「海の幽霊」が好きです。「わたしのプレイリスト」を作るにあたって、久しぶりに聴いたり、MVを観たりしました。そういえば、映画の主題歌だなって。なんとなく勢いがついていたので、こちらも観ることにしました。
作品紹介
あらすじ
自分の気持ちを言葉にするのが苦手な中学生の琉花は、夏休み初日に部活でチームメイトと問題を起こしてしまう。母親と距離を置いていた彼女は、長い夏の間、学校でも家でも自らの居場所を失うことに。そんな琉花が、父が働いている水族館へと足を運び、両親との思い出の詰まった大水槽に佇んでいた時、目の前で魚たちと一緒に泳ぐ不思議な少年“海”とその兄“空”と出会う。 琉花の父は言った--「彼等は、ジュゴンに育てられたんだ。」(AmazonPrimeVideo「海獣の子供」より抜粋)
登場人物 声の項は劇場アニメ版のキャスト。
安海琉花 声 - 芦田愛菜
主人公。自分の気持ちを上手く言葉にして他人と接することが苦手な中学生。運動神経が高く、ハンドボール部に所属している。
海 声 - 石橋陽彩
琉花が夜の東京湾で出会った不思議な少年。泳ぎがとてもうまく、魚たちと交感する能力の持ち主。兄の空ほどではないが乾燥に弱く、水中の方が活発に活動できる。生まれてから2、3歳頃まで空と共に野生のジュゴンの群れの中で暮らしていたが、デデとジムに保護される。
空 声 - 浦上晟周
海の双子の「兄」。海とは異なる白い肌を持ち、乾燥に極端に弱く陸にずっといるのが苦手。海を守るべくジムとアングラードに自らの身体を調べるように依頼する。小笠原沖で自ら入手した隕石を琉花に託した後、光となって姿を消す。
ジム・キューザック 声 - 田中泯
水族館に勤務している科学者。身体に自分が旅をしてきたそれぞれの地方のタトゥーを彫っている。
アングラード 声 - 森崎ウィン
若き天才海洋学者でジムのかつての相棒。非常に中性的な外見が特徴。現在はジムの元を離れ、ジムとは異なるアプローチで海の謎に迫ろうとする。
デデ 声 - 富司純子
占い師であり科学者である老婆で自称「海のなんでも屋」。ジム・アングラードとは旧知の仲である。失踪した琉花達を探すために加奈子と共に船を出す。
安海正明 声 - 稲垣吾郎
琉花の父親。水族館に勤務し、ジムとともに研究をしている。
安海加奈子 声 - 蒼井優
琉花の母親。ずっと家で大量のビールを飲んでいる。正明とは別居している。
劇場アニメ 2019年6月7日に公開。
スタッフ
原作:五十嵐大介「海獣の子供」(小学館 IKKI COMIX刊)
監督:渡辺歩
音楽:久石譲
主題歌:米津玄師「海の幽霊」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
アニメーション制作:STUDIO 4℃
感想とかネタバレとか
なんだか、すごかったです。
最初の、玄関に空き缶が転がっていて、それを部活へ向かう琉花が拾って、すでに結構な量のビールの空き缶が入ってるゴミ袋に入れて、そっと玄関から出ていったあとに、そのさっき追加された缶がちょっとだけ缶の山から崩れる。って、文章にしてみても、なにがなんだかですね。
実写映画なら、何気ない日常のひとコマって感じだと思うのですが、それをアニメーション映画でやってるところに感動しました。神が、細部に、宿っている!? むしろ原作に忠実に描いているのかと、とても気になりました。気になりすぎて、(あと他にもちょっとした理由があって)、原作の1巻を電子書籍で購入してしまいました。………そこまでの描写はなかったですね……(すごいな、アニメーション映画)
部活でのトラブルとか、なんだか先生が一方的で、イヤだなって思いました。喧嘩両成敗では? 琉花のことだって、少しは心配してあげてもいいのに……
あと、海に潜るシーンが素敵でした。良いなぁ。海に行きたいな。シュノーケリングしたいな。船に乗るのもいいな。
それから、みんなでちょっとしたキャンプをするシーンもあって、そこも楽しかったです。フライパンでパンを焼いて、アボカドのディップとタマネギとなにかを混ぜたディップ、それから大きな海老を海藻で包んで蒸し焼き(たぶん)にしたもの。外で食べるごはん!おいしそう!それから、焚き火!いいな!
空くんが、海くんに渡してって琉花に託したはずの隕石は、結局 海くんに渡った……ってことなのかな。
家とか、学校とか、水族館とか……
隕石とか、光る魚とか、世界の秘密とか……
ここから地続きにある場所から、さらに続いている未知の領域というか、決して現実から乖離した場所ではないっていうことが描かれているように思いました。誰の目にも見えるわけではないけれど、だからといって、それが存在しないということにはならない。というか。
不思議なものは不思議なまま、分からないものは分からないままで良いような気がします。それに「大切なことは言葉にならない」ので………🦋
🐳ちょっとした覚え書き🌠🌊
トリーター:展示飼育スタッフ 星が死ぬときの音:698.45ヘルツ ムックリ(楽器):アイヌ民族に伝わる竹製の楽器。口琴と呼ばれる楽器の一種。
《琉花が幼いころに聞いた子守唄》
ねんねんやあよ おべろんよ
海に生まれた魚の子も
乳をふくませ 足もつき
天に届けや 星狩りょう
狩られた星は 海に落ち
波に揺られて眠らりょう ♪
僕たちは何も見えていないのと同じだ
1つのことを2つの見方でとらえる
この世のすべてがおなじもので できてる
ネコが出てきます。🐱🐾