ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

映画『ザ・マジックアワー』

 夜勤明けでいろいろ観るつもりが、寝てしまいました……

 火曜日は、ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』があるので、なんだかんだ映画を観るタイミングを逃しがちです。(家族に「そろそろ、大豆子はじまるよ」って言われなかったら、それも忘れるところでした……)

 Netflixで31日まで。

作品紹介

ザ・マジックアワー』(The Magic Hour)は、2008年6月7日に公開された日本映画。三谷幸喜監督作品第4作。

表題のマジックアワーとは、日没後の「太陽は沈み切っていながら、まだ辺りが残光に照らされているほんのわずかな、しかし最も美しい時間帯」を指す写真・映画用語。転じて本作では「誰にでもある『人生で最も輝く瞬間』」を意味する。

概要 

東宝スタジオの日本最大級スタジオ3つ(3スタジオ合計面積4426平方メートル)を使用し、巨大なセットで街並みを再現構築。エンディングでその建築工程が早回しで見られる。

・2008年2月に亡くなった市川崑監督最後の出演作で、この作品は「市川崑監督の思い出」に捧げられている(映画のラストに表記されている)。なお、彼が演じる映画監督が撮影しているのは『黒い十人の女』のパロディ「黒い101人の女」(後述)。

・映画『THE 有頂天ホテル』にも出演した香取慎吾が、1シーンだけ同じ役(只野憲二役)でカメオ出演している。

三谷幸喜監督作としては初のドルビーデジタル・サラウンドEX作品となった。

劇中劇 

劇中映画(劇中劇)が3本存在し、劇中映画「暗黒街の用心棒」の1シーンは本映画予告編でも流される。同作は監督の三谷幸喜によると、「カサブランカ」(1942)や「夜霧よ今夜も有難う」(日活1967)の要素が含まれている。

黒い101人の女

市川崑監督作品『黒い十人の女』の続編的パロディ短編映画。

・出演:中井貴一天海祐希他100人の女。

・助監督:山本耕史

暗黒街の用心棒

・出演:谷原章介鈴木京香寺脇康文堀部圭亮

実録・無法地帯

・出演:唐沢寿明

ストーリー 

港町・守加護(すかご)でマフィア「天塩商会」のボスの愛人マリに手を出した備後登は、自分の命を見逃してもらうため伝説の殺し屋「デラ富樫」を連れてくることになる。探しても一向にデラ富樫を見つけられない備後は苦肉の策として、売れない俳優・村田大樹を映画の撮影と騙してデラ富樫に仕立てて乗り切ろうと画策する。相手が本物のギャングとは知らずデラ富樫を演じる村田、村田と「天塩商会」に嘘がばれないよう四苦八苦する備後、村田をデラ富樫と信じる「天塩商会」の面々。それぞれの思いやすれ違いが行き交う中、次々と予期せぬ展開が待ち受ける。

(ウィキペディアザ・マジックアワー」より抜粋)

 たぶん何度かテレビ放送されていて、観たことがあります。だいたいの筋を知っているので、ストレス度は低め。と思いきや、妙にハラハラしてしまって、少しずつ停止しては小休憩を挟んでしまいました。コーヒーがおいしい………

 内容については詳しく語るつもりはないですが、ちょっとネタバレになると思うので、行間をあけておきます。

 

 

 

 

🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🔫😼🎬

 意図的だったり、思惑からはずれたところでの、騙しや勘違い、すれ違いなんかで話は進んでいきます。

 でも、いちばんのストレス部分は〈だまされる男〉村田(佐藤浩市)さんなのかな……などと、何度目かの小休憩で分析しています。仕事にかける熱い想いがあって、一生懸命で、いいひとなのに、売れない三流役者。備後(妻夫木聡)さんの口車に乗せられ、というか熱意にほだされ、幻の殺し屋「デラ富樫」を演じます。

 最初のうちは不審に思いながらも、現場入りして「この作品に賭ける」と意気込んでいる村田さん。でも、本当は映画撮影ではないし、騙されているってことを、観ている側は知っています。勝手に共犯にさせられている?!

 騙されていたことを知ったら、村田さんはどんな気持ちになるんだろう。怒るとか、わめくとか、あたりちらす……とかなら、まだ大丈夫そうだけど、打ちひしがれるとか、落ち込むとか、さめざめと泣く……とかだと無理だな……わたしが……

 バレたときのことを考えて、やきもきしてしまいます。

 

 そういえば、思い出したのでメモなのですが、劇中劇『暗黒街の用心棒』で「バンビ」という役柄を演じていたのが、堀部圭亮さんでした。『ハチクロ』の藤原社長で、『魍魎の匣』の青木刑事。雰囲気が違いすぎて、全然つながらないのですが……

 藤原社長のキャラクターが好きすぎて、ウィキペディアのキャストにはいっていると、ついつい注目してしまいます。

 

 閑話休題

 全部を通して観たのは、たぶん今回が初めてでした。今までもテレビ放送はされていると思うのですが、そして父が観ていたと思うのですが……だいたい途中で中座してしまっていたような気がします。耐えられなくなると、逃げて、大丈夫そうになってから戻ってくる。昔から、ストレスに弱いところは変わりませんね。

 村田さんに撮影だってことがバレてからは、安心して楽しめました。最初はだまされていたことに対する屈折があったけれど、フィルムには残されていなかったと残念に思っていた自分の芝居が撮られていて、それを映画館で観ることができて……………目から水分が……😿

 そこから、撮影スタッフを集めて、ボスに撮影をしかけます。でも、ボスのマリへの想いがホンモノで、その想いにマリが応えてしまったために、あっけなく終幕を迎えてしまいます。

 こんな終わり方じゃ納得できない。まだまだ俳優はやめられそうにないな!ってところで、村田さんは、きっと今後も俳優を続けていきます。そして、マネージャーの長谷川(小日向文世)さんは、これからも1番の村田ファンとして近くで支えていくのでしょう。次の現場は、どこかな???

 

 映画って、良いなぁ。そこに賭けるスタッフさんたちも、カッコイイなぁ。劇中で村田さんが熱く語る映画の良さだったり、映画がもつ魔法みたいなものが込められた作品だなって思いました。マジックアワーを逃してしまったときの方法は、次の日を待つ。待つのも人生、ですね。🦋

 

ザ・マジックアワー

ザ・マジックアワー

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

「I'm Forever Blowing Bubbles」劇中で、マリさんがステージで歌っていた歌。素敵だなって思いました。

ウィキペディアで挿入曲・エンディングテーマとあったのですが、リンクを踏んだら『ギター弾きの恋』って映画にいきあたりました。検索したら、たしかに劇中で使用されているとのこと。今度は、それも観てみたいです。(観たいものリストが増えすぎる………🐱💦)