ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

映画『嘘を愛する女』

 劇場に観に行きました。観終わったばかりのときは、なんだかいろいろと思うところがあって、もやもやしたので、なにか書こうと思いつつ……うまくまとまらなかったらしくタイトルだけ書かれた下書きが残っていました。

 初めて観たときは、ほとんど主人公に共感することができなくて、むしろ横恋慕しているはずの心葉ちゃんが一途でしたたかで可愛いなと思いました。2回目の今回は、身勝手で自分のことしか考えていないように見える主人公も、まぁそういうものかなと思えるようになっていて、成長なのか、なんなのか……。繰り返し観ると印象がならされるのか、最初はやたらと長く感じられてバランスが悪いように思えた場面も、実は短くあっさりしていて、不思議な感じがしました。(いちど観たことがあると全体を鳥瞰できるから?)

作品情報

嘘を愛する女』(うそをあいするおんな)は、2018年1月20日公開の日本映画。

TSUTAYA CREATERS'PROGRAM FILM 2015のグランプリ作品。監督は多くのCMを手掛けるCMディレクターの中江和仁。「夫は だれだった」という朝日新聞の記事から着想を得、実話を元にした物語。キャッチコピーは「愛さえも、嘘ですか?」「あなたは、誰?」。

あらすじ 

キャリアウーマンの川原由加利は、恋人の小出桔平と同棲して5年。そんなある日、桔平が倒れたと警察が知らせに来た。病院へ向かうとくも膜下出血で昏睡状態になった桔平がいた。すると警察は桔平の免許証が偽造されたものだと言い出す。由加利は私立探偵を雇い、桔平の真実を探ろうとするが…。(ウィキペディア嘘を愛する女」)

 由加利さんの顔とスタイルが良いです。キャリアウーマンとしてバリバリ働いて、稼いでいく感じ。強い女。周りから侮られないようにするためには、気が強くないといけないし、ある程度の鈍感さも必要なのかもしれません。でも、それを置いておいても、周りに期待するばかりで、そういうところは幼いと思います。なんだろう。唐突に見ていられなくなるこの感じ。ゾワゾワというか、ザワザワします。魅力的だとは思うけど、あまりお近づきにはなりたくないタイプです。ただの主観的な好みですが。

 もっと突き抜けた感じというか、失敗しない女な感じであれば、うまいこと相殺されるだろうに……と思いました。

 誰かの大切にしているものを無断で捨てるのはダメでしょう?いくら相手に裏切られたように感じても、騙されていたと分かっても、それをどれだけ大切にしていたかも、近くにいた由加利さんがよく分かっているはずなのに……

 紆余曲折を経て、自分自身の本当の気持ちに気づくというロードムービーでもあります。でも、相手の気持ちがどうだったかというのは、そこまで大切でしょうか。大切なのは、自分にとって相手がどういう存在かという点だと思うのですが……

 

 ただ、ふたりの出会いのきっかけとしてではあるけれど、映画で2011年の震災が描かれたのは、もしかしたら映画史としては重要なのかなと思いました。なんだかエピソードとして消費されるようで嫌な感じはしましたが、それはそれ。これはこれ、です。

 

嘘を愛する女

嘘を愛する女

  • 発売日: 2018/08/18
  • メディア: Prime Video
 

 なんだか、ちまちま書き進めてみたら、今週のお題にピッタリでした。せっかくなのでお題が変わらないうちに公開します。

今週のお題「下書き供養」