안녕하세요
アンニョンハセヨ~ (こんにちは)
移動中に読み進めて、読了しました!
すごく良かったです。なんというか、ちゃんと事件の顛末が明かされて、解決する。探偵が、幕引きしてくれる。王道のミステリーでした!
(「カササギ殺人事件 下」奥付より抜粋)
感 想 (ネタバレなしで!🍐)
すごくフェアでした。おもしろかった!
結果的に探偵役を担うことになったあの方は、探偵としては未熟で、あまり優秀ではなかったけれど、語り手としては完璧でした。引っかかっていなくても、いろんなひととのいろんな会話を開示してくれているので、読者の推理するための手札が増えます。もちろん、なかには偽の手がかり*1もあります。
ちゃんと「カササギ殺人事件」の結末部分が見つかって、犯人が明らかになるので良かったです。そして、今作自体も、真実が明かされて、そしてとても現実的に終止符が打たれます。
興味を持たれたかたは、是非!
ミステリーの読書体験は、やっぱり不可逆なのが、楽しくて、少し寂しいです。初見でしか味わえない感情がある。是非、あなたには犯人をあてていただきたいです!ファイト!
さて、ネタバレなしで感想を書いたら、やたらと短くなってしまったので、分量確保と覚書きまでに、いくつかの気になったことを書き残しておきます。読んでみたい本。そして、こころに響いた言葉を。
結末がなくても生き残ったミステリというと、やはり作者が死亡して未完のままに終わった『エドウィン・ドルードの謎』くらいしか思いつかないけれど、あれはチャールズ・ディケンズの作品だったから許されたのであって、アラン・コンウェイはそうはいかないだろう。
ミステリとは、真実をめぐる物語である――それ以上のものでもないし、それ以下のものでもない。確実なことなど何もないこの世界で、きっちりとすべてのiに点が打たれ、すべてのtに横棒の入っている本の最後のページにたどりつくのは、誰にとっても心の満たされる瞬間ではないだろうか。
わたしの言いたいことがわかってもらえるだろうか? わたしの新しい人生は、それまでの人生のアナグラムであり、もともとはどんな形をしていたのか、新しい人生を生きはじめたときにようやく見えてきたということだ。
そんなこんなで、今日はこの辺りで。また、明日!또 뵙겠습니다!
☆☆☆明日も笑顔あふれる素敵な一日になりますように!☆☆☆
*1:レッドヘリング【red herring】というらしいですね。燻製ニシン。ミスディレクションも似たような意味なのかな………?🐥🥫