手で。コロナ禍においては、政策のあおりをくらって、飲食店関係は大変だっただろうなって、あらためて思いました。いつもは営業している時間に開いていないって、ほとんど外食しないわたしにとっても地味に打撃でしたし……

 おでん、良いですよね。(食べたいな)(←唐突)

 

 実写化するなら、濱地健三郎さん役はディーン・フジオカさんも似合うだろうなって思えてきました。それから、桐山漣さん。若く見えるというより、実年齢がお若いですけど、ミステリアスさ加減はハマりそうな気がします。

 

 さて、例によって気になったものを覚書きまでに書き残しておこうと思います。実は、コロナ禍でみんなが読んでるって聞いても今ひとつ食指が動かなかったんですよね。渦中も渦中なので、おなかいっぱいでした………

 そんなこんなで、今日はこの辺りで。また明日!🐥💓
☆☆☆あなたが笑顔で過ごせる毎日でありますように!☆☆☆