ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

映画『ナラタージュ』

 今回、初めて観ました。でも、想い出の作品です。

 あれは、今から数年前……………2年くらいになるでしょうか。友人に義兄を紹介されて、少しおつきあいすることになりました。そのときに、一緒に本屋さんをそぞろ歩いたのですが、そこでオススメされたのが、こちらの本でした。すぐに読みました。(素直なわたしですよ) 誰よりも好きって言うほどには積極的ではないけれど、一緒にいても悪くない程度には、わりと好意を持っていました。隣で息をしていても良い、というくらいには……

 読んだのは良いですけど、まぁ感想を言いにくいというか、なにを言ったら正解だったのかは、いまだに分かりません。内容について何ひとつ触れない無難な感じで逃げたような気がします。ファンには人気のある作品とのことですが、男性目線ではどんなふうに読めるのでしょう……?

 まぁ、振られたんですけどね!

 今思えば「忘れられないひとがいる」というのを遠回しに伝えられていたのかな……などと思えなくもないですが……わかりにくですよ!言葉を惜しまないでほしかったです。

 

作品情報

ナラタージュ』は、島本理生による日本の恋愛小説。2017年秋、映画作品が公開された。

映画

行定勲が監督を勤める映画作品が2017年10月7日に公開された。主演は、松本潤有村架純

キャスト 

葉山貴司 - 松本潤

工藤泉 - 有村架純

小野玲二 - 坂口健太郎

山田志緒 - 大西礼芳

黒川博文 - 古舘佑太郎

新堂慶 - 金子大地

葉山美雪 - 市川実日子

宮沢慶太 - 瀬戸康史

(ウィキペディアナラタージュ」より抜粋)

 映画は気になっていましたけど、先生と生徒とか、成人と未成年というのは、なんとなくひっかかりを感じてしまうので基本的に「観ない」という選択をしています。未成年と未成年なら、まぁ本人の気持ち次第って思うので、学園モノのラブストーリー全部を否定したいわけではないですけど……

 「先生」は出てきますが、ちゃんと大人で大人の判断ができるひとなので、安心して観ていられます。原作も良かった。でも、主人公の泉は、魔性の女性ってわけではないけれど、関わった周りの男性が惹かれて振り回されている感があって、正直 共感することができなかったような覚えがあります。自分の名前に似ているというのもありますが、志緒ちゃんが好き。

 その先生への恋心を秘め続ける泉を有村架純さんが演じていて、とても説得力があって、良かったです。松本潤さん演じる葉山先生も素敵でした。大人で、しっかりしていて、生徒たちをきちんと見ていて、サポートしている。でも、私生活ではいろいろあって、弱かったり、脆かったりする部分も抱えている。

 『今夜、ロマンス劇場で』では、一途で真面目で優しい好青年を演じていた坂口健太郎さんが、独占欲の強い、普段は優しいのに大声を上げたり、恋人の持ちものを勝手に見たり、携帯を覗いたりする役柄を自然にこなしていて、振れ幅!と思いました。役者さんはすごいなぁ。

 

 原作では、すべてを理解して受け入れてくれている婚約者との将来が決まっている泉さん。映画では、婚約者の影はなく、職場で後輩くんと残業中に過去を思い出しているという風に変わっています。

ナラタージュ〔narrationとmontageの混交という〕〔映画などで〕主人公に過去のことを物語らせながら場面をそれに合わせるという手法。(三省堂 新明解国語辞典 第六版)

 本映画の手法そのものが、ナラタージュなのかなって思いました。原作では、仕事で、偶然にも先生を知るひとに出会い、そこで先生の本当の想いに触れて、気持ちがあふれるところで終わっていたと思います。(本が手元にないので記憶だけで語っています) 映画では、先生から別れ際にもらった時計にあったメッセージを後輩くんが見つけ、その意味を知る。そして、時計の針がふたたび時を刻みはじめるところで終わっています。

 泉の控えめな笑顔。悲しみや喪失感で終わっていなくて、なにかあたたかな想いで満たされるように思いました。

 

ナラタージュ

ナラタージュ

  • 発売日: 2019/07/25
  • メディア: Prime Video
 

 懐中時計のメッセージ。筆記体なのと、ポルトガル語は習ったはずなのに忘れてしまったので、少し難儀しましたが合ってると思います。

 Que seja feliz. 幸せであるように 🦋

 

 ネコ出てきます。フウちゃん♪🐾🐱