この日は、夜勤入りでした。父だけ祖母宅へ出かけていて、母は仕事。仕事に出かける母を見送ってから、朝ごはんにシリアルを食べて、さて仮眠に入るには少し早いかな……
2時間弱くらい余裕があったので、マイリストに入れていた気になる作品の中から、「時間」と「おもしろさ」がちょうど良さそうなのを選んでみました。
作品情報
『泥棒役者』(どろぼうやくしゃ)は、西田征史が作・演出を手がけた日本の喜劇。2006年に片桐仁ときたろう主演で、劇団たいしゅう小説家の第10回公演として初演されたグランドホテル方式の演劇である。
2017年、同じく西田が脚本・監督を務めた同名映画が丸山隆平主演で公開され、翌2018年には丸山主演で舞台を再演。各作品には変更点が存在し、西田曰くそれぞれの作品は「違うもの」として作られている。
映画 (2017年)
2017年11月18日公開。脚本・監督は原作者である西田征史。主演は丸山隆平。
ストーリー (映画)
鍵開けの元泥棒・大貫はじめは、昔の仲間に脅されて豪邸に侵入する。そこへ次々と客が訪問し、はじめは泥棒であることがばれないよう様々な役を演じることとなり、勘違いを重ねて物語は進んでいく。
キャスト (映画)
大貫はじめ〈29〉演 - 丸山隆平(幼少期:岩田琉聖)
主人公。元泥棒の溶接工員。気弱でコミュ障。
前園俊太郎 演 - 市村正親
絵本作家。豪邸に住む。
奥江里子 演 - 石橋杏奈
編集者。
畠山則男 演 - 宮川大輔
泥棒。はじめの昔の仲間。はじめを脅して2人で豪邸に忍び込む。
高梨仁 演 - 片桐仁
ユーチューバー。前園家の隣に住むクレーマー。
藤岡美沙 演 - 高畑充希
はじめの恋人。料理上手で気遣いのできる女性。
米村真由美 演 - 峯村リエ
編集長。奥の上司。
轟良介 演 - ユースケ・サンタマリア
前園家に訪れるセールスマン。
グランドホテル方式というのが、分かるような、分からないような………前にも検索しましたが、いまひとつ理解できていません。主な作品に『THE 有頂天ホテル』は入っているけれど、『マスカレード・ホテル』は入っていない。この作品も含まれていません。ウィキペディアと言えども、すべてを網羅しているわけではないのでしょうが……。
あと気になるのが、表現の仕方です。「泥棒役者」はグランドホテル方式の演劇ってあるので、映画化した作品がグランドホテル方式かどうかについては言及されていません。
ちなみに、グランドホテル方式とは
映画や小説、演劇における表現技法の一つ。ホテルのような一つの大きな場所に様々な人間模様を持った人々が集まって、そこから物語が展開する方式のことである。群集劇(ぐんしゅうげき)、群像劇(ぐんぞうげき)、アンサンブル・プレイとも呼ばれる。(ウィキペディア「グランドホテル方式」より抜粋)
ネタバレな感想
ウィキペディアのストーリーで説明されていることが、ほぼすべてです。説明すればするほど、なんだかネタバレになってしまうので、最初におことわりしておきますね。
🐾🐾🐾🐾🐾😼⌚💍🙀💦
昔の仲間に脅されて、足を洗ったはずの泥棒にふたたび手を染めることになる はじめ(丸山隆平)さん。可愛い彼女がいるのに。というか、いるからこそ、彼女に自分の過去を知られたくなくて、脅しに屈してしまいます。
なんだか、思った以上にストレスフルでした。
はじめさん、則男(宮川大輔)の言うことを聞くだけなの?言われたことは何でもやるの?腕力で勝てないなら、鈍器という手もありますよ?
なにがイヤって、そのせいで彼女との約束を反故にしてしまうところです。しかも、仕事ってウソつく……。今は、まっとうに働いているんだから、泥棒は仕事ではないでしょう?
でも、たしかに仕事以外の他の言い訳は思いつきません……
なんか、泥棒って言うと素朴な感じしますけど、犯罪ですよ。侵入盗だし、窃盗だし、場合によっては強盗だし、反社会的行為じゃないですか。バレたら捕まるし、バレずに逃げおおせても犯罪に加担したことにはなるし、その事実は消せない。マイナス要素しかありません。
それなのに、なんでやろうとするかな……(怒)。則男さんには世話になった、恩義がある、本当は良い人だから あの人だけを犯罪者にはしたくない、とかの背景があるなら、まだ分からなくはないのです。でも、そういうのないですものね。ただ、脅しに屈しているだけです。易きに流れるって、やつですね。
こっそり泥棒にはいったはずが、セールスマンに見つかり、屋敷の主人に見つかり、訪問してきた編集者にも見つかってしまいます。その場しのぎのウソでごまかして、セールスマンには屋敷の主人、屋敷の主人には編集者、編集者には屋敷の主人(絵本作家)のフリをします。
お互いに勘違いしたままなのに、妙に話が噛み合ってしまって、さらに混沌へ……………(詳しくは観てください)
あ!わたしが好きなのは、広間の「タマとミキ」の像です。それから、前園俊太郎(市村正親)さんの自己紹介のポーズ。「前園俊太郎です」に合わせて、左手の親指だけを立てて、左肘(ひじ)を曲げて、いい笑顔で、ちょっと身体を反らす。すれ違いのターンでは、その親指の先に はじめさんがいて、編集者さんはそれを見て、はじめさんのことを紹介しているのだと納得します。(ちなみに肝心の前園さんのことは、お手伝いさんだと思ってる)(ちょっと違うけど、検索したらアメフトの審判の「資格没収」のシグナルに似てるかな)(……………似てないか…)(ちょうどポスターに載ってます!)
いろいろあって、前園さんに正体がバレてしまいます。「他のひとのせいにしたくても、本当は自分の責任なんだよ。」「自分の人生を、誰かのせいにすることなんてできないよ」って感じのことを言われます。実に正論。耳に痛いです。マッシュなのに………!
解説するのも野暮なので控えますが、いろいろなすれ違いが解消されて、最終的には大団円を迎えます。緊張と弛緩の繰り返しで、ほぼずっとストレスフルな感じでした。はじめさんの気持ちに同調していたのかもしれません。
良かったね、で終わる作品で良かったです。🦋
そういえば、丸山隆平さんって……丸みを帯びたU字の水槽の? 関ジャニ∞?冠番組『関ジャム』を割と楽しみに観ているはずなのに、ピンときませんでした。髪型のせい?
前から気になっていた作品『小野寺の弟・小野寺の姉』検索したら、そちらも西田征史さんが監督・脚本を務めているとのこと。観たいです!