ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

「営繕かるかや怪異譚」

 こんにちは。

 最近は、読まずに積んでいた本を片端から読んでいくことにしています。夏の文庫本フェアにつられて、(前回うっかりもらいそびれたしおりがほしくて、本屋さんを再訪してしまいました……)新たに4冊ほど購入。

 おかしいです。読んでいるスピードと本が増えるスピードが合ってない………

 でも、仕方ないです。無駄な買いものは、していないので。純金のキュンタしおりがほしいですし。そのためには、ツイッターチャレンジをしなくては。そのためには、本を購入して、ステンドグラスしおりをいただかなくては、ならないのです。うん!最高ですね!

 こちらは、前から持っていた本。季節柄、ちょうどいいかと思って読み始めました。

(「営繕かるかや怪異譚」奥付より抜粋)

感 想 (ネタバレ……?)

 表紙のイラストが漆原友紀先生。漫画「蟲師」の作者さんです。平積みされていて、思わず手にとってしまいました。雰囲気のある絵柄で素敵!中央に大工道具を抱えた青年が立っているのですが、真っ先に目に入ったのは左端の後ろ姿の女性と紅い花でした。帯をはずすと、ふすまを開けようとする白い手が見えて、ハッとさせられます。

 すでに怖いのですが………?(怖がり)

 

 読みやすかったです。

 読了した本は少ないですが、もともと小野不由美先生の作品が好きで、再読はしていませんが『黒祠の島』は、わたしにとって殿堂入りです。読後感と終わりかたは、ミステリー。でも、途中の流れはホラーみがあってサスペンスでスリラー。ストーリーに緩急があって、気持ちがジェットコースターに乗っているみたいに振り回されます。(そこが楽しい!) ずっと室内にいるのかと思いきや、途中から外へ出てきている彼女を演じてみたいと思うくらい、大好きな作品です。わたし、そもそも俳優ではないのですが………

 

 話がそれました。

 今作も、おもしろかったです。すっごく怖かった。でも、ただ怖がらせるだけで終わらないところが良かったです。ちゃんと解決してもらえる。怖がって、破滅して、終わり………ではない。

 怪異も、怪異に遭遇してしまうひとも、リアリティがあって、確かな手触りを感じます。それに比べて、営繕屋の尾端さん(漢字に不安が………確か、この字で合っていると思うけれど。オバナさん)は、若くて、誠実で、優しいというキャラクター以外の背景が見えてこないというか、ふわっとしている感じがしました。

 井戸の話が、すごく怖かったです。

 ガレージの話も怖かったですが、途中で印象が変わりました。ただただ恐ろしいものから憐れなものに、災厄をもたらそうとするものから救いを求めるものに。救いのある終わりかたで良かったなって思います。それに、本当に怖いのは、曰くつきの物件を、そうと知りながら貸している親戚では………。本当に怖いのは、怪異よりも生きている人間の性根です。

 怖くて、ゾワゾワして、夏にピッタリだと思いました。怪異については、営繕屋さんのおかげで解決するので、怖いけれど、読み終えるときには安心できます。興味を持たれたかたは、是非!

 って感じの内容を書いたのに、更新ができなくて、それならせめて下書き保存と思ったら、それもできなくて、一旦ブログを閉じたら、バックアップで何とかできるかと思いきや、閉じるときに変更を保存しないにしてしまって、せっかく書いたブログが消えてしまったことが、いちばんの怪異でした。なんで?!

 そんなこんなで、今日はこの辺りで。また明日!🐥💓

☆☆☆あなたが笑顔で過ごせる毎日でありますように!☆☆☆