안녕하세요
アンニョンハセヨ~ (こんにちは)
U-NEXTで配信中。映画『お嬢さん』を観て、ウィキペディアでパク・チャヌク監督の他の作品を検索した時に、なんとなく気になりました。それから、最近いろいろ途中まで観ているドラマを放置して、気になったドラマの1話を見たら、そこにゲストでイ・ヨンエさんが本人役として登場されていて、検索したらウィキペディアに『親切なクムジャさん』が載っていて、これは観るべきだなって。
そういうタイミングは信じるほうです✨
作品紹介
『親切なクムジャさん』(しんせつなクムジャさん、原題:친절한 금자씨)は、2005年公開の韓国映画。『復讐者に憐れみを』、『オールド・ボーイ』に続く、パク・チャヌク監督による復讐三部作の最終作。
ストーリー
幼児誘拐・殺人の罪で13年間服役していた主人公クムジャ(イ・ヨンエ)。その罪は濡れ衣だった。自分の子どもの命を盾に取られ、彼女は真犯人の罪をかぶったのだ。いつもにこやかに服役仲間や支援者たちに接して「親切なクムジャさん」と呼ばれる模範囚の彼女だったが、娘との暮らしを自分から奪った真犯人への復讐を決意していた。
出所した彼女はパティシエの職に就く。そして密かに服役中に知り合った仲間、また彼女の無実を直感していた当時の捜査関係者とも手を組み、真犯人を追い詰めついに捕らえる。しかし、真犯人の犠牲になった子どもが一人だけではないことが判明。そして、犯人によって殺された子供たちの遺族による復讐が始まる。
キャスト
- イ・クムジャ∶イ・ヨンエ
- ペク・ハンサン先生∶チェ・ミンシク
- ジェニー∶クォン・イェヨン
- クンシク∶キム・シフ
- チャン氏∶オ・ダルス
- 伝導師∶キム・ビョンオク
- パク・イジョン∶イ・スンシン
- チェ班長∶ナム・イル
- 魔女∶コ・スヒ
- コ・ソンスク∶キム・ジング
- ウ・ソヨン∶キム・ブソン
- オ・スヒ∶ラ・ミラン
- キム・ヤンヒ∶ソ・ヨンジュ
- ソヨンの夫∶コ・チャンソク
- ウォンモの父∶キム・イクテ
- ウォンモの母∶イ・ヨンミ
- トンファの父∶チェ・ジョンウ
- トンファの母∶パク・ミョンシン
- チェギョンの父∶キム・チュンギ
- チェギョンの母∶イ・ヨンニョ
- ウンジュの祖母∶ウォン・ミウォン
- セヒョンの姉∶チャン・ジョンエ
- セヒョンの父∶オ・グァンノク(友情出演)
- 拉致犯1∶ソン・ガンホ(友情出演)
- 拉致犯2∶シン・ハギュン(友情出演)
- ニュースキャスター∶カン・ヘジョン(友情出演)
- 売春組織の元締め∶ハン・ジェドク(友情出演)
- ナレーション∶キム・セウォン
分かったつもりで、なにも分かっていないのかも。というか、最初から分かってないです。
感 想 (ネタバレも?!)
主演のイ・ヨンエ さんが美人です。
ポスターが何種類かあるみたいで、それも興味深かったです。真っ白な背景に宝石の涙をこぼしているクムジャさん、宗教画のような設えで無表情に両手で赤いロウソクの載った赤いケーキを持つクムジャさん。黒い背景で、真っ赤なアイシャドウをぺったりと塗ってコンパクトを眺めるクムジャさん。彼女の二面性を表しているような気がしました。
模範囚として13年の刑期を終えたクムジャ(イ・ヨンエ)さん。彼女は、幼い子どもを誘拐し、殺害したとして捕らえられ、服役しました。でも、それは真犯人に自身の子どもを誘拐され、脅されてのことで、冤罪だったのです………
服役中は、慈母のように親切で優しく、仲間たちから慕われます*1。臓器を提供してあげたり、監房に君臨する魔女を密かに殺したり………
そして、出所した彼女は、真犯人への復讐を着々と進めるのでした。
行間を読むのが得意ではないので、うまく理解できていない部分が多いかもしれません。でも、そもそもタイトル自体が欺瞞に満ちたもののように感じました。親切であるということが。周りにとっても、クムジャさん自身にとっても。
まぁ、アレです。同族嫌悪。
収容された時は、泣いてばかりいて、自分の居場所を見つけられずにいたクムジャさんが、そのうち「親切である」ということに存在意義を見出したかのように感じます。キリスト教に出会って、神の愛に抱かれる。良いですね。
動けない老女のおしりを拭いてあげて、仲間を助け、魔女のことも親切に看病してやり、片手間に食事のなかに漂白剤を混ぜる、と……
そして、出所する日。
賛美歌*2が歌われて、伝道師様が豆腐を渡しますが、クムジャさんは一瞥しただけで受け取らず、さらには引っくり返して立ち去っていきます。そう。復讐は、これから……………
出所したクムジャさんは、パティシエの仕事に就いて、服役中に出会った老女から手に入れた設計図を元に銃の作製を仲間に依頼し、同じく仲間に飾りの意匠を依頼し、娘の居場所を探して会いに行きます。そして、クムジャさんが誘ったわけでもないのに、彼女にとって予定外なことに、娘が韓国についてくる………
クムジャさんが服役している間に、仲間たちは真犯人の居場所を見つけ出し、そして美貌の仲間が妻の座におさまっています。凶器は準備できた。あとは、機会を見て、実行するのみ。真犯人もクムジャさんの動きを察して、手を出してきます。でも、そういった場面では、護るべきものがあって、躊躇しない者が強い!
パティシエ見習いなのかアルバイトなのか、クムジャさんを慕っているクンシク(キム・シフ)が可愛くて良いです。無邪気さが大きなわんこ。クムジャさんの娘とも気まずくならず、兄貴分として振る舞っている気がします。
クムジャさんが子どもを誘拐して殺した(ということにされた)のは20歳。そのときの子どもは6歳で、クンシクと同い年。つまり14歳差………?(……関係ないか………)
真犯人に殺された子どもたちの遺族による復讐劇って、それは本当に救いになるのかな………そして、真実と真犯人を被害者家族に教えてあげることは本当に親切なのかしら……?(分からない)
そして、復讐を遂げても、クムジャさんは救われていないのかもしれません。真犯人がウォンモくんに「あと5分で泣きやまなければ殺す」と言って、本当に殺したという事実を知っていたので、クムジャさんは犯人でこそないけれど、傍観していたということでしょうか。だからこそ、罪悪感が拭えなかった………? 真犯人の代わりに13年半も服役しても?
復讐を終えて、みんなで掃除して、ゴミを片づけて、クムジャさんのお店でケーキを食べて、慰労会と今後の話し合いをする場面。そこでは、つややかにコーティングされた黒いチョコレートケーキが出てきます。ベリー系のフィリングが挟まっているように見えて、おいしそうでした。
幻のウォンモくんに対してさえ、クムジャさんは謝罪の言葉を言わせてもらえないでいます。もちろん、言いたかったのは他のなにかだったかもしれませんが………
最後の場面が分からなくて、そこだけ見返したら、さらに分からなくなりました。オーストラリアから養父母がジェニーを迎えに来て、ジェニーがむせて目を覚ます場面は………あれは一酸化中毒……?養父母もジェニーも死んでしまったの?それとも、見たままを信じれば良くて、ジェニーが目を覚まして、外に出てきただけ?
そして、クムジャさんがジェニーに差し出すのは真っ白なケーキ。清く生きて。真っ白に。このケーキみたいに。もっと。この雪みたいに。ジェニーが指でクリームをすくって口にして、クムジャさんにも差し出すのを彼女が食べないので、ジェニーが自分の口にいれます。
クムジャさんは、涙をこらえて、思いあまってかケーキに顔を突っ伏している。(食べてる?)
ジェニーがクムジャさんを抱きしめて、そこにクムジャさんにとっての救いがある………のかもしれません。
ナレーションが「だからこそ、私はクムジャさんが好きだった*3」「さよなら、クムジャさん」で映画は終わります。この復讐劇を淡々と語っていたのが、いつか遠い未来のジェニーだった………?
白いものを食べたから、クムジャさんはもう犯罪を犯すことはないですね。(そういうこと?)
こんな感じでしょうか。
また時間をおいて再見したら、また違った感想を抱くかもしれません………
そんなこんなで、今日はこの辺りで。また明日!🐥💓
☆☆☆あなたが笑顔で過ごせる毎日でありますように!☆☆☆
*1:「私の中に天使がいるとしたら、あの邪悪な行為をしている間、天使はどこにいたのですか?伝道師様のお話を聞いて、そう考えました。そして悟りました。私の中の天使は呼んだ時だけ姿を現すのだと。今どこ?出てきてください。私はここにいます。天使を呼ぶこと、それが、まさに祈りなのです。祈りを学ぶには刑務所こそが理想の場所です。なぜならば、ここでは私たち全員が罪人であることを知っているからです」
*2:検索したけれど分かりませんでした。ご存知のかたがいらしたら曲名を教えてください!🐥💦「私の進む道には高い塀と深き罠が多かりき、かよわき私には越えることができぬゆえ、救いの手を差し伸べたまえ」「神の息づかいが私を包みこみ、塀を越えさせたまわん、神の手のひらが橋となり、罠を越えさせたまわん」
*3:最初に会ったとき、韓国語でお母さんって何て言うの?というジェニーの質問に対して、クムジャさんは「クムジャさん」と答えています。