ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

映画『1秒先の彼』

 안녕하세요

 アンニョンハセヨ~ (こんにちは)

 実は原作の映画『1秒先の彼女』を観ていて、リメイク版も気になっていました。Amazonプライムビデオにて配信中です!

作品情報

『1秒先の彼女』(いちびょうさきのかのじょ、原題:消失的情人節)は、2020年公開の台湾映画。2023年に『1秒先の彼』のタイトルで日本版のリメイク映画が公開。

日本版 1秒先の彼

  • 監督:山下敦弘
  • 脚本:宮藤官九郎
  • 原作:チェン・ユーシュン『1秒先の彼女』
  • 製作:根岸洋之、定井勇二
  • 音楽:関口シンゴ
  • 主題歌:幾田りら「P.S.」
  • 撮影:鎌苅洋一
  • 編集:佐藤崇
  • 制作会社:マッチポイント
  • 製作会社:「1秒先の彼」製作委員会
  • 配給:ビターズ・エンド
  • 公開:日本 2023年7月7日
  • 上映時間:119分

キャスト(日本版)

  • 皇一(すめらぎ・はじめ)演 - 岡田将生(幼少期:柊木陽太)何でも1秒早い郵便局員。仕事は効率的にこなせても恋愛は不得意。よく「残念なイケメン」と言われる。
  • 長宗我部麗華(ちょうそかべ・れいか)演 - 清原果耶(幼少期:加藤柚凪)何でも1秒遅い大学生。留年し続けて現在7回生の25歳。毎日郵便局に通い、とある宛先に手紙を送り続けているが…。

周辺人物

その他

(ウィキペディア「1秒先の彼女」より抜粋)

感 想 (ネタバレも?!)

 おもしろかったです!

 本家から3年しか経っていないのにリメイク?とか、人気作品にあやかるつもり?とか、なんでまた二番煎じ?とか………いろいろ思うところはあったのですが、これはきっと原作をものすごく好きな監督が、自分だったらこう撮りたいっていうのを実現させたのではないかなって勝手に思いました*1

 でも、原作をリスペクトしながらも、文化とかキャラクターの感じとかを自然に日本版に落とし込んでいて、良かったです。単なる焼き直しになっていない、日本版には日本版のおもしろさがあります。同じ作品であって、違う作品。

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 緑豆豆花の代わりにパピコとか。ラジオDJはベランダから登場せずに、ラジオと電話の声だけで出演していたりとか。ハジメくんは、ひとりじゃなく、家族(妹+妹のカレシ)と暮らしていたりとか。逆にレイカちゃんは、ひとり暮らし。

 バレンタインデーの代わりに花火大会の日で。そして、なにより舞台が京都!東京でも大阪でもなく、名古屋でも奈良でもなく京都!謎の説得力です。花火大会の日に1日分のEXTRAステージが現れるとか………ありえないこともありえそうです。京都だから。(わたしは京都をなんやと思て………我ながら謎ですが)(いろんな不思議の舞台になっているからかもしれませんね………)

 男女の役が入れ替わっているところも、逆に良かったと思います。でも、それによって起こる不都合も謎の運転手さんや人力車の存在によって回避されていて、自然です。なんならEXTRAステージが現れる理由も、サラッと「こういうことなんと違うかな?」くらいの軽さで説明されて、本当に親切設計。置いていかれる感じがしません。最初から、失踪していた父*2がバスに乗っている偶然も自然だし、渡しそびれたものをちゃんと渡しに行くのも、家族で写真を取るのも良かったし(時間が止まっているから、昼に上げたはずの花火が見えるようになっている………のかな)、自転車をちゃんともとの持ち主に戻していたから、人力車についてもちゃんと戻しているだろうなって思えるし、レイカちゃんは律儀。時間が動き出すところも唐突で自然で良かったです。

 謎のダンス講師はデビューの決まった路上ミュージシャンに変更されていて、ハジメくんはモテないわけではなくて、ただ振られるのが早いだけ。拳で殴り合うわけではなく、話し合いで解決するところも納得できました。レイカちゃんが桜子さんに対して怒るのは、普通に考えたら怖いんですけど(本当は知り合いだけれど、ハジメくんには認識されていないので)、でも彼女の誠実さの表れといった感じで分かる気がします。

 

 というか、ハジメ(岡田将生)くんとレイカ(清原果耶)ちゃんだからこそ成立する話なんだろうなって。原作を観たときの危うさみたいなものが解消されているのは、キャラクター造形の妙だと思います!

 興味をもたれたかたは、是非!

mionote.hatenablog.com

 

 それでは、今日はこの辺りで。

☆☆ また会いましょう!또 만나요!(*•ө•)ノ☆☆

*1:検索したらインタビュー記事を見つけたのですが、監督さんの主導というわけではなく、先に企画ありき………のようです。オトナの事情?🐥💧

*2:飛び降りようとしたわけでなく、別の方法に変えてあるのも、ある意味 自然だなって思いました。原作通りだと周りの時間が止まっていることに気づけないと立ち止まるきっかけにならないし、実行してしまえば途中で時間が止まっても戻れなさそうですし………時間が止まったことが、生きるきっかけになったのなら、そっちだろうなって……